SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-04-20 07:44:49

金は米国の対中関税の行方が焦点

2019/12/9
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

欧米の金融政策の見通しも確認

12月2日の週のニューヨーク金市場は、米中の通商協議に対する不透明感や米下院でウイグル人権法案が可決したことを受けて堅調となったが、好調な米雇用統計をきっかけに上げ一服となった。トランプ米大統領は3日、中国との通商交渉合意に期限はないとし、来年11月の大統領選挙後まで待った方が良いかもしれないと述べた。また米下院は4日、中国政府が新疆ウイグル自治区で少数民族ウイグル族などイスラム教徒を弾圧しているとして、ウイグル人権法案を可決した。中国は米国の香港人権法成立に対して米軍機・艦艇の香港立ち寄りを禁止する報復措置を発表しており、ウイグル人権法案にも強く反発した。米国は合意できなければ15日に対中追加関税を発動すると伝えられており、当面の焦点である。

11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.8と前月の51.7から上昇し、2016年12月以来の高水準となった。財新製造業PMIも51.8と事前予想の51.5や前月の51.7を上回り、中国経済が短期的に底入れしたとの見方が出た。一方、11月の米ISM製造業景気指数は48.1と前月の48.3から低下し、節目となる50を4カ月連続で下回った。事前予想は49.2。米ISM非製造業総合指数(NMI)も53.9と前月の54.7から低下し、事前予想の54.5も下回った。さらに全米雇用報告で民間部門雇用者数が6万7,000人増と6カ月ぶりの低水準となった。事前予想は14万人増。ただ米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比26万6,000人増と事前予想の18万人増を上回り、10カ月ぶりの大幅な伸びとなった。また失業率は3.5%と前月の3.6%から低下した。好調な米雇用統計を受けて米経済に対する懸念が後退した。10〜11日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ休止が見込まれている。CMEのフェドウォッチによると、12月のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準の確率は1.50〜1.75%に据え置きが99.3%(前週94.1%)となった。ただ来年12月は1.00〜1.25%が39.4%(同18.0%)、1.25〜1.50%が32.6%(同38.1%)と利下げの可能性が高まった。12日には欧州中央銀行(ECB)理事会があり、欧米の金融政策の見通しを確認したい。

英ポンドが対ドルで7カ月ぶりの高値を付けた。12日の総選挙で与党保守党が過半数を確保するとの見方が強まり、来年1月末に英国の欧州連合(EU)離脱が実現するとみられている。これまでジョンソン英首相はEUと離脱協定案で合意したが、英下院で否決されており、過半数を確保すれば議会を通過することになる。ただ合意なき離脱が回避されることは短期的に金の逃避買いを後退させる可能性があるが、次は離脱移行期間の交渉を控えており、先行き不透明感が残ると、金買いは続くとみられる。

12月6日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比9.37トン減の886.23トンとなった。米中の通商協議に対する不透明感が出たが、戻り場面で投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月3日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは29万0,705枚となり、前週の27万1,634枚から拡大した。今回は新規買いが2万1,239枚、新規売りが2,168枚出て、1万9,071枚買い越し幅を拡大した。

【プラチナは900ドルを挟んだ値動きが続く】

ニューヨーク・プラチナ期近1月限は、金堅調につれ高となる場面も見られたが、900ドル台で戻りを売られたことや好調な米雇用統計を受けて上げ一服となった。パラジウムが史上最高値を更新したが、プラチナは来年の供給過剰見通しが上値を抑える要因である。また米中の通商協議に対する不透明感が残っており、実需筋は高値での買いを見送っている。米国が合意できなければ15日に対中追加関税を発動するとしており、貿易摩擦の行方を確認したい。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、12月5日のロンドンで17.65トン(前週末17.83トン)、ニューヨークで23.29トン(同23.30トン)、6日の南アで31.71トン(同31.66トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月3日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは4万5,529枚となり、前週の4万5,069枚から拡大した。新規買いが新規売りを上回った。

ニューヨーク金は戻り高値更新も上値重い

ニューヨーク金2月限は、11月7日以来の高値1,489.9ドルを付けたのち、好調な米雇用統計を受けて上げ一服となった。11月20日の戻り高値1,486.0ドルを突破したが、上値を伸ばせなかった。米下院でウイグル人権法案が可決し、米中の通商協議に対する不透明感が出ているが、当面は米国が15日に中国製品に対する追加関税を発動するかどうかが焦点である。

12月9日からの週の注目ポイント

9日 国内総生産(7-9月期2次速報) ☆☆☆
国際収支・経常収支(10月) ☆☆
独貿易収支(10月)
10日 中国消費者物価指数(11月) ☆☆
中国生産者物価指数(11月) ☆☆
独ZEW景況感指数(12月) ☆☆
英鉱工業生産指数(10月) ☆☆
11日 企業物価指数(11月)
米消費者物価指数(11月) ☆☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表 ☆☆☆
米財政収支(11月) ☆☆
12日 機械受注(10月) ☆☆
独消費者物価指数(11月確報)  ☆☆☆
スイス国立銀行政策金利発表 ☆☆☆
ユーロ圏鉱工業生産(10月) ☆☆
欧州中央銀行(ECB)政策金利発表 ☆☆☆
米生産者物価指数(11月) ☆☆
13日 日銀短観(12月調査) ☆☆
米小売売上高(11月) ☆☆☆
米輸出入物価指数(11月)
米企業在庫(10月)

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

当コラムに関してご留意頂きたい事項

  • 当コラムは投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いいたします。
  • 当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在の(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドの見解です。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
  • 本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。

ご注意事項

  • 買付時の手数料は、売買代金の2.2%(税込)、売却時の手数料は無料です。
  • 本取引は金・銀・プラチナの価格変動により、投資元本を割り込むことがあります。
  • 本取引は、政治・経済情勢の変化および各国政府の貴金属地金取引への規制等による影響を受けるリスクがあります。
    また、かかるリスクが顕在化した場合、当社の提供するサービスの全部、または一部が変更、停止されるリスクがあります。
  • 本取引は為替相場の変動により損失を被ることがあります。
  • 本取引は、システム機器、通信機器等の故障等、不測の事態による取引の制限が生じるリスクがあります。
  • 本取引は売値(Bid:お客さまが売ることの出来る値段)と買値(Ask:お客さまの買うことのできる値段)の差(スプレッド)があります。
  • スプレッドは固定されるものではなく、需給バランスや、政治・経済情勢の変化にともない、当社の任意で変更いたします。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

国内信用デビュー&おかえりキャンペーン

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス
・口座開設の流れ

よくあるお問合せ
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード
システム障害時の対応

金・銀・プラチナの投資情報

SBI証券はお客様の声を大切にしています

  • 【当選確率最大+5倍!?】最大10万円が当たる!SBIセレクト買付応援キャンペーン

ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.