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2024-03-28 22:17:45

金は米FRB議長のタカ派発言で投資資金流出が圧迫

2021/12/6
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米CPIで金融政策の見通しを確認

11月29日の週のニューヨーク金市場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)のタカ派発言を受けて軟調となった。中心限月となる2月限は11月3日以来の安値1,762.2ドルを付けた。同議長は上院銀行委員会で証言し、経済が堅調でインフレ高進が来年半ばまで持続すると予想されるなか、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小(テーパリング)加速を検討すべきと述べた。またインフレの高まりが「一過性」という表現について、現在の高水準にあるインフレ率を説明する上でもはや正確でないとした。翌日の証言では、米経済が力強く成長し需給の不均衡が当面続くことを考慮し、政策当局者はインフレが来年後半に想定通りに鈍化しない場合に対応する準備をしておく必要があると述べた。今週は10日に11月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。事前予想は前月比0.7%上昇(前月0.9%上昇)、前年同月比6.8%上昇(同6.2%上昇)。原油が新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」の感染拡大や石油輸出国機構(OPEC)プラスの増産合意を受けて8月以来の安値を付けたが、食料価格の上昇やサプライチェーン(供給網)の混乱もインフレ要因であり、今後のインフレの行方を確認したい。

11月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が21万人増加し、事前予想の55万人増を大幅に下回り、昨年12月の低水準となった。小売業や州・地方政府の教育部門で雇用が減少した。ただ失業率は4.2%と前月の4.6%から改善し、2020年2月以来の低水準となり、労働市場がタイトな状況に変わりはない。米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、想定以上の高インフレや力強い経済成長、非常にタイトな労働市場を理由に米連邦準備理事会(FRB)に対し、金融政策の引き締めに着手するよう求めた。11月の米ISM製造業景気指数は61.1と前月の60.8から上昇した。旺盛な商品需要を背景に製造業が持ち直した。また米ISM非製造業景気指数(NMI)は69.1と予想外に上昇し、1997年の調査開始以降の過去最高を更新した。前月は66.7、事前予想は65.0。米雇用統計が予想以下となったが、14〜15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小(テーパリング)加速が決定されるとみられている。一方、CMEのフェドウォッチによると、米短期金利先物市場ではフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準(現在0〜0.25%)は、来年6月の0.25〜0.50%の確率が45.5%、12月の0.50〜0.75%の確率が29.8%となり、2回の利上げが織り込まれている。

12月3日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比8.47トン減の984.38トンとなった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)のタカ派発言を受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、11月30日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは22万5,860枚となり、前週の23万4,411枚から縮小した。今回は手じまい売りが1万6,156枚、買い戻しが7,605枚入り、8,551枚買い越し幅を縮小した。

プラチナはコロナ変異株と米FRB議長のタカ派発言などで軟調

ニューヨーク・プラチナ1月限は、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」の感染拡大やパウエル米連邦準備理事会(FRB)のタカ派発言に加え、予想以下の米雇用統計を受けて軟調となり、9月21日以来の安値917.9ドルを付けた。米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は3日、オミクロン株について、世界約40カ国で感染が確認されたと明らかにした。ただ米製薬会社ファイザーは、同社の新型コロナウイルスのワクチンがオミクロン株に対しても効果があるとみており、ワクチンの有効性を示すデータは2〜3週間以内に入手可能との見通しを示した。当面はオミクロン株の全容判明が待たれる。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、18日のロンドンで20.10トン、2日のニューヨークで38.36トン(前週末38.38トン)、南アで13.14トン(同13.14トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、11月30日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは8,948枚(前週1万3,135枚買い越し)に縮小した。手じまい売り・新規売りが出た。

ニューヨーク金は200日移動平均線を割り込む

ニューヨーク金2月限は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)のタカ派発言を受けて軟調となり、11月3日以来の安値1,762.2ドルを付けた。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」の感染拡大や予想以下の米雇用統計で景気の先行き懸念も出ているが、高インフレが続くとの見方から次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小(テーパリング)が決定されるとみられており、金ETF(上場投信)から投資資金が流出した。テクニカル面では中長期の節目となる200日移動平均線(3日1,796.9ドル)を割り込んでおり、ここを回復できなければ弱気に転じる。

12月6日からの週の注目ポイント

6日 独製造業受注(10月) ☆☆
7日 中国貿易収支(11月) ☆☆
豪準備銀行政策金利発表 ☆☆☆
ユーロ圏域内総生産(7-9月期確報) ☆☆☆
独ZEW景況感指数(12月) ☆☆
米貿易収支(10月) ☆☆
8日 国内総生産(7-9月期2次速報) ☆☆☆
カナダ銀行政策金利発表 ☆☆☆
9日 中国消費者物価指数(11月) ☆☆
中国生産者物価指数(11月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
10日 独消費者物価指数(11月確報) ☆☆
英鉱工業生産指数(10月) ☆☆
米消費者物価指数(11月) ☆☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(12月速報) ☆☆
米財政収支(11月) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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