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2024-04-19 02:18:55

金は景気回復期待で一段安

2020/11/30
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は新型コロナウイルスのワクチン開発と投資資金の行方を確認

11月23日の週のニューヨーク金市場は、新型コロナウイルスのワクチン開発進展による景気回復期待を受けて軟調となり、中心限月となる2月限は6月19日以来の安値1,776.5ドルを付けた。感染拡大を受けて12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加措置を発表するとの見方からドル安が進んだ。しかし、ダウ平均株価が3万ドル台に乗せるなどし、中長期の楽観見通しが強いことから、金ETF(上場投信)から投資資金が流出し、200日移動平均線(1,816.97ドル)や1,800ドルの節目を割り込み、テクニカル要因の売りが出て下げが加速した。米ファイザーと独ビオンテックが共同開発する新型コロナウイルスのワクチンが、英国で今週、認可される可能性があると伝えられており、認可されれば金は軟調に推移するとみられる。
各国の製薬会社の新型コロナウイルスのワクチン開発が進んでいる。英製薬大手アストラゼネカは23日、英オックスフォード大学と共同開発しているワクチンの臨床試験(治験)の中間結果を発表した。深刻な副作用を起こさず感染を予防できる有効率が約90%だと明らかにした。米ファイザーが独ビオンテックと共同開発しているワクチンは20日に米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可(EUA)を申請しており、米モデルナのワクチンも最終分析結果が数日中に判明すると伝えられた。世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は、ワクチンの実用化に伴い、2021年は新型コロナウイルスに対する制御が進歩するとの考えを示した。また世界の製薬業界団体でつくる国際製薬工業団体連合会(IFPMA)のトーマス・クエニ事務局長は、規制当局の承認次第で来年半ばまでに10種類の新型コロナウイルスのワクチンが利用できるようになるとの見通しを示した。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大で短期的な景気の下振れリスクが残っている。米国で感染拡大に歯止めがかからないなか、入院している感染者数が、初めて9万人を超えた。入院患者数は過去1カ月で倍増し、病院の対応能力は逼迫している。米新規失業保険申請件数は77万8,000件と、2週連続で増加した。一連の制限措置を背景にレイオフが増加し、労働市場の回復の鈍化が示された。今週は11月の米雇用統計の発表があり、労働市場に対する見方を確認したい。欧州では英国でロックダウン(都市封鎖)が解除される見通しだが、12月2日から地域ごとの制限措置が導入されるイングランドで、人口の3分の1に当たる2,000万人超が最も厳しい制限の対象になるという。ドイツではロシアの感染拡大を受けて部分的なロックダウンを少なくとも12月20日まで延長することを発表した。12月の欧州中央銀行(ECB)理事会や米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加措置が決定されるとみられており、ドル安が続くと、買い戻し主導で急反発する可能性も出てくる。
11月27日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比25.39トン減の1,194.78トンとなった。景気回復期待の高まりを受けて投資資金の流出が続いている。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、11月17日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは25万1,270枚(前週23万9,736枚)となった。サンクスギビングデーの祝日の影響で24日時点の建玉明細は30日に発表される。

プラチナは景気回復期待で堅調

ニューヨーク・プラチナ1月限は、新型コロナウイルスのワクチン開発進展による景気回復期待を受けて堅調となり、9月17日以来の高値974.2ドルを付けた。欧州の新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念を背景に利食い売りが出る場面も見られたが、株高やドル安を受けて押し目は買われた。10月の欧州の自動車販売が再び減少し、需要伸び悩みから1,000ドルの節目で上値を抑えられる可能性がある。ただ新型コロナウイルスのワクチンが承認され、中長期の楽観見通しが強まると、プラチナETF(上場投信)に投資資金が流入し、価格を押し上げるとみられる。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、26日のロンドンで18.98トン(前週末18.98トン)、27日のニューヨークで38.32トン(同38.61トン)、26日の南アで16.66トン(同16.63トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、11月17日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万6,172枚(前週1万1,599枚)となった。

ニューヨーク金は200日移動平均線割れ

ニューヨーク金2月限は新型コロナウイルスのワクチン開発進展による景気回復期待などを背景に売り優勢となり、200日移動平均線(1,816.97ドル)や1,800ドルの節目を割り込み、6月19日以来の安値1,776.5ドルを付けた。新型コロナウイルスの感染増加で短期的な景気の下振れリスクが残るが、ワクチンの開発目前で景気回復期待からダウ平均株価が3万ドル台に乗せるなど、中長期の楽観見通しが強い。中長期の節目となる200日移動平均線を割り込み、テクニカル面で悪化しており、金ETF(上場投信)から投資資金の流出が続くと、圧迫要因になるとみられる。

11月30日からの週の注目ポイント

30日 鉱工業生産指数(10月速報) ☆☆
中国製造業購買担当者景況指数(11月) ☆☆
独消費者物価指数(11月速報) ☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(11月) ☆☆
米中古住宅販売仮契約指数(10月) ☆☆
1日 失業率(10月) ☆☆
オーストラリア準備銀行政策金利発表 ☆☆☆
中国財新製造業購買担当者景況指数(11月) ☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(11月確報) ☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(11月速報) ☆☆☆
米ISM製造業景況指数(11月) ☆☆☆
2日 ユーロ圏雇用統計(10月) ☆☆
ユーロ圏生産者物価指数(10月) ☆☆
全米雇用報告(11月) ☆☆☆
米地区連銀経済報告(ベージュブック) ☆☆
3日 中国財新サービス業購買担当者景況指数(11月) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(11月確報) ☆☆
ユーロ圏小売売上高(10月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米ISM非製造業景況指数(11月) ☆☆☆
4日 独製造業受注(10月) ☆☆
米貿易収支(10月) ☆☆
米雇用統計(11月) ☆☆☆
米製造業新規受注(10月) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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