投資情報部　鈴木　英之

■SBI証券ではじめてお取引された方に人気の銘柄ランキング（現物）
12月の1位はANAホールディングス（9202）、2位は日本航空（9201）と引き続き空運の人気が続きました。11月8日に南アフリカでオミクロン株による初の感染例が報告され、両社の株価はピークアウト、12月2日にかけて大幅安になり、11月は押し目買いが増えてランキング上位に上昇しました。12月相場では、オミクロン株の感染は世界的にさらに拡大し、行動制限を強める国も増えましたが、両社の株価は逆にやや上昇となり、底入れ感が強まりました。3位は前月に続き武田薬品工業（4502）で、上位3社は前月と変わらずということになりました。

　■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（信用）
12月の1位は東証マザーズ銘柄のFRONTEO（2158）でした。同社はAI（人工知能）を活用したデータ解析支援を行っている会社で前月は9位から急上昇。市場売買代金も11月は前月比69%増でしたが、12月は同143%でした。11月26日に5,300円の高値を付けた後、信用規制等で12月6日2,112円まで急落。見切り売りと押し目買いが交錯する形で売買が膨らみました。2位はソフトバンクグループ（9984）で先月の1位からは後退。他は、3位にアウトソーシング（2427）、4位にライオン（4912）、5位にキリンホールディングス（2503）と株主優待実施予定の12月決算銘柄がランクインしました。いずれも権利付最終日に向け売り残が増えており、つなぎ売りの活用が目的とみられます。

■SBI証券の売買代金ランキング
1位はレーザーテック（6920）、2位はＮＥＸＴ　ＦＵＮＤＳ　日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信（1570）、3位はソフトバンクグループ（9984）という11月の順位と変化はありませんでした。1位のレーザーテックについて、市場売買代金も11月から12月は若干減少程度でした。ただ、月間上昇率は11月18.8%、12月は18.6%と上昇基調が継続。1月4日は36,090円の上場来高値を付けています。なお、売買代金の売りと買いで順位に大きな変化のある銘柄は、上位にはありませんでした。

■SBI証券のETF/ETN人気ランキング
上位1から4位までについては前月と同じ順位でした。第5位にはiシェアーズ　S&P500 米国株ETF（1655）が前月比2つ順位をあげてきました。米国株の代表的な指数であるS&P500は結局、年明け早々に過去最高値を更新するなど上昇基調が継続。当ＥＴＦは米国株の上昇基調に乗りたい投資家資金の受け皿になっています。なお、同ＥＴＦは年明け後の1/11（火）に、株式分割の実施（2/10効力発生日）を発表しています。

　■SBI証券のREIT人気ランキング
1位は投資法人みらい　投資証券（3476）でした。12月13日に公募・売出しを発表し、翌14日に株価が急落。その後は24日の払込日に向けて公募株取得に対応した売り残が膨らむなど信用取引が増えたことでボリュームが膨らみました。