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2021-10-17 09:46:50

金は新型肺炎の感染急増で堅調

2020/2/17
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はレンジ上限付近に戻し投資資金の動向も確認

2月10日の週のニューヨーク金市場は、中国の新型コロナウイルスの感染急増や米国債の利回り低下を受けて堅調となり、期近4月限が2月3日以来の高値1,588.2ドルを付けた。中国保健当局は16日、新型肺炎の感染者数累計が6万8,500人、死者は1,665人になったと発表した。中国政府の感染症研究の第一人者で専門家チームを率いる鐘南山氏は中国国内における新型コロナウイルスの流行が2月にピークを迎え、4月ごろに終息する可能性があると予想したが、感染基準の変更により、中国湖北省で12日に新たな感染者が1万4,840人急増し、感染拡大に対する懸念が再燃した。また北京市当局は、感染拡大防止に向け、旅行先や帰省先から北京に戻る市民全員に14日間の隔離期間を義務付けると発表した。中国は3月5日に開幕を予定している全国人民代表大会(全人代)の延期を検討していると伝えられており、感染拡大の行方が引き続き当面の焦点である。一方、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染で検疫官1人も感染が確認された。また日本各地で感染経路がわからない感染者が確認されるなか、初めての死者も出ており、日本での感染の行方も確認したい。
1月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%上昇した。前年同月比は2.5%上昇と、2018年10月以来の大幅な伸びとなった。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.2%上昇した。物価上昇率が目標の2%へ徐々に近づくとする米連邦準備理事会(FRB)の見方を後押しする内容とみられている。1月の米小売売上高は前月比0.3%増加した。自動車とガソリン、建材、食品サービスを除いたコア売上高が前月から横ばいと、事前予想の0.3%増を下回った。個人消費の鈍化が懸念される。ただ2月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は100.9と前月の99.8から上昇し、昨年5月以来の高水準となった。事前予想は99.5。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は半期に一度の議会証言で、米経済は良い位置にあるとし、経済見通しに対し前向きな見方を示した。ただ新型コロナウイルスの動向を緊密に注視しているとした。一方、カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、トランプ米政権が9月に追加減税を発表する意向であることを明らかにした。中間層に対する10%減税などが盛り込まれる可能性があるという。米中の第1段階の通商合意が14日に発効し、中国が購入拡大の確約を堅持するとみられている。ただ新型肺炎による米国の渡航制限で影響が出る可能性があり、今後発表される経済指標を確認したい。
2月14日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比7.90トン増の923.99トンとなった。中国の新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念を受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、2月11日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは30万7,974枚となり、前週の29万9,806枚から拡大した。今回は新規買いが626枚、買い戻しが7,542枚入り、8,168枚買い越し幅を拡大した。

プラチナは下げ止まりも供給過剰見通しが上値を抑える要因

ニューヨーク・プラチナ期近4月限はドル高が圧迫要因になったが、パラジウムや金の堅調が下支えになり、956.3〜979.1ドルで推移した。ユーロが対ドルで3年ぶりの安値を付けるなか、ドル指数は昨年10月以来の高値99.17を付けた。ただ英ジョンソン・マッセイ(JM)の需給報告でパラジウムの大幅な供給不足が続くとの見通しが示されたことを受けてパラジウムが急伸し、プラチナの下支え要因になった。中国の新型コロナウイルスの感染急増で米国債の利回りが低下し、金が堅調に推移したことも支援要因である。ただ今年のプラチナは投資需要が昨年ほど増加せず、供給過剰に戻るとみられており、上値を抑える要因である。中国汽車工業協会(CAAM)は、新型コロナウイルスの影響で上半期の自動車販売が10%以上減少する見通しを示しており、感染拡大の行方と景気見通しを確認したい。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、2月13日のロンドンで18.40トン(前週末18.35トン)、ニューヨークで23.27トン(同23.27トン)、14日の南アで31.42トン(同31.48トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、2月11日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは6万1,840枚となり、前週の6万2,780枚から縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。

ニューヨーク金は感染拡大や米国債の利回り低下で堅調

ニューヨーク金4月限は、中国の新型コロナウイルスの感染拡大や米国債の利回り低下を受けて堅調となり、2月3日以来の高値1,588.2ドルを付けた。中国の専門家が終息予想を出したが、感染基準の変更から感染者が急増し、先行き懸念が残り、金ETF(上場投信)に投資資金が流入した。日本で初めての死者が出ており、感染拡大の行方が焦点である。テクニカル面では2月3日高値1,598.5ドルや1,600ドルの節目、1月8日高値1,619.6ドルが抵抗線であり、ここを突破できるかどうかを確認したい。

2月17日からの週の注目ポイント

17日 米国休場
国内総生産(10-12月期1次速報) ☆☆☆
18日 独ZEW景況感指数(2月) ☆☆
米ニューヨーク連銀製造業景況指数(2月)  ☆☆
対米証券投資(12月) ☆☆
19日 機械受注(12月) ☆☆
貿易収支(1月速報) ☆☆
ユーロ圏国際収支(12月)
米生産者物価指数(1月) ☆☆
米住宅着工・許可件数(1月) ☆☆
米FOMC議事録 ☆☆☆
20日 米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(2月) ☆☆
米景気先行指数(1月) ☆☆
21日 消費者物価指数(1月) ☆☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(2月速報) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(2月速報) ☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(1月確報) ☆☆☆
米中古住宅販売統計(1月)  ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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