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2024-03-29 15:02:53

金はドル高が圧迫も米大統領の発言を確認

提供:SBIゴールド

金はインド実需筋の買い見送りも下げ要因

7月16日週のニューヨーク金市場は、8月限が2017年1月以来の安値1,210.7ドルを付けた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けてドル高に振れたことが圧迫要因になった。同議長は米経済について、今後「数年」にわたり労働市場が堅調を維持し、インフレ率も米FRBの目標である2%近辺で推移するとの見通しを示した。市場では米FRBが年内あと2回の利上げを実施するとの見方が強い。米経済指標もおおむね堅調となり、利上げを裏付ける内容となった。一方、トランプ米大統領が「利上げをする度に、FRBは追加利上げを望んでおり、そうした状況をさほど喜ばしいとは感じていない」と述べた。また強いドルは「米国を不利な立場に置く」と述べ、利上げとドル高をけん制した。週末にかけてドル安に振れ、金は下げ一服となった。ただムニューシン米財務長官は21日、ブエノスアイレスでの20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に際し、米大統領は為替市場に影響を与えようとはしていないと述べた。また強いドルは堅調な米経済を反映したもので長期的に国益にかなうとの見解を改めて示した。米大統領の発言を警戒し、ドル安に転じるのか、米FRBの利上げ見通しを受けてドルの押し目が買われるのかを確認したい。

20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は22日、主要国・地域の成長エンジンの同時性が失われつつあるなか、貿易を巡る緊張が世界の経済成長を脅かしているとの声明を発表して閉幕した。トランプ米大統領が20日、中国からの輸入品への追加関税措置の可能性に触れたことを受け、G20会合では貿易が主要議論となった。米大統領は、中国からの輸入品5,000億ドルに関税をかけることができるとの見解を示した。ルメール仏経済・財務相は21日に記者団に対し、欧州連合(EU)は「銃を頭に突きつけられた状態で」通商問題を交渉することはないと述べた。当面は通商問題の行方も引き続き焦点である。

金価格の一段安を受けてアジア市場で安値拾いの買いが入ったが、インドの実需筋がさらなる安値を待っていることから下支え要因にならなかった。インドの金プレミアムは前週、1ドルとなり、前々週の1.5ドルから下落した。また中国の金プレミアムは2〜4ドルとなり、前々週の1〜4ドルから横ばいとなった。人民元建て金価格が人民元の下落を受けて下値が限られたため、実需筋の反応は限られた。一方、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は下半期の金需要について、インフレの可能性が高まっていることや、貿易戦争が通貨に影響する可能性があることを受けて増加するとの見通しを示した。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月17日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは5万7,841枚となり、前週の8万1,434枚から縮小した。今回は新規買いが4,117枚、新規売りが2万7,710枚入り、買い越しを2万3,593枚縮小した。一方、7月20日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比2.95トン増の798.13トンとなった。トランプ米大統領の発言をきっかけにドル安に振れたことを受けて安値拾いの買いが入った。

NYプラチナの大口投機家の売り越しが拡大

ニューヨーク・プラチナ10月限はドル高を受けて戻り優勢となり、一代安値794.5ドルを付けたのち、トランプ米大統領の利上げ・ドル高けん制発言を受けてドル高が一服したことから、下げ一服となった。ニューヨーク・プラチナの大口投機家の売り越しが拡大しており、ドル安が続くと、プラチナは買い戻し主導で上昇するとみられる。ただ20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、短期的、中期的な下振れリスクが高まっているとされ、景気の行方も確認したい。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月17日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の売り越しは9,644枚となり、前週の6,867枚から拡大した。手じまい売り・新規売りが出た。一方、プラチナETF(上場投信)の現物保有高は13日のロンドンで10.86トン、20日のニューヨークで17.90トン(13日17.31トン)、南アで22.87トン(同22.75トン)に増加した。

原油はリビア西部の襲撃やサウジ減産見通しが支援

ニューヨーク原油はリビア西部で武装グループによる襲撃があり、不可抗力条項の適用を宣言したことや、サウジアラビアが8月の減産を示唆したことなどを受けて堅調となった。トランプ米大統領の利上げ・ドル高けん制発言でドル安に振れたことも支援要因となっており、米大統領の発言を確認したい。米エネルギー情報局(EIA)が発表した7月13日までの週間石油統計で、原油在庫は前週比583万6,000バレル増加した。事前予想は350万バレル減。予想外に増加したが、堅調な燃料需要が下支えとなった。一方、米油田サービス会社ベーカー・ヒューズから発表された7月20日までの週の米石油リグ稼動数は前週比5基減の858基となった。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月17日時点のニューヨーク原油の大口投機家の買い越しは63万1,294枚となり、前週の65万4,465枚から縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。一方、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で取引されている原油ETF(コード:USO)の残高は20日時点で1億3,270万株となり、前週末比290万株増加した。

ニューヨーク金はドル高で1,200ドルを意識

ニューヨーク金8月限は2017年1月以来の安値1,210.7ドルを付けた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言で利上げ見通しが示されたことを受けてドル高に振れたことが圧迫要因になった。ドル高が続くと、1,200ドルの節目を試すとみられる。ただRSIが売られ過ぎの水準となるなか、トランプ米大統領の利上げ・ドル高けん制発言が出てドル高が一服した。テクニカル面では弱気だが、米大統領の発言が波乱要因であり、ドル安に転じると下げ止まる可能性が出てくる。

7月23日からの週の注目ポイント

23日

米中古住宅販売件数(6月)

☆☆

24日

トルコ中銀政策金利産(6月)

☆☆☆

25日

独Ifo景況感指数(7月)

☆☆

米新築住宅販売件数(6月)

米欧首脳会談

☆☆

BRICSサミット

☆☆

26日

ECB政策金利

☆☆☆

ドラギEBC総裁、記者会見

☆☆☆

米耐久財受注(6月)

☆☆☆

27日

ロシア中銀政策金利

米GDP速報値(第2四半期)

☆☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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