投資情報部　長谷川　綾乃

■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（現物）
株主還元（配当・株主優待等）に積極的な企業が、上位にランクインする傾向があります。
7月の第1位は6ヵ月連続でANAホールディングス（9202）、第2位は4ヵ月連続で日本航空（9201）となりました。
第7位に新規ランクインしたユーグレナ（2931）は、直近2年以内のランキングでは初のトップ10入りです。同社は7/7（水）に鉄道建設・運輸施設整備支援機構とバイオ燃料について基本合意書を結んだことを発表。事業拡大期待から上昇した株価は現在一服していますが、“バイオ関連銘柄”として今後上昇の余地がある銘柄の1つではないでしょうか。

　■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（信用）
第7位に日本電解（5759）が新規でランクイン。同社は6/25（金）に東証マザーズ市場に上場したIPO銘柄です。電子機器の基盤に使用される電解銅箔の製造などを手掛けており、今後電気自動車（EV）などに使用されるリチウムイオン電池用の銅箔需要の増加が期待されています。なお、7/13（火）に日々公表銘柄に指定されています。

■SBI証券の売買代金ランキング（買い）
「買い」については、前月第3位で新規ランクインとなったエーザイ（4523）が第10位に下落。6/22（火）に最高値を付けて以降、下落基調にあります。アルツハイマー型認知症治療薬がFDAで承認された一方、一部の米医療機関では利用が見送られるなど混乱が生じたことも影響しているようです。こうした中、8/4（水）に行われた決算発表では22年3月期の連結純利益予想を上方修正し、好調な見通しを示しています。

　■SBI証券の売買代金ランキング（売り）
第6位に日本電解（5759）、第10位にベイシス（4068）がランクイン。共に6月に東証マザーズ市場に上場したIPO銘柄です。なお、ベイシス（4068）については8/10（火）に決算発表を行い、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなっています。

■SBI証券のETF/ETN人気ランキング
第10位にNEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信（1699）が新規ランクイン。NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN（2038）は前月6位から第4位に上昇、WTI原油価格連動型上場投信（1671）が前月9位から第8位に上昇し、原油関連銘柄の上昇が目立ちます。原油先物は6月下旬から7月上旬にかけて、好調に推移。7/6（火）の取引時間中には一時、WTIがおよそ6年半ぶりの高値を付けたことなども好材料となったようです。


　■SBI証券のREIT人気ランキング
GLP投資法人　投資証券（3281）で第1位に新規でランクイン。昨年12月のランクイン以降、7ヵ月ぶりのトップ10です。
また、第8位にエスコンジャパン投資法人 投資証券（2971）、第10位にサムティ・レジデンシャル投資法人 投資証券（3459）が新規でランクインしています。
J-REIT市場の動きを示す東証REIT指数は2021年7月末時点、月足ベースで2020年1月末以来の高水準となっています。一方、新型コロナウイルスの感染再拡大により、上値が重い状況となっており、今後の展開が気になるところです。