投資情報部　鈴木　英之

「SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング」（現物）では、ネットで取引をする投資家になじみの深い“ネット企業”や、株主還元（配当・株主優待等）に積極的な企業が上位にランクインする傾向があります。
　5月のトップ3銘柄の顔ぶれは昨年12月から6ヵ月間変わっていません。第1位は4ヵ月連続でＡＮＡホールディングス（9202）、第2位は2ヵ月連続で日本航空（9201）、第3位も同じく2ヵ月連続で三菱UFJフィナンシャル・グループ（8306）となりました。
新規では、10位にすかいらーくホールディングス（3197）がランクインしました。同社は5/21（金）の取引終了後に公募増資を発表。以降、１株当たり価値の希薄化などを警戒して売られた一方、押し目買いを狙う動きも増えているようです。

　「SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング」（信用）では、第1位のソフトバンクグループ（9984）、第2位のみずほフィナンシャルグループ（8411）が新規でランクイン。みずほフィナンシャルグループ（8411）については、5/14（金）に発表された21年3月連結決算において純利益が前年同期比増となり、株価が堅調に推移したことが影響しました。

「SBI証券の売買代金ランキング」の「買い」では、トップ3銘柄の順位に変動はなく、第1位がＮＥＸＴ　ＦＵＮＤＳ　日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）、第2位がソフトバンクグループ（9984）、第3位がファーストリテイリング（9983）となっております。トヨタ自動車（7203）は、前月の9位から6位に浮上しました。EV事業や脱炭素化など業績拡大期待が高く、上場来高値を更新。時価総額は30兆円超となるなど、投資家の注目を集めています。
なお、「売り」のトップ10のランクインしている銘柄につきましては「買い」の銘柄と同一となっています。

「SBI証券のETF/ETN人気ランキング」では、第1位にＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信（1570）、第2位はＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信（1357）、第3位に国際のETF　VIX短期先物指数（1552）が入り、前月と同一となっています。

　「SBI証券のREIT人気ランキング」は、第1位がインベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人　投資証券（3298）で前月3位から浮上、第2位のインヴィンシブル投資法人　投資証券 （8963）も前月6位から浮上しました。新規にランクインした大江戸温泉リート投資法人　投資証券（3472）は昨年2月のランキング第8位以降、ランキングトップ10圏外でしたが、5月は第7位に浮上しました。
なお、コロナショック以降、出遅れ感の強いリートでしたが、相対的に高い利回りが期待できる商品として海外投資家から再び注目され、今後の動向が気になるところです。