投資情報部　鈴木　英之

「SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング」（現物）では、ネットで取引をする投資家になじみの深いネット企業や、株主還元（配当・株主優待等）に積極的な企業が上位にランクされる傾向があります。
　4月のトップ3銘柄は12月〜3月と組み合わせは変わりませんでした。第1位は3ヵ月連続のＡＮＡホールディングス（9202）で、第2位は前月から１ランク回復の日本航空（9201）、第3位には１ランクダウンで三菱UFJファイナンシャル・グループ（8306）となりました。興味深いところでは、野村ホールディングス（8604）が新規ランクインしたことです。米国取引先をめぐる損失懸念問題で3月に波乱の動きとなり、4月は押し目を狙う動きが増えた可能性があります。ただ、売買代金そのものは3月から4月にかけて減っていたので、やや意外感が強いと言えます。

　「SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング」（信用）では、ＮＥＸＴ　ＦＵＮＤＳ　日経２２５連動型上場投信（1321）が首位になりました。第2位はマネックスグループ（8698）で、4月中旬にかけて暗号資産が上昇したこともあり、商いを伴いつつ株価が上昇したことが影響しました。

「SBI証券の売買代金ランキング」（2021年4月）は「買い」については、第1位ＮＥＸＴ　ＦＵＮＤＳ　日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）、第2位がソフトバンクグループ（9984）、第3位はファーストリテイリング（9983）の順位に変化はありませんでした。任天堂（7974）は前回第4位から第6位に下げ、半導体関連銘柄のレーザーテック（6920）が新規にランクインしました。この月、同社株の月次上昇率が33%と、大幅高したことで投資家の人気が高まりました。売りの順位も上位は「買い」と同一でした。

「SBI証券のETF/ETN人気ランキング」は、第1位にＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信（1570）、第2位はＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信（1357）、第3位に国際のETF　VIX短期先物指数（1552）が入り、前月と同じでした。

　「SBI証券のREIT人気ランキング」には、投資法人みらい　投資証券 （3476）が第1位をキープしました。第2位はインベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人　投資証券 （3298）、第3位にはトーセイ・リート投資法人　投資証券 （3451）という4月・10月決算銘柄がランクインしました。