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「逆張り通貨」豪ドル建ての債券に投資チャンス?
豪ドル(オーストラリア・ドル)の対円相場は、4月10日に1豪ドル105円台前半でしたが、7月には一時90円大台割れまで下落しました。下落率は10%強に達しています。中国経済への不透明感や、それを背景とする金相場など商品相場の下落が、「資源国通貨」としての豪ドルに逆風となりました。
しかし、このように下落した豪ドルは、買いチャンスを迎えている可能性が大きいと考えられます。理由は以下の3つで、ここでは、それらについてご説明したいと思います。
下落率が10%に達した時点での豪ドル投資は報われる傾向
豪ドルは、1983年12月以降、変動相場制となっており、取引の自由度が高い通貨のひとつです。このため、資源国や新興国の通貨が追い風を受ける局面では、先行して買われ、逆に資源国や新興国の通貨が逆風を受ける時は、先行して売られやすい面があります。そして、そのことが、為替相場の変動を大きくしている面があります。
従って、豪ドル相場は対円でも、一度下落局面になると、下落率が10%超下落するケースは、リーマンショック以降でも5回あります。しかし、高値から10%以上の下落率に達した時点で、投資すれば、1年後には上昇に転じる傾向が強くなっています。高値から10%下落した時点で投資した場合の、1年後の平均騰落率は、リーマンショック以降、下の表のように20.4%に達しています。今回も豪ドルは高値からの下落率が10%を超えていますので、買いチャンスといえるかもしれません。
豪ドルが当面の高値 |
豪ドルが高値から10%下落(A) |
10%下落の1年後(B) |
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年月日 |
豪ドル/円 |
年月日 |
豪ドル/円 |
騰落率(%) |
年月日 |
豪ドル/円 |
騰落率(%) |
2009/1/6 |
67.7 |
2009/1/12 |
60.83 |
-10.2 |
2010/1/12 |
83.70 |
37.6 |
2010/4/14 |
87.2 |
2010/5/19 |
77.69 |
-10.9 |
2011/5/19 |
87.08 |
12.1 |
2011/4/8 |
89.5 |
2011/8/8 |
79.22 |
-11.5 |
2012/8/8 |
82.93 |
4.7 |
2012/3/19 |
88.4 |
2012/5/14 |
79.51 |
-10.1 |
2013/5/14 |
101.28 |
27.4 |
2013/4/10 |
105.2 |
2013/6/5 |
94.52 |
-10.1 |
2014/6/5 |
― |
― |
平均 |
20.4 |
- ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。
上昇局面でのパフォーマンスは他の主要通貨に勝る
下の図は、豪ドルが上昇に転じた上表の(A)から(B)の期間で、豪ドル及び他の主要通貨の円に対する騰落率は平均何%であったかを示しています。
取引の自由度が高い豪ドルの上昇率は、平均20.4%で、他の新興国通貨や資源国通貨を大きく上回っています。今回も、豪ドルが反発に転じれば、高いパフォーマンスを期待することが可能だと思われます。
- ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。
高格付け・高利回りの豪州債券
下の図は、3つの主要格付け機関から、トリプルA相当の格付けを付与された国について、その5年国債利回りを比較したものです。
現在、豪州の5年国債利回りは年3%を超える水準ですが、他の「トリプルA」諸国は、金利が高めのノルウェーや、カナダでさえ、2%を下回っています。トリプルA相当の格付けを付与されるくらいに、財政状態の良好な国としては、例外的に高い金利水準といえ、豪州債券の大きな魅力のひとつになっています。
- ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。2013年7月17日時点で、ムーディーズ、S&P、フィッチの3格付け機関からトリプルA相当格の格付け(国の長期債務)を付与されている国々について、その5年国債利回りを比較したもの。利回りは2013年7月17日(日本時間)時点。
お申し込みは2013年7月26日15:00(円貨決済)、7月29日17:00(外貨決済)まで!
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