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2021-10-17 08:45:25

金は投資資金の流出が上値を抑える

2021/2/15
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はビットコインの動向も焦点

2月8日の週のニューヨーク金市場はドル高一服が支援要因となったが、米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られた。中心限月となる4月限は1,856.6ドルで上げ一服となった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、米雇用市場の回復に向けて「官民双方の寄与と共に、社会全体のコミットメントが必要」との見解を示した。バイデン米大統領が1兆9,000億ドル規模の追加経済対策案を発表したが、共和党は反対姿勢を続けている。ただ米上院が今会計年度予算の大枠となる予算決議案を可決し、対策案は実現に向けて前進している。ペロシ米下院議長は、対策法案を月内に取りまとめ、失業保険給付上乗せ措置が失効する3月半ばまでに成立させたい考えを示している。イエレン米財務長官は、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、新型コロナウイルス禍からの回復支援に向け、追加財政刺激策で「大きく行動」するよう呼び掛けた。巨額の財政支出に対する懸念から米国債の利回り上昇見通しが強く、金の上値を抑える要因になっている。

米新規失業保険申請件数は79万3,000件と前週の81万2,000件から小幅に改善したが、事前予想の75万7,000件を上回った。労働市場の改善の遅れから追加経済対策が必要との見方が強い。米ダラス地区連銀のカプラン総裁は、米経済は依然として新型コロナウイルス禍にあり、完全雇用には程遠いと述べた。一方、1月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇した。ただ変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は、2カ月連続で横ばいだった。今後のインフレ見通しが強いが、コア指数が横ばいとなったことで足元のインフレは落ち着いており、金の上値を抑える要因になった。

米電気自動車大手テスラがビットコインに15億ドルを投資したことが伝えられるなか、ビットコインが最高値を更新した。また米金融大手バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)はデジタル資産部門を新設し、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)を顧客が保有、送金、発行するのを支援することを発表した。これまで金ETF(上場投信)からビットコインに投資資金が流出していることが伝えられており、ビットコインへの関心が高まると、金の圧迫要因になるとみられる。

2月12日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比14.29トン減の1,142.22トンとなった。米国債の利回り上昇などを受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、2月9日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは25万1,407枚となり、前週の25万7,126枚から縮小した。今回は手じまい売りが5,026枚、新規売りが693枚出て、5,719枚買い越し幅を縮小した。

プラチナは踏み上げで一段高に

ニューヨーク・プラチナ4月限は、ドル高一服をきっかけにレンジを上放れると、踏み上げ相場となって急伸し、一代高値1,281.4ドルを付けた。米国の景気刺激策に対する期待感も価格を押し上げる要因となった。欧州諸国が新型コロナウイルスの感染拡大防止で制限措置を延長したことは上値を抑える要因だが、ニューヨークの指定倉庫在庫が減少し、実需筋の買い戻しが入った。ファンド筋の買い意欲が強く、押し目は買われることになりそうだ。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、11日のロンドンで19.49トン(前週末19.73トン)、12日のニューヨークで39.28トン(同39.28トン)、11日の南アで16.13トン(同16.10トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、2月9日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは3万6,200枚買い越し(同3万0,210枚買い越し)に拡大した。

ニューヨーク金は200日移動平均線を回復できず

ニューヨーク金4月限はドル高一服が下支えとなる場面も見られたが、米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られた。1,856.6ドルで上げ一服となり、200日移動平均線を回復できなかった。ビットコインが最高値を更新するなか、金ETF(上場投信)からの投資資金流出が続いていることも上値を抑える要因である。ただインフレ見通しが下支え要因であり、1,800ドル割れの安値を買い拾われると、レンジ相場が続くことになりそうだ。

2月15日からの週の注目ポイント

15日 中国、香港、米国休場
国内総生産(10-12月期1次速報) ☆☆☆
ユーロ圏鉱工業生産(12月) ☆☆
ユーロ圏貿易収支(12月)
16日 中国休場
ユーロ圏国内総生産(10-12月期改定) ☆☆☆
独ZEW景況感指数(2月) ☆☆
ニューヨーク連銀製造業景況指数(2月) ☆☆
対米証券投資(12月) ☆☆
17日 中国休場
機械受注(12月) ☆☆
貿易収支(1月速報) ☆☆
英消費者物価指数(1月) ☆☆
米小売売上高(1月) ☆☆☆
米生産者物価指数(1月) ☆☆
米鉱工業生産・設備稼働率(1月) ☆☆
米企業在庫(12月)
米FOMC議事録公表 ☆☆☆
18日 米住宅着工・許可件数(1月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米輸出入物価指数(1月)
フィラデルフィア連銀製造業景況指数(2月) ☆☆
19日 消費者物価指数(1月) ☆☆☆
ユーロ圏国際収支(12月)
米中古住宅販売統計(1月) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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