〜榮のコメント〜

世界最大の日用品メーカーで、「アリエール」「ファブリーズ」「パンテーン」「パンパース」「SK-II」など多彩なブランド保有します。製品イノベーションと業務執行の改善によってオーガニック成長率は同業他社を上回り、市場シェアが拡大傾向にあります。足もとの業績は原材料高、輸送費増を受けて利益率が圧迫されていますが、製品価格の引き上げで対応する方針です。2022年6月期の基調EPSは前年比3〜6％増を見込んでいます。2021年6月期時点で65年の連続増配を行い、いわゆる「配当貴族銘柄」の1つです。2022年6月期の予想一株当たり配当は3.49ドル、一株当たり利益は5.92ドル、一株当たりキャッシュフローは7.44ドルです。

〜榮のコメント〜

通信機器の世界大手です。ルーターやスイッチなどのネットワーク機器が柱で、サーバー、ワイヤレス関連を強化、データセンター、セキュリティなどの成長市場を育成しています。新型コロナのパンデミックの影響を受けて2020年7月期の売上は落ち込みましたが、企業の設備投資意欲が回復しつつあることから、2021年7月期はプラスに回復、2022年7月期は前年比6％程度に高まる見通しです。8-10月期の売上ガイダンスは市場予想を下回りましたが、前年同期比4.5〜6.5％増相当で売上回復は継続する見通しです。2022年7月期の予想一株当たり配当は1.51ドル、一株当たり利益は3.42ドル、一株当たりキャッシュフローは3.86ドルです。

〜榮のコメント〜

2013年にアボットラボラトリーズから分離、研究開発型医薬品事業を継承したバイオ医薬品大手です。主力薬「ヒュミラ」の米国での特許が2023年に切れるため、これに変わる収益柱を育成中で、鍵となるのが尋常性乾癬治療薬の「スキリージ」と関節リウマチ治療薬の「リンヴォック」などです。7-9月期業績は、主力薬「ヒュミラ」の米国売上が好調であるのに加え、美学、神経科学なども伸びて、2022年の配当額を従来比8.5％引き上げると発表しました。2021年12月期の予想一株当たり配当は5.25ドル、一株当たり利益は12.67ドル、一株当たりキャッシュフローは14.47ドルです。

〜榮のコメント〜

AT&T、Tモバイルと並ぶ米国最大手の通信サービス企業です。主力のワイヤレスサービス収入は、消費者がデータ無制限のプランを選ぶケースが増えていることから、7-9月期も前年同期比4％増と堅調で、通期の利益見通しを上方修正しています。5Gネットワークについては、ミッドバンド周波数帯を積極的に落札したことでTモバイルとの格差を縮めることができると見込まれています。株価は米長期金利の上昇傾向からアンダーパフォームしてきたとみられますが、配当利回りによる下支えが期待できる水準まで到達していると考えられます。2021年12月期の予想一株当たり配当は2.54ドル、一株当たり利益は5.39ドル、一株当たりキャッシュフローは9.49ドルです。

〜榮のコメント〜

世界首位の重機メーカーで、柱は資源開発・建設業者向けの油圧ショベル、ブルドーザー、工業用エンジンなどです。世界経済の改善による製品需要回復、経営が注力しているサービス収入の引き上げ、構造的なコスト削減により、EPSは2021年12月期に前年比5割増、2022年12月も16％増が予想されています。建設機械市場に関しては、非住宅建設市場の回復や更新需要の積み上がりから、2023年にかけても強い需要が継続すると期待されます。米国市場ではインフラ投資法案の恩恵も期待されます。2021年12月期の予想一株当たり配当は4.32ドル、一株当たり利益は10.37ドル、一株当たりキャッシュフローは14.32ドルです。