2025-12-05 14:00:17

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週刊日本株式アウトルック

関税交渉への不透明感強まる中、米国株や為替の動向がカギ

2025/7/7
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2025/7/7-7/11)

 今週(2025/7/7-7/11)の日経平均株価の予想レンジは38,900円-40,100円。東京株式市場は不安定な展開か。トランプ政権が関税の猶予期限としていた7/9を迎える。直近では、トランプ大統領が日本の自動車やコメの貿易に不満を示しており、交渉難航の度合いを織り込む週となりそうだ。日米関税交渉への不透明感に加え、先週末に発表した安川電機(6506)の下方修正を通じて外需関連には買い手控え要因となる。そういった状況下でも、米国株の上昇や円高一服の流れが強まれば投資家心理の支えになるほか、持たざるリスクを背景とした選別物色が続く公算が大きい。逆に、高値更新基調にある米ナスダックやS&P500などの上昇一服や、円高に振れる局面では下押し圧力がかかることになる。ただ、後者の場合でも全般的な上昇基調の流れが大きく崩れる相場展開は想定しづらく、直近高値からの調整が今しばらく続くといった見方にとどまるだろう。


 ファーストリテイリング(9983)やセブン&アイHD(3382)など小売関連の決算発表が多く予定されている。トランプ大統領が送付する関税率の書簡の内容次第でもあるが、週初から内需株に資金回避する理由づけができる週であるともいえそうだ。


 日経平均株価(図表1)は6/30高値(40,852円)からの目先の調整局面にある。ただ、10日移動平均線(39,565円 7/4)上を維持する微調整の範ちゅうにあり、まずは同線を下値で意識しながら反発できるかが焦点となる。


 一方、10日移動平均線を下回ると、25日移動平均線(38,678円 同)まで調整幅が拡大する展開が予想される。ただ、その場合でも、6/18高値(38,885円)付近まで揺り戻しが生じる意味合いとなり、4/7安値(30,792円)を起点とした短期上昇波動は継続との見方に大きな変化はないだろう。


上値メドは、心理的節目の4万円、6/30高値(40,852円)、昨年7/17安値(41,054円)、心理的節目の42,000円、昨年7/11安値(42,102円)、昨年7/11高値(42,426円)などがある。下値メドは、10日移動平均線、心理的節目の39,000円、25日移動平均線、200日移動平均線(38,010円 同)、6/13安値(37,540円)、心理的節目の37,000円などがある。

 図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3-2025/7/4)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、5月毎月勤労統計調査、5月景気動向指数(7/7)、6月景気ウォッチャー調査、5年国債入札(7/8)、6月工作機械受注(7/9)、6月企業物価指数、6月都心オフィス空室率、20年国債入札(7/10)、オプションSQ(7/11)がある。


 企業決算の発表では、ネクステージ、トーセイ、WNIウェザー、メディ一光、ジャパニアス、カルラ(7/7)、ウエルシアHD、吉野家HD、サーラ、ハニーズHLD、わらべや、CSP、note、中北製、ERIHD、Fブラザース、タビオ、フェリシモ、エスクローAJ、ジュンテント、京進、スローガン(7/8)、ABCマート、SHIFT、サイゼリヤ、マニー、古野電、ベル24HD、ミニストップ、TAKARA&C、トレファク、東京個別、プログリット、天満屋ス、ライトオン、GameWith、アズ企画、タカキュー(7/9)、ファストリ、セブン&アイ、スギHD、ツルハHD、U-NEXT、久光薬、イオンFS、イオンディライ、イズミ、竹内製作、OSG、ベルク、ウイングアーク、コーナン商事、乃村工、大黒天、コジマ、コシダカHD、キャンドゥ、大有機、松屋、4℃HD、技研製、クリーク&リバ、アレンザHD、ブックオフGH、メディアドゥ、MrMaxHD、クオンタムS、明光ネット、三光合成、三協立山、オオバ、日本BS放(7/10)、イオン、良品計画、コスモス薬品、ローツェ、ビックカメラ、JINSHD、コメダ、イオン北海、ドトル日レス、ニッケ、QPS研究、MV東海、タマホーム、イオン九州、ワキタ、マルゼン、リンガハット、ファンタジー、IGポート、進和、チヨダ、モリト、北興化、カネ美食品、前沢工、アイドマHD、ダイト、エスプール、イートアンドH、銚子丸、ビーウィズ、マルマエ、アステナHD、SUMINOE、和田興産(7/11)などが予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、米5月消費者信用残高、米3年国債入札(7/8)、日本への相互関税の「上乗せ部分」の適用停止期限、中国6月消費者物価指数(CPI)、中国6月生産者物価指数(PPI)、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6/17~18開催分)、米10年国債入札(7/9)、米30年国債入札(7/10)、米6月財政収支(7/11)などがある。


海外の企業決算の発表では、デルタ航空、コナグラ・ブランズ(7/10)が予定している。

今週の注目銘柄!(7/7-7/11)

銘柄コード 銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
1852 浅沼組 860 700 関西地盤の中堅ゼネコン。庁舎などの建築だけでなく、上下水道、道路などの生活インフラも手掛ける。今期は大阪万博関連のはく落が想定されるものの、増収増益を見込む。株価は長期的に右肩上がりとなっているが、株式分割により3桁と買いやすい。配当利回りも5%を超えるため、リスクオフの局面で下値抵抗力を発揮しやすい。4/23に772円の年初来高値をつけた後は日柄調整に入った。一方、6月終盤になると75日移動平均線に接触したあたりで上方向に勢いついている。6/26に発表した自社株買いが好感された格好だが、これにより再び高値更新を試すような動きに変わってきた。年初来高値更新は通過であろうし、2024年3月に形成したチャート上のマドを埋める水準である869円あたりまでの上昇を見込む。ターゲットは860円、ロスカットは700円
6988 日東電工 3,400 2,230 産業用テープや光学フィルムなど幅広く手掛ける。全体株安を受けて4/9に2,254.5円まで下落した後、5/14には2,812円まで上昇。その後は2,500円~2,700円レベルでの一進一退が続いている。そのような中、6/26は25日移動平均線や75日移動平均線を上回る大幅高で強い陽線を形成。一目均衡表では薄い抵抗帯(雲)を下から上に突破する強気シグナルも点灯した。6/30は2,791.5円まで上昇し、5/14につけた直近高値(2,812円)に迫る場面があった。月足では12カ月移動平均線上に位置しており、2020年安値(823円)からの上昇トレンドは継続。3月につけた上場来高値(3,027円)更新も視野に入る。ターゲットは3,400円、ロスカットは2,230円
8411 みずほフィナンシャルグループ 4,600 3,700 6月の日銀短観では大企業製造業の景況感が2期ぶりに改善。米6月雇用統計は市場予想を上回った。日銀はもう利上げに踏み切れない、FRBはそろそろ利下げを再開する、といった見方が強まっていたが、その見方が修正されそうな状況となってきた。銀行株にはプラスに作用する公算が大きい。6月はもみ合いで推移しており、出遅れ感や煮詰まり感が強い。7/4は直近高値更新でもみ合い上放れの兆しが出てきており、大型株の中では相対的に注目度合いが強くなっていく公算が大きい。日銀の利上げが当面なかったとしても「金利のある世界」に入ったことで収益改善期待は根強い。ターゲットは4,600円、ロスカットは3,700円
9267 Genky DrugStores 4,800 3,550 福井地盤のドラッグストア。低価格で集客、食品が売上の約7割占める。足元の株価の動きは強く、7/2は連日で上場来高値を更新した。4/7に2,455円まで下落した後、5/15に3,765円まで上昇したところで昨年9月高値3,865円を前にいったん上値が重くなったが、高値圏をキープしながら足元の上昇につながった。6月度の既存店売上高は速報値で前年同月比2.9%増と好調。7/4は5日移動平均線を支持に3日ぶりの陽線を形成しており、高値更新基調は継続しそうだ。最近では、出店加速やシェア上昇に期待できるとして、国内の証券会社が目標株価を引き上げている。ターゲットは4,800円、ロスカットは3,550円
9508 九州電力 1,620 1,150 原発は現在3基が稼働しており、定期検査中の玄海原子力発電所3号機も7/10には通常運転に復帰する予定。一段の収益安定化が見込めるほか、ここ1年で株価が下落した影響もあって配当利回りが3.8%程度と魅力的だ。直近ではバリュー株見直しの機運も高まっているため、投資妙味は増している。新年度の株価推移をみると4/7に1,107円の年初来安値をつけ、いったん持ち直した。その後再び下げたが、安値を更新するような動きとはならず6月後半から上昇。7/4に大幅高となったことで100日移動平均線を上放れ、トレンド転換の兆しも出てきた。当面は上値追いの展開を想定する。ターゲットは1,620円、ロスカットは1,150円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・7/4現在、プライム市場に上場、時価総額が500億円以上、PERが18.0倍未満、PBRが2.5倍未満、株価が10日・25日・75日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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