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資産運用のススメ 〜リバランスをしてみよう!〜
リバランスとは?
資産運用の代表的な手法として、『分散投資』が挙げられます。『卵を1つのカゴに盛るな』という投資格言があるように、投資対象を複数の資産や国、通貨に分散することで、リスクを極力うまくコントロールしながら、資産運用を行う手法です。
『リバランス』という言葉は、『分散投資』と非常に強い関係を持つ言葉です。たとえば、100万円の資産を株・債券・コモディティー・貯金に25万円ずつ振り分けて投資し、1年後、資産全体で120万円に増えたと仮定します。そして、その際の内訳は下図のようになっていたとします。

資産運用をした結果、資産は増えたものの、1年前のアロケーションがしっかりと分散投資によって、リスクがコントロールされていたのに対して、1年後のアロケーションは日本株にかなりの影響を受けやすい状態になってしまっていることが分かるかと思います。
そこで、もう一度、各資産の配分を25%ずつに戻すために、儲かった日本株と債券の一部を売却し、その売却代金でコモディティーを買い増します。これを『リバランス』といいます。
『リバランス』の効果はリスク分散だけにとどまりません。値上がりによって、割高感の出てきた資産(割安感のなくなった資産)を売却し、割高感のなくなった資産(割安感の出てきた資産)を買うことによって、非常に合理的なリターンの追求も可能にしてくれるのです。

リバランスのタイミングは?
相場を読むことは非常に難しいです。この半年間の日経平均のように、上がっているものはまだ上がり続ける可能性がありますし、下がっている資産は理由があって下がっているわけですから、まだまだ下がり続けるかもしれません。そう考えると、『リバランス』などしない方がいいように感じるかもしれません。ただ、資産運用を中長期的に考えたとき、そこに相場の読みばかりを入れていると、結局のところ上手くいかないケースが多く見られます。そこで、資産の比率を決めて、機械的に比率を戻す(リバランス)ように、『リバランス』を行うタイミングも機械的に決めてしまうことが重要です。期間としては、四半期、半年、1年のいずれかで『リバランス』をすることが一般的に知られています。
『リバランス』のタイミングはもっと短い間隔で頻繁に行った方がよいと思われるかもしれませんが、取引には手数料などの取引コストがかかるため、頻繁に取引を行うと、その分だけ手数料等の取引コストがリターンの重石になってしまいます。
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