今週の株式見通し(2025/7/14-7/18)
今週(2025/7/14-7/18)の日経平均株価の予想レンジは39,100円-40,000円。東京株式市場はもみ合いながらも強含みの展開か。7/20(日)の参議院選挙を挟んだ三連休を控えるスケジュールとなる。週前半は企業の決算発表が多く、個別色が強い相場展開が予想される。
7/15に発表される米6月消費者物価指数(CPI)の結果が注目される。物価上昇がトランプ米政権による関税引き上げの影響との見方が強まれば、利下げ期待が後退し米株式市場には逆風となる。一方、無難な結果なら早期利下げ期待が強まり、米ハイテク株を中心に上値追いの展開が予想される。日本株は為替の反動がカギを握る。前者の場合は米金利上昇から足元のドル高・円安の流れが加速することが予想され、自動車株などに買いが入る反面、直近買われた半導体株に売りが出やすい。後者の場合はドル売り・円高への揺り戻しが予想され、日経平均先物への売りが指数の上値を重くする公算が大きい。ASMLホールディングやTSMCなど大手半導体企業の決算への警戒もあり、いずれの場合でも国内の半導体株は高値警戒感が強いアドバンテストを中心に上値追いには慎重姿勢になりやすい。一方、このところ売りに押されているゲーム関連や防衛関連などが押し目買いで高くなる場面が多くなりそうだ。
ベッセント米財務長官が7/19に万博イベントへの出席を目的に訪日する。赤沢経済再生相と会談を行う方向で調整が進んでいるとの見方もあるが、関税交渉の進展への期待は薄い。ただ、米国とEU(欧州連合)との関税交渉や報復行動なども含め関連報道には引き続き留意が必要だろう。
日経平均株価(図表1)は6/30高値(40,852円)からの目先の調整局面が続く。ただ、10日移動平均線(39,814円 7/11)下回る程度の微調整の範ちゅうであり、早期に反発できるかが焦点となる。7/11は10日移動平均線や一目均衡表の転換線(39,895円 同)が上値抵抗となり、3日連続の陰線を形成して終えた。
引き続き見方は変わらず、4/7安値(30,792円)を起点とした短期波動は上昇が続いている。一方、一目均衡表の転換線の下向きが続く可能性が高く、基準線(39,196円 同)や25日移動平均線(39,092円 同)付近まで調整幅が拡大する可能性も高い。ただ、その場合でも6/18高値(38,885円)付近に向けた単なる揺り戻しが生じる意味合いとなる。
上値メドは、10日移動平均線や心理的節目の4万円、6/30高値(40,852円)、昨年7/17安値(41,054円)、心理的節目の42,000円、昨年7/11安値(42,102円)などがある。下値メドは、25日移動平均線、心理的節目の38,500円、200日移動平均線(38,095円 同)、6/13安値(37,540円)などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3-2025/7/11)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、5月機械受注、5月第3次産業活動指数(7/14)、6月訪日外客数(7/16)、6月貿易統計、6月首都圏新築マンション発売(7/17)、6月全国消費者物価指数(CPI)(7/18)、参議院議員選挙投票日(7/20)がある。
企業決算の発表では、クリレスHD、Sansan、クリエイトSDH、サカタのタネ、IDOM、SFoods、TSIHD、トランザクショ、カーブスHD、歌舞伎、SFP、TWOSTONE、ラクトJPN、スタジオアリス、PRTIMES、東名、佐鳥電機、ELEMENTS、イージェイHD、DDグループ、VRAIN、ライズ、ククレブ、シンメンテHD、ガーデン、ジーデップ、Gunosy、シーラHD、No.1、Chordia(7/14)、東宝、ベイカレント、パーク24、マネフォワード、松竹、いちご、ディップ、ボードルア、パソナG、ウエストHD、日置電、不二越、TKP、リテールPT、グロービンク、ベクトル、FPパートナー、AIT、日本国土、テラスカイ、ABEJA、エコス、バロック、ライク、出前館、エネクスインフラ、ヨシムラフード、ベースフード、大庄、オキサイド、セラク、オープンG、北の達人、ANAP、ヒトコムHD、サーバーワクス(7/15)、八洲電機(7/16)、ディスコ(7/17)、東製鉄、アルインコ、アジュバンH、ゲンダイAG(7/18)などが予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、中国6月貿易収支(7/14)、中国4-6月期GDP、中国6月小売売上高、中国6月鉱工業生産、中国6月固定資産投資、独7月ZEW景況感指数、米6月消費者物価指数(CPI)、米7月ニューヨーク連銀製造業景気指数(7/15)、米5月生産者物価指数(PPI)、米6月鉱工業生産、米6月設備稼働率(7/16)、米6月小売売上高、米6月輸出物価指数、米6月輸入物価指数、米7月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米7月NAHB住宅市場指数(7/17)、米6月住宅着工件数、米6月建設許可件数、米7月ミシガン大学消費者態度指数(7/18)などがある。
海外の企業決算の発表では、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ、ブラックロック、JPモルガン、ステート・ストリート、バンクオブニューヨークメロン(7/15)、ASMLホールディング、ジョンソン&ジョンソン、バンク・オブ・アメリカ、PNCファイナンシャル、M&Tバンク、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、プログレッシブ(7/16)、TSMC、ネットフリックス、USバンコープ、ペプシコ、アボット・ラボラトリーズ、トラベラーズ・カンパニーズ、マーシュ&マクレナン、シンタス、フィフスサードバンコープ(7/17)、3M、ハンチントン・バンクシェアーズ、リージョンズファイナンシャル、チャールズシュワブ、トリスト・フィナンシャル、シュルンベルジェ、アメリカン・エキスプレス(7/18)が予定している。
今週の注目銘柄!(7/14-7/18)
| 銘柄 コード |
銘柄名 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント | |||||||||
| 4004 | レゾナック・ホールディングス | 4,200 | 3,150 | 半導体材料と石油化学を主力とする化学メーカー。構造改革を経て再成長への軌道に乗りつつある。市場関係者からは中国における半導体前工程市場の見通しが改善しているといった声もあり、同社製品の需要増加も期待される。関税ショックで4月に安値をつけたところから回復基調にあり、今年の1/7高値(4,179円)に着実に近づいている。ローソク足は上向きのボリンジャーバンド(20日線)の+2σに沿うような形で推移しており、上昇基調にあるRSI(14日)もまだ80%以下の水準にある。テクニカル面でのピークアウトはまだ先と考えられ、当面は上値を切り上げる動きを続けると予想する。ターゲットは4,200円、ロスカットは3,150円 | |||||||||
| 5262 | 日本ヒューム | 2,950 | 2,050 | 下水道向けヒューム管でシェア約2割。2026年3月期の通期の連結純利益は前期比25.5%減の22.7億円を見込む。国策を通じた下水道関連であり、今後も時折、物色される局面が続くだろう。減益見通しながらも株価は堅調だ。最近では5/29の日本経済新聞朝刊で、政府が老朽化した大規模な下水道の更新工事を2030年度までに全国で完了させると報じられたことが材料視され、6月初旬にかけて上場来高値を更新。その後調整が入ったが、6月初旬に再び上場来高値を更新した。米関税への不透明感で外需セクターが手掛けづらい中、内需国策銘柄は買い安心感もある。ターゲットは2,950円、ロスカットは2,050円 | |||||||||
| 5602 | 栗本鉄工所 | 8,100 | 5,890 | 鋳鉄管2位、産業機械やエンジニアリングも主力事業である。2026年3月期の通期の連結純利益は前期比1.4%増の70.0億円を見込む。この通期見通しを発表した5/14は同時に増配予想も発表しており、直後の株価はポジティブに反応した。当日の日足は年初来高値を一気に更新する大陽線を形成した。その後はジリ高基調にあったが、7月は上げに拍車がかかる展開となっている。7/7の陰線高値(7,080円)で上昇一服とみえたが、その後も5日移動平均線上をキープ。スロー・ストキャスティクス(9-3-3)も50%以上を保っており、短期の勢いに減速感はみられない。ターゲットは8,100円、ロスカットは5,890円 | |||||||||
| 6963 | ローム | 2,500 | 1,610 | 車載や産業機器向けパワー・アナログ半導体に強み。SiCパワー半導体を育成している。株価は2023年の7月にピークをつけた後、下落トレンドが長く続いた。ただ、今年4/9安値(1,069円)で底打ちしたような動きとなっており、直近3カ月の動きが強い。7月9日には1,937.5円まで上昇。4月安値からの上昇率は8割を超えている。5月に26週移動平均線や13週移動平均線を上回っており、6月に入ると52週移動平均線も上に抜けてきた。過去の戻り局面では26週移動平均線が上値を抑えることが多かっただけに、チャートは大きく改善している。PBRは0.8倍台と1倍を割り込む水準であり、見直し買いが続きそうだ。割安修正を期待した買いが水準を押し上げると予想する。 ターゲットは2,500円、ロスカットは1,610円 | |||||||||
| 8233 | 高島屋 | 1,300 | 1,050 | 老舗百貨店。6/30に発表した1Q実績は2ケタの営業減益と低調だった。インバウンド需要の一巡が大きな要因となったが、同業各社も同じような状況といえる。PER8倍台、PBR0.7倍と百貨店株の中では割安感が強く、1Q決算と同時に発表した自社株買いの規模感も大きい。下値不安は小さい。1Q決算発表当日は75日移動平均線に上値を抑えられた。その後1週間程度は方向感を欠く動きだったが、7/9に75移動平均線を上回って終えたことで変化の兆しが出てきている。風説の7/5を通過したことで、減少していた香港からの訪日増加が想定される。2Q後半から業績が持ち直す可能性があり、それを織り込む形で株価は上昇に転じると予想する。ターゲットは1,300円、ロスカットは1,050円 | |||||||||
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
- 注目銘柄採用基準・・・7/11現在、プライム市場に上場、時価総額が100億円以上、PBRが1.5倍未満、信用倍率が6.0倍未満(7/4現在)、株価が10日・25日・75日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
- 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
- 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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