投資情報部　長谷川　綾乃

■SBI証券ではじめてお取引された方に人気の銘柄ランキング（現物）
10月の1位は武田薬品工業（4502）で、前月8位からの急浮上となりました。同社は10月6日に睡眠障害の治療薬候補の臨床試験を中断すると発表し、10月6日から7日にかけて株価が急落。以降、株価は3,200円前後で推移しています。
2位はANAホールディングス（9202）、3位は日本航空（9201）と空運がランクイン。Go Toトラベルの再開など、旅客需要の回復に期待がかかります。一方、新型コロナウイルスの影響が長期化したことで旅客数の低迷が続き、共に2022年3月期は2期連続の連結最終赤字となる見通しです。
4位はイオン（8267）が2ヵ月ぶりに新規でランクインしました。同社は10月6日に行われた第2四半期決算説明会にて、最終損益が赤字に転落することを発表。これを嫌気して株価は、10月6日から7日にかけて連日で年初来安値を更新しました。
8位は日本郵政（6178）が7ヵ月ぶりに新規でランクインしました。株価は10月26日に7日ぶりに大幅反発。政府が保有する同社株の売却価格の発表がきっかけとなりました。
9位は日本たばこ産業（2914）が9ヵ月ぶりに新規でランクインしました。10月29日に発表した2021年12月期の連結純利益は減益見通しから一転、増益見通しとなり、11月1日の株価は年初来高値を更新しています。

　■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（信用）
1位に日本郵船（9101）、2位に川崎汽船（9107）、4位に商船三井（9104）と、海運大手3社が3ヵ月連続で当ランキングトップ10入りとなっています。いずれも高い利回りが人気の銘柄ですが、8月から9月末にかけては海運市況の好調を背景に上昇。いずれも、9月27日に付けた年初来高値をピークに10月8日にかけて、下落基調となりました。ただ、10月29日に商船三井（9104）が2022年3月期の連結純利益予想を従来予想から大幅に上方修正し、過去最高益を見込むと発表。日本郵船（9101）と川崎汽船（9107）が連れ高となり、11月2日現時点では海運株が総じて高い値動きとなっています。
この他、10位にINPEX（1605）がランクイン。直近1年以内で、初めてのトップ10入りです。株価は、原油先物相場の上昇を背景に9月末から上昇基調となり、10月18日には年初来高値を更新。以降、高値圏で推移しています。

■SBI証券の売買代金ランキング（買い）
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信（1570）が3ヵ月ぶりに、1位に返り咲きました。新規では8位に日本郵政（6178）がランクインしています。

　■SBI証券の売買代金ランキング（売り）
1位から10位まで、「SBI証券の売買代金ランキング（買い）」と同一銘柄のランクインとなっています。

■SBI証券のETF/ETN人気ランキング
原油先物相場の上昇により、6位にNEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブルETN（2038）、8位に新規でWTI原油価格連動型上場投信（1671）、10位に新規でNEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信（1699）がランクインしています。
この他、9位にNEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信（1678）が新規でランクインしています。
なお、東京株式市場の10月末終値は前月末比で日経平均が-1.9%、TOPIXが-1.4%、日経ジャスダック平均が-1.1%、東証マザーズ指数は-1.8%と下落した様に、ETF/ETN人気ランキングでも日経平均、TOPIX連動型の銘柄が順位を下げる結果となりました。

　■SBI証券のREIT人気ランキング
6位にいちごオフィスリート投資法人 投資証券（8975）、8位に積水ハウス・リート投資法人 投資証券（3309）、9位にNTT都市開発リート投資法人 投資証券（8956）、10位にユナイテッド・アーバン投資法人 投資証券（8960）が新規でランクインしました。なお、積水ハウス・リート投資法人 投資証券（3309）、NTT都市開発リート投資法人 投資証券（8956）、については直近1年以内で、初めてのトップ10入りです。何れも高利回りとして、注目が高まっている商品です。