投資情報部　鈴木　英之

■SBI証券ではじめてお取引された方に人気の銘柄ランキング（現物）
6月の第1位は前月のトヨタ自動車（7203）に代わり、前月第3位のイオン（8267）となりました。もともと株主優待で人気の銘柄ですが、日経平均株価が6月9日から20日にかけて下落するのに連動する形で、6月17日に年初来安値示現となりました。ただ、その後は押し目買いが増え反発基調となっています。月が替わり7月6日に好決算を発表し、その後株価は上昇しています。
第2位には、前月第1位だったトヨタ自動車（7203）が、第3位は前月2位のANAホールディングス（9202）が、第5位には前月第4位の三菱ＵＦＪフィナンシャルグループ（8306）がランクインしました。上位の銘柄は総じて固定された形になりました。
第7位には東京電力ホールディングス（9501）が新規にランクインとなりました。6月27日以降、全国各地で事実上の梅雨明けが宣言され、猛暑で電力逼迫が懸念される状況となりました。そうした中、原発再稼働に関する思惑から当社株が人気を集める場面がみられました。

　■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（信用）
6月の第1位は、前月の第7位から順位を上げたダブル・スコープ（6619）となりました。同社の6月末終値は前月末比約2倍に上昇し、売買代金も3.9倍になるなど人気化しました。5月12日に、2022年12月期・第1四半期営業利益が171%増となる決算を発表し、上昇基調に転じていましたが、6月はさらに上昇が加速した形です。ＳＢＩ証券企業調査部では、6月1日付レポートで、投資判断「買い」と目標株価2,000円を維持。6月30日付レポートでは目標株価を3,250円に引き上げました。
第3位には日本マクドナルドホールディングス（2702）が改めてランクインとなりました。6月第4週にかけて信用売り残が増えていましたが、6月は株主優待の権利確定月であり、つなぎ売り需要が増えた可能性が大きそうです。

■SBI証券の売買代金ランキング
「買い」については、6月の第1位は、前月に第2位のＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）が返り咲きとなりました。逆に前月第1位のレーザーテック（6920）は第2位に、第3位は前月と同じソフトバンクグループ（9984）でした。結局、上位3社の組み合わせは前月と同じでした。第6位は、SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（信用）で首位となったダブル・スコープ（6619）が新規ランクインとなりました。

■SBI証券のETF/ETN人気ランキング
第1位にＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）、第2位にＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 （1357）、第3位に日経平均ベア2倍上場投信（1360）、第5位に国際のETF　VIX短期先物指数（1552）という組み合わせと順位に変化はありませんでした。

　■SBI証券のREIT人気ランキング
第1位はエスコンジャパンリート投資法人　投資証券（2971）が新規ランクインとなりました。当社が資産運用を委託しているエスコンアセットマネジメントは、2022 年1 月中旬より、証券取引等監視委員会による検査を受けていましたが、6月17日に行政処分勧告の発表となりました。これを受け、6月20日に価格が急落し、押し目買いが入る形で売買代金も急増しました。
第2位もやはり新規ランクインの星野リゾート・リート投資法人　投資証券（3287）となりました。6月15日に公募などによる新投資口発行で約71億円を調達すると発表し、利益希薄化への懸念から、価格が下落し、押し目買いと交錯する形で売買代金が増加しました。