2016年のNYダウは2015年高値を更新へ

2015年の米国株式市場では、前半はおおむね横ばい圏で推移し、NYダウは5/19に18,351.36ドルの年初来高値を付けました。ドル高や新興国経済減速の影響を受けて企業業績は停滞していましたが、PER（株価収益率）の上昇が補って株価は維持されていました。しかし、後半には、中国経済や政策金利引き上げに対する懸念から8/24に15,370.30ドルをつけるなど、波乱含みの展開となりました。結局、NYダウは2015年末、前年末の17,823.07ドルから若干下落（12/24時点）しています。

2016年はどうなるでしょうか。アンケート結果からは回答先の3分の2がNYダウの高値予想として19,000ドル以上、うち3割近くは20,000ドル以上を予想という結果でした。米国経済の堅調、企業業績の改善（ドル高や原油安によるマイナスが縮小）、FRBによる利上げは緩やかなものにとどまり、低金利環境が継続することが要因としてあげられています。リスク要因としては、利上げのペース、景気減速、原油安とハイイールド債の問題などがあげられています。

※質問項目と回答数（★の数は回答数を示す）

19,000ドル以上〜20,000ドル未満の予想が多く、20,000ドル以上の予想も3割程度あります。高値の時期は年末の予想が圧倒的に多くなっています。ドル高の一服や年後半と想定される原油価格の回復により企業業績の回復も顕著になると期待されています。

15,000ドル以上〜16,000ドル未満の予想が最も多くなっています。15,000ドル未満との回答はありません。安値の時期は1-3月期と7-9月期が多くなっています。年前半は利上げの影響が残るとの見方もあるようです。