投資情報部　長谷川　綾乃

■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（現物）
当ランキングは株主還元（配当・株主優待等）に積極的な企業が、上位にランクインする傾向があります。
8月の第1位は前月5位から浮上したENEOSホールディングス（5020）で、7ヵ月ぶりに首位が変動しました。なお、同社は高い利回りが魅力的な銘柄の1つです。
第4位のイオン（8267）や、第6位のヤマダホールディングス（9831）、第7位のビックカメラ（3048）は株主優待で投資家に人気の銘柄です。いずれも8月が権利確定月であったことから買われやすい傾向にあった様です。

　■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（信用）
第1位の吉野家ホールディングス（9861）、第7位のコメダホールディングス（3543）は昨年8月のランキング以来、1年ぶりのトップ10入りです。この他、第5位のイオン（8267）や第10位のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス（3222）など8月が権利確定月で株主優待が魅力的な銘柄が多くランクインしました。

■SBI証券の売買代金ランキング（買い）
第1位に日本郵船（9101）、第5位に商船三井（9104）、第8位に川崎汽船（9107）が新規でランクイン。海運大手3社のトップ10入りは直近2年間で“初めて”という珍しいランキングとなりました。
こうした背景には、海運需給の逼迫とコンテナ不足などによるコンテナ船運賃の高騰が要因としてあげられます。その結果、海運各社の業績拡大期待が高まり、複数のアナリストが海運各社の目標株価を引き上げるなど、好材料が相次ぎました。
なお、8月はバルチック海運指数がおよそ12年ぶりに高値を更新。9/8（水）現在も各社強い形状を維持していますが、急な変動には注意が必要です。

　■SBI証券の売買代金ランキング（売り）
第10位に東京エレクトロン（8035）が新規でランクイン。第1位から第9位までは、「SBI証券の売買代金ランキング（買い）」と同一銘柄のランクインとなっています。

■SBI証券のETF/ETN人気ランキング
第5位に東証マザーズETF（2516）が新規でランクイン。8月の月間騰落率は、日経平均株価+3.0%、TOPIX+3.1%、日経ジャスダック平均+0.8%、東証マザーズ指数+4.6％となり、東証マザーズ指数の上昇率が際立つ展開でした。なお、東証マザーズ指数は8/16（月）から8/17（火）にかけて終値で年初来安値を更新。軟調な値動きでしたが、月末にかけて米ナスダック指数が上昇したこと等が追い風となりました。

　■SBI証券のREIT人気ランキング
第1位のタカラレーベン不動産投資法人 投資証券（3492）は前月第5位から浮上。
新規では第8位にイオンリート投資法人 投資証券（3292）、第9位に大和ハウスリート投資法人 投資証券（8984）、第10位にジャパン・ホテル・リート投資法人 投資証券（8985）がランクイン。
大和ハウスリート投資法人 投資証券（8984）は東証REIT市場における8月の立会内売買代金トップ2位にランクインし、1日平均売買代金の前月比は＋43.2％となっています。なお、同社は8/18（水）に公募増資を発表しています。
出所：月刊REIT（リート）レポート（2021年8月版）