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2024-04-20 01:01:15

金はリスク選好のドル安が支援

2020/12/21
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はコロナ変異種で投資資金の動向を確認

12月14日の週のニューヨーク金市場は、リスク選好のドル安を受けて堅調となり、中心限月となる2月限は11月16日以来の高値1,902.0ドルを付けた。新型コロナウイルスのワクチン接種開始や米議会での追加経済対策の合意期待、英国と欧州連合(EU)の通商協議が継続されたこと、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が緩和的な姿勢を強調したことを受けてドル安が進んだ。ドル指数は2018年4月以来の安値89.73を付けた。米議会で9,000億ドルの追加経済対策が大筋合意に達し、上下両院で近く採決される可能性がある。一方、英国とEUの通商協議は漁業権などで「著しい相違」があり、21日も継続される。ゴーブ英内閣府担当相は年内に通商協議で合意できない場合、双方が一連の「ミニ片務」協定を結ぶことができると述べており、協議の行方を引き続き確認したい。

米連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0〜0.25%に据え置くことを決定した。米FOMC声明では、米連邦準備理事会(FRB)は、この厳しい局面で米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む、とされた。政策金利見通し(中央値)は、2023年末まで実質ゼロ金利政策が継続することが示された。市場では、購入資産の年限長期化などが見込まれていたが、パウエル米FRB議長が会見で、「回復がしっかり定着するようになるまで、極めて緩和的な政策を保つつもりだ」と強調すると、ドル安が進んだ。欧州中央銀行(ECB)が10日の理事会で追加緩和を決定したことや、英国や米国、カナダで新型コロナウイルスのワクチン接種が開始され、リスク選好のドル安が続く見通しであることが金の支援要因である。ただ景気回復期待を受けて金ETF(上場投信)から投資資金が流出しており、ドル安が一服すると、利食い売りが出て急落する可能性もある。

米国で14日、米ファイザーと独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種が開始された。英国同様、アレルギー反応が出る人も確認され、米疾病対策センター(CDC)はワクチンの副反応を追跡するためにシステムを用意した。また米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は17日、米モデルナのワクチンの緊急使用を支持し、18日に緊急使用が許可された。一方、欧州医薬品庁(EMA)は米モデルナのワクチンについて、承認に向けた検討会を当初の1月12日から6日に前倒しすると発表した。米ファイザーのワクチンについては、21日に検討会が行われる予定である。欧州でもワクチンの緊急使用が承認され、接種が開始されると、景気回復期待が高まるとみられる。ただ英国で新型コロナウイルスの変異種が拡大していることを受け、ジョンソン英首相は19日、ロンドンとイングランド南東部でロックダウン(都市封鎖)の再導入を発表した。ハンコック英保健相は変異種の感染が「制御不能」に陥っていると警告し、制限措置はワクチンが普及するまで維持することを示唆した。変異種の感染拡大で先行き懸念が高まると、金ETF(上場投信)に逃避買いが入る可能性もあり、投資資金の動向を確認したい。

12月18日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比8.17トン減の1,167.82トンとなった。となった。新型コロナウイルスのワクチン接種開始や米議会での追加経済対策の合意期待などを受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月15日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは27万1,584枚となり、前週の26万9,220枚から拡大した。今回は新規買いが2,339枚、買い戻しが25枚入り、2,364枚買い越し幅を拡大した。

プラチナはドル安や金堅調が支援

ニューヨーク・プラチナ1月限は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、7日以来の高値1,064.8ドルを付けた。7日以降、利食い売りなどが出て調整局面を迎えたが、新型コロナウイルスのワクチンの接種や米議会での追加経済対策の合意期待で景気回復期待が強く、998.1ドルで下げ止まると、堅調に推移した。米議会で大筋合意に達し、近く採決される可能性があるが、英国と欧州連合(EU)の通商協議が難航しており、年明けまでレンジ相場が続くことになりそうだ。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、17日のロンドンで18.75トン(前週末18.87トン)、18日のニューヨークで37.72トン(同37.72トン)、17日の南アで16.58トン(同16.58トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月8日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万5,076枚となり、前週の2万4,502枚から拡大した。新規買いが新規売りを上回った。

ニューヨーク金はドル安で戻り高値を更新

ニューヨーク金2月限はドル安を受けて堅調となり、11月16日以来の高値1,902.0ドルを付けた。新型コロナウイルスのワクチンの接種開始や米議会での追加経済対策の合意期待、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が緩和的な姿勢を強調したことを受けてドル安が進んだ。200日移動平均線を維持し、8日の戻り高値1,879.8ドルを突破し、テクニカル面で中立に転じた。ただ先物市場でのファンド筋の買い意欲が強いが、金ETF(上場投信)から投資資金が流出しており、当面は1,900ドル台で上値を伸ばせるかどうかがテクニカル面の焦点である。

12月21日からの週の注目ポイント

21日 英住宅価格指数(12月)
22日 英国内総生産(GDP、7-9月期確報値) ☆☆☆
米国内総生産(GDP、7-9月期確報値) ☆☆☆
米消費者信頼感指数(12月) ☆☆
米中古住宅販売統計(11月) ☆☆
23日 日銀金融政策決定会合議事要旨 ☆☆☆
米個人所得・支出(11月) ☆☆
米耐久財受注(11月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米新築住宅販売(11月) ☆☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(12月確報値) ☆☆
24日 ドイツ休場
対外及び対内証券売買契約等の状況
25日 豪州・香港・欧米・南ア休場
失業率(11月) ☆☆
小売業販売額(11月速報)

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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