今週の株式見通し(2025/6/30-7/4)
今週(2025/6/30-7/4)の日経平均株価の予想レンジは39,500円-41,000円。東京株式市場は強含む展開か。週前半は先週の上昇の勢いが残る可能性が高いが、日経平均採用の値がさ半導体株の短期的な過熱感から週後半は伸び悩む展開が予想される。物色面では、グロースの半導体から銀行や自動車などバリュー買いに移行することが予想され、これまでの日経平均株価からTOPIX(東証株価指数)優位の地合い変化が想定される。
米国の相互関税に関しては、上乗せ部分の発動猶予期限が7/9であることから、関連ニュースには注意を払う必要がある。ただ、これについては期限延長となった場合でも織り込み済みであり、むしろトランプ大統領の唐突的かつ予想外の発言に留意が必要である。また、手控え要因となる米6月雇用統計が7/3に発表されるほか、7/4の米独立記念日を前に利益確定売りなども予想される。
ちなみに、昨年の7月相場入りの週は堅調な展開となった。7/1にTOPIXが年初来高値を更新すると、日経平均株価は7/2に4万円、7/3には40,500円と節目の水準を次々に上回った。7/4には日経平均株価、TOPIXともに史上最高値を更新。バリュー・グロース問わず、主力大型株に強い動きがみられた。7/5は利益確定売りに押されたものの、日経平均株価は週間では約1,329円の上昇となり、週足では4週連続で陽線を形成した。
日経平均株価(図表1)はもみ合い上放れの展開となっている。先週末の6/27は4日続伸。前日からマドを開ける強い上昇スタートとなり、4万円の大台を回復する展開となった。一方、昨年12/27高値(40,398円)が意識され、後場は伸び悩んだ。
4/7安値(30,792円)を起点とした短期波動は上昇が続いている。パターン分析では4月前半の安値を先端に「スパイクボトム(V字)」を確認した。目先的には過熱感もあり上値は限定的と想定しつつも、当面の見方としては意外高のシナリオも想定できる状況になってきた。
上値メドは、12/27高値(40,398円)、7/17安値(41,054円)、心理的節目の42,000円、7/11安値(42,102円)、7/11高値(42,426円)などがある。下値メドは、5日移動平均線(39,164円 6/27)、心理的節目の39,000円、10日移動平均線(38,844円 同)、25日移動平均線(38,260円 同)、200日移動平均線(37,949円 同)、6/13安値(37,540円)、心理的節目の37,000円などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3-2025/6/27)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、5月鉱工業生産指数(6/30)、6月日銀短観、6月消費動向調査、6月新車販売台数、10年国債入札(7/1)、30年国債入札(7/3)、5月家計調査(7/4)がある。
企業決算の発表では、しまむら、Jフロント、高島屋、アダストリア、象印、三陽商、スターマイカHD、ピックルスHD、インテG、テクノアルファ(6/30)、アークランズ、日フイルコン、クラウディアH(7/1)、ダイセキ、ダイセキソリュ、北恵、オプトエレ(7/2)、キユーピー、クスリのアオキ、霞ヶ関キャ、オンワードHD、ワールド、キユソー流通、アヲハタ、放電精密、ナルミヤ、イーサポート、KTK、川口化(7/3)、安川電、サンエー、アークス、アスクル、ハイデ日高、薬王堂HD、岡野バル、ミタチ、バイク王、メディ工房、暁飯島、ダイケン、アルテック、ニューテック、きょくと、エクスモーション(7/4)などが予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、中国6月製造業購買担当者景気指数(PMI)(6/30)、中国6月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)、米6月ISM製造業景況指数、米5月雇用動態調査(JOLTS)求人件数(7/1)、米6月ADP雇用統計(7/2)、米5月貿易収支、米6月雇用統計、米5月製造業新規受注、米6月ISM非製造業景況指数(7/3)などがある。
なお、7/4の米国市場は独立記念日のため休場となる。
今週の注目銘柄!(6/30-7/4)
| 銘柄 コード |
銘柄名 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント | |||||||||
| 1911 | 住友林業 | 1,800 | 1,330 | ハイブランド注文住宅の国内大手。米国では戸建て分譲と集合住宅開発が収益柱である。これまでの株価調整と今期の増配により配当利回りは4%を超える。配当面での投資妙味が増してきたところ、米国は7月利下げの期待が強まってきた。足元では米国事業が金利高止まりの影響を受けているため、見直し機運の高まりにより株価も反転する時期に入ると考える。6/26は上期の権利付き最終日となり、6/30を基準日に1対3の株式分割となった。個人投資家からの人気もあるため、権利落ち後はむしろ買われる可能性が高い。一目均衡表では抵抗帯(雲)を上抜けた水準でもみ合いが続いており、上放れによる一段高に向けて買い時と判断する。ターゲットは1,800円、ロスカットは1,330円 | |||||||||
| 3401 | 帝人 | 1,380 | 1,080 | 繊維の大手で炭素繊維は世界トップクラスにいる。業績悪化と改革の遅れにより株価も低迷しているが、株主還元への意識は強い。今期は50円配当を予定しており、配当利回りは4%を超える。今後、改革が進むことを前提にすれば、足元のPBR0.5倍台は割安感が強い。3月終盤に1,400円前後から急落し、4/9には年初来安値1,075.5円をつけた。その後の戻りは鈍いが、1,100円あたりで下げ渋りを続けており、一段安への懸念は後退しつつある。6月中旬から出来高も増加基調にあり、5/30の高値1,163円を上抜けてきた。見直し買いの機運が高まるなかでRSI(14日)は上昇基調にあるため、株価も上値を切り上げる局面にあると考える。ターゲットは1,380円、ロスカットは1,080円 | |||||||||
| 5110 | 住友ゴム工業 | 2,100 | 1,430 | 国内のタイヤ大手。業績に対する不透明感は強いものの、関税リスクがいま以上に悪化する懸念は縮小しつつある。また、来期以降は買収したダンロップブランドの業績寄与が期待され、成長路線も見える。今期が業績ボトムとすれば、足元の株価水準は割安感が強いと考える。株価は5月半ばの1Q決算発表を受けて下げたが、6月後半から1,600円前後で落ち着き始めた。6/27は配当落ち分を埋めて終え、下値リスクは後退している。MACD(12日)がマイナス圏で好転するなど、テクニカル指標面でも良い兆しが出てきた。今年の高値を更新できていない出遅れ銘柄として、見直し買いが強まると予想する。ターゲットは2,100円、ロスカットは1,430円 | |||||||||
| 5706 | 三井金属鉱業 | 6,000 | 4,500 | 国内非鉄大手で銅箔は世界トップクラス。市場からは極薄銅箔が回復局面に入ったとの見方が出てきたほか、AI向けの伸長など期待も持てる。また、配当はDOE(株主資本配当率)3.5%をめどとしており、非鉄内では住友金属鉱山の同2.5%を上回ることも魅力的と考える。株価は3月終盤~4月前半の関税ショックによる下落分を取り戻しており、6/5には年初来高値を更新。そこから調整に入ったものの、6/23に下ヒゲ陽線を形成して下げ止まった。ボリンジャーバンド(20日)の-2σをバンドウォークするような動きとはならなかったため、じり安の懸念も後退した。各アナリストの目標株価が大方5,000円台後半であることを踏まえると、ここから持ち直した際の上値余地は大きい。押し目買いのチャンスと判断する。ターゲットは6,000円、ロスカットは4,500円 | |||||||||
| 7972 | イトーキ | 3,200 | 1,970 | オフィス家具大手。リニューアル案件や出社回帰への流れもあって、1Qは好調な滑り出しだった。アナリストからの評価も良く、来期も高い利益成長率が期待されている。不透明感が強い関税の影響を受けづらい業界であることも安心感がある。株価は関税ショックによる急落後の戻りが強く、早い段階で下げた分を取り戻すとともに高値更新を続けた。6月に入ると上昇が一服したものの、大きく下げることはなく高値圏でもみ合いが継続。直近は終値で25日移動平均線を下回ることもなく、6/26の大幅高で再び高値を更新した。日柄調整を終え、もみ合い上放れから再び上値を追う展開が予想される。ターゲットは3,200円、ロスカットは1,970円 | |||||||||
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
- 注目銘柄採用基準・・・6/27現在、プライム市場に上場、時価総額が1,000億円以上、配当利回りが2.5%以上、PERが23.0倍未満、PBRが3.0倍未満、株価が10日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
- 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
- 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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