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2024-04-19 22:31:11

金は米長期金利上昇でドル安一服が圧迫

提供:SBIゴールド

金は米株安続くと換金売りを警戒

1月29日週のニューヨーク金市場は、4月限が1月18日以来の安値1,330.1ドルを付けた。トランプ米大統領の一般教書演説や米連邦公開市場委員会(FOMC)でドル高転換に失敗したが、好調な米雇用統計を受けて米国債の利回りが上昇すると、ドル高に振れ、金の売り圧力が強まった。また米長期金利の上昇を受けて米株価が急落しており、証拠金絡みの売りが出ると、手じまい売り主導の調整局面を迎えるとみられる。今週は長期金利と株価の動向を確認したい。また9日に平昌冬季五輪が開幕する。五輪開幕の前日に北朝鮮が軍事パレードを計画していると伝えられており、実施されるかどうかも焦点である。

トランプ米大統領は、一般教書演説で、プロジェクト承認手続きの簡素化に加え、インフラ更新に1兆5,000億ドルを投じる法案を承認するよう議会に呼び掛けた。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)では、金利据え置きが決定された。声明ではインフレ上昇の見方が示され、3月利上げが示唆された。一般教書演説や米FOMCのイベントをこなして、ユーロの押し目が買われた。ユーロ圏の景気回復期待や欧州中央銀行(ECB)の金融政策正常化の見方などがユーロの支援要因となった。ただ好調な米雇用統計を受けてユーロは高値突破に失敗し、上げ一服となった。1月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が20万人増、失業率は4.1%となった。事前予想は18万人増、4.1%。賃金平均は前月比0.3%増加し、前年比では2.9%増と2009年6月以来の大幅な伸びとなった。好調な米雇用統計を受けて米10年債利回りは2.852%と4年ぶりの高水準となった。一方、ダウ平均株価は長期金利上昇を受けて急落し、666.75ドル安と約9年ぶりの大幅な下げ幅を記録した。株安が続くと、株式市場での損失埋め合わせで金の手じまい売りが進む可能性がある。

北朝鮮が、大規模な軍事パレードを平昌冬季五輪開会式の前日にあたる2月8日に行う方向で準備していることが伝えられた。北朝鮮は、北朝鮮軍の創建日を1948年2月8日とする決定書を発表しており、五輪開幕の前日は創建70周年記念日にあたる。米国務省は、北朝鮮の軍事パレード計画に不満を示す一方、五輪会場に向かう米国民に対し、韓国の治安対策はあらゆる事態に対応しているとして安心するよう呼び掛けた。米韓首脳が五輪期間中は軍事演習を見送ることで合意しているが、北朝鮮が軍事パレードを実施すると、地政学的リスクが意識される可能性がある。また米国防総省は2日、核戦略報告書「核態勢の見直し(NPR)」を発表し、米軍が保有する核兵器群を革新するとともに、「戦術核兵器」とも呼ばれる低出力の小型核兵器を新たに開発する方針を示した。主に近年のロシアの行動に対応する動きだという。また中国の核戦力における不透明性に触れたことに対し、中国が「見当違い」と批判しており、米国と中露の対立につながるかどうかも確認したい。

アジア市場では、インドの実需筋が買い付けを再開したことが伝えられた。同国政府が貴金属の輸入関税を据え置いたことを受けて宝飾業者が動きだした。市場では関税引き上げが期待されていた。前週のインドの金プレミアムは最大2ドルとなり、前々週の3ドルのディスカウントから5週ぶりに回復した。一方、中国の金プレミアムは6〜8ドルとなり、前々週の7ドルから横ばいとなった。2月16日からの旧正月を控えて実需筋の買いが入りやすいが、買いが一服した。ただ金価格が調整局面を迎えると実需筋の安値拾いの買い意欲が強まる可能性がある。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月30日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは20万7,262枚となり、前週の21万4,684枚から縮小した。今回は手じまい売りが7,485枚、買い戻しが63枚入り、買い越しを7,422枚縮小した。一方、2月2日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比6.79トン減の841.35トンとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて利食い売りが出た。

プラチナは1,000ドル前後でもみ合い

ニューヨーク・プラチナ4月限は、1,000ドル割れの押し目買いが入ったが、好調な米雇用統計によるドル高・株安を受けて1月16日以来の安値990.3ドルを付けた。米国債の利回り上昇によるドル高・株安が続くと、ファンド筋の手じまい売り主導で調整局面を迎えるとみられる。ただパラジウムの供給ひっ迫が続いており、パラジウムに実需筋の安値拾いの買いが入ると、プラチナの下支え要因となる可能性がある。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月30日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは4万3,393枚となり、前週の4万2,916枚から拡大した。新規買い・買い戻しが入った。一方、プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、2日のロンドンで11.84トン(26日11.88トン)、ニューヨークで18.07トン(同18.08トン)に減少、1日の南アで25.11トン(同24.87トン)に増加した。

NY原油のファンド買いは4週連続で過去最高を更新

ニューヨーク原油は、米原油在庫の増加見通しを受けて下落する場面も見られたが、製品需要の堅調や需給均衡化に対する期待感が下支えとなった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した1月26日までの週間石油統計で、原油在庫は前週比677万6,000バレル増加し、前週までの10週連続の減少から増加に転じた。ただ製品需要の堅調が示され、下支え要因となった。一方、米油田サービス会社ベーカー・ヒューズから発表された2月2日までの週の米石油リグ稼動数は前週比6基増の765基となった。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月30日時点のニューヨーク原油の大口投機家の買い越しは73万4,558枚となり、前週の71万6,695枚から拡大し、4週連続で過去最高を更新した。新規買い・買い戻しが入った。一方、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で取引されている原油ETF(コード:USO)の残高は2日時点で1億6,110万株となり、前週末比420万株減少した。

2月5日からの週の注目ポイント

5日

米ISM非製造業景況指数(1月)

☆☆☆

6日

豪中銀政策金利

☆☆☆

米貿易収支(12月)

☆☆

セントルイス連銀総裁、講演

7日

NY連銀総裁、講演

☆☆

ダラス連銀総裁、講演

シカゴ連銀総裁、講演

サンフランシスコ連銀総裁、講演

8日

日本国際収支(12月)

NZ中銀政策金利

☆☆☆

中国貿易収支(1月)

☆☆

ECB経済報告

英中銀政策金利

☆☆☆

英中銀四半期インフレ報告

☆☆

米暫定予算期限切れ

☆☆

ミネアポリス連銀総裁、講演

カンザスシティー連銀総裁、講演

フィラデルフィア連銀総裁、講演

9日

中国消費者物価指数(12月)

☆☆

中国生産者物価指数(12月)

☆☆

第23回冬季五輪・平昌大会開会(25日まで)

※重要度を3段階で表示

ニューヨーク金は調整局面を警戒

ニューヨーク金4月限は1月18日以来の安値1,330.1ドルを付けた。ドル安を受けて押し目を買われる場面も見られたが、好調な米雇用統計を受けてドル安が一服したことが圧迫要因になった。米国債の利回り上昇を受けて株価が急落し、換金売りが出ると、手じまい売り主導の調整局面を迎えることになりそうだ。12月12日安値1,242.7ドルから1月25日高値1,370.5ドルに対するフィボナッチ・リトレースメントは38.2%が1,321.7ドル、61.8%が1,291.5ドルとなっている。

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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