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週刊日本株式アウトルック

中東情勢など外部環境に神経質な展開か、要人発言にも注目

2025/6/23
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2025/6/23-6/27)

 今週(2025/6/23-6/27)の日経平均株価の予想レンジは37,600円-38,900円。東京株式市場は外部環境に神経質な展開か。トランプ米大統領はイランの核施設3カ所への攻撃に踏み切った。イランによる報復への懸念や、中東情勢に関するニュースなどに神経質となる展開が予想される。中東情勢がエスカレートしなければショートカバーなどによる株高が予想され、エスカレートした場合にはリスクオフムードが強まる可能性もあるだけに、ボラティリティの高まりを警戒するムードは続きそうだ。


 中東関連以外では、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の議会証言や、米半導体製造のマイクロン・テクノロジーの決算、要人発言などが注目材料となる。


 物色はテーマ物色が続く公算が大きい。四半期末に近いことや、不透明要因が多い中でリスクオンによる相場全体の底上げは想定しづらい。中東リスクに絡んで市況関連の動向が注目されるほか、米国がアジア同盟国の国防費増加の必要性を表明したことで、防衛関連に引き続き注目が集まる。米国株式市場の安定さが保たれれば、為替市場でドル高・円安が進む中、日本株は相対的に底堅く推移する展開も予想される。


 ちなみに、昨年の同時期は堅調だった。日経平均株価は6/24-26まで3日連続で3桁の上昇。この3日間で1,000円超上昇し、39,700円台まで水準を切り上げた。6/27はマイクロン・テクノロジーの決算を警戒して売りに押されたものの、週後半にかけてはドル円が161円台まで円安が進み、外需株の買い材料になった。週間では約986円の上昇となり、3週連続で陽線を形成した。


 日経平均株価(図表1)はもみ合いが続いている。6/18は高値引けで直近高値を更新したが、その後は続かなかった。ただ、引き続き見方は変わらない。5/13高値(38,494円)と5/29高値(38,454円)をつないで延長した上値抵抗線を超えた後の揺り戻し(リターンムーブ)が生じているが、4/7安値(30,792円)を起点とした短期波動は上昇継続の判断となる。


 一方、25日移動平均線(37,886円 6/20)の上昇が緩やかであるほか、75日移動平均線(36,677円 同)がほぼ横ばいにとどまっている。5月中旬以降のもみ合いが約1カ月と短いことで、短期的な上値余地は4万円以下にとどまる想定が必要となる。


 上値メドは、心理的節目の39,000円、2/13高値(39,581円)、心理的節目の4万円、12/27高値(40,398円)などがある。下値メドは、心理的節目の38,000円、25日移動平均線、6/13安値(37,540円)、100日移動平均線(37,228円 同)、心理的節目の37,000円、75日移動平均線などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3-2025/6/20)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、5月首都圏新築マンション発売(6/23)、5月全国百貨店売上高、20年国債入札(6/24)、5月企業向けサービス価格指数、日銀金融政策決定会合の主な意見(6/16-17開催分) (6/25)、配当・優待権利付き最終売買日、2年国債入札(6/26)、5月失業率、5月有効求人倍率、6月東京都区部消費者物価指数(CPI)、5月商業動態統計(6/27)がある。


 企業決算の発表では、壱番屋(6/23)、瑞光、ファーマライズ、セキチュー(6/25)、平和堂、ハローズ、FフォースG、YE DIGIT、NaITO、オプトエレ(6/26)、DCM、ナガイレーベ、オークワ、パレモ・HD(6/27)などが予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、米5月中古住宅販売件数(6/23)、独6月Ifo景況感指数、米4月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、パウエルFRB議長の議会証言、NATO首脳会議(~6/25 オランダ)、米2年国債入札(6/24)、米5月新築住宅販売件数、米5年国債入札(6/25)、米5月耐久財受注、米NAR仮契約住宅販売指数、米7年国債入札(6/26)、米5月個人所得、米5月個人消費支出(PCE)、米5月個人消費支出(PCEデフレーター)(6/27)などがある。


 海外の企業決算の発表では、ファクトセット・リサーチ・システムズ(6/23)、カーニバル、フェデックス(6/24)、マイクロン・テクノロジー(6/25)、マコーミック、ナイキ(6/26)などが予定している。

今週の注目銘柄!(6/23-6/27)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
2160 ジーエヌアイグループ 4,750 3,240 肺線維症薬を主力とする創薬ベンチャー。同社の成長カタリストだった肝線維症治療薬候補「F351」が中国における第III相試験で良好な結果を出した。年間売上高10億ドルを超えるブロックバスター候補であり、上市すれば売上高は将来的に数倍となる可能性がある。試験結果を好感し、5月終盤に株価が2営業日連続でストップ高比例配分。5/29には上場来高値4,410円をつけた。その後は調整に入ったものの、6/13は下ヒゲを形成して25日移動平均線を下回らず終了。翌営業日6/16に反発しており、調整一巡の可能性が高まった。また、子会社上場の関係で今期利益は現会社予想を大きく上振れる可能性もあるため、足元のPER16倍は割安感が強い。押し目買いの好機と考える。ターゲットは4,750円、ロスカットは3,240円
2585 ライフドリンク カンパニー 3,540 1,620 ペットボトル飲料の製造を手がけており、需要の多い水、お茶、炭酸飲料に注力している。2026年3月期の営業利益は前期比37.1%増の65.0億円を計画。御殿場工場やニットービバレッジのフル生産が貢献することで、大幅な増益を見込んでいる。「サマーストック」関連銘柄としての認知度が高く、昨年は6月から11月にかけて大きく水準を切り上げた。今年も猛暑が予想される中、足元で動きが良くなっている。先週は6/17-19まで3日続伸しており、商いも厚みを増している。週足の一目均衡表では抵抗帯(雲)を上に抜けており、今年も「サマーストック」銘柄として夏場に評価を高める展開を予想する。ターゲットは3,540円、ロスカットは1,620円
4493 サイバーセキュリティクラウド 2,450 1,550 ウェブサイトへのサイバー攻撃を防ぐセキュリティサービスなどを展開している。今期1Qは前年同期比で営業減益となったが、前年に受託したデジタル庁の案件の反動が主な要因。売上高自体は伸びているため、2Q以降の利益伸長が注目される。4/7安値から順調に株価が回復しており、5月後半には75日移動平均線から200日移動平均線までの主要なフシを上回ってきた。これまでの下落トレンドから転換する期待が高まってきたところ、5月後半から足元までに三角保ち合いを形成している可能性も高い。内需株で情勢不安や為替の影響は小さい。売り材料に乏しいと考え、上方向へのブレイクアウトを予想する。ターゲットは2,450円、ロスカットは1,550円
6023 ダイハツインフィニアース 2,700 1,840 船舶用エンジンを手がける。このところは日米ともに衰退した造船業復活へのテコ入れを検討しており、関連銘柄への注目度が高まっている。船舶は環境対応が特に強く求められる分野であるため、大手の一角として今後の活躍に期待したい。株価は2023年以降から大きく動き始め、今年2月には上場来高値2,418円をつけた。上昇の反動やマーケットの影響から4/7にはほぼ半値となる1,286円まで下げたが、その後はV字で回復。日足・週足ともに主要な移動平均線を上回り、値幅調整は一巡したとみられる。材料をきっかけに6/20は大幅高となり、6月のもみ合いから上放れた。これによって上昇に弾みがつきやすく、当面は強い株価モメンタムを想定する。ターゲットは2,700円、ロスカットは1,840円
8101 GSIクレオス 2,450 1,920 繊維を主力とする専門商社。6/18後場に政策保有株式の縮減を発表し、成長投資や社内インフラ投資、株主還元などに活用する方針とした。専門商社は配当利回りが比較的高く、同社も今期予想ベースで4.9%程度ある。資本効率改善や株主還元強化への期待から、投資妙味が増している。5/16まで急騰した後は2,100円以下でもみ合っていたが、前述した政策保有株式の縮減方針の発表を受け一時2,126円まで上昇。目先は揺り戻しの調整が入っているが、今後の値動きが良くなる可能性が出てきた。レンジ相場から抜け出し、上昇に弾みがつくと予想。仮に、PBR1倍をターゲットとしても、短期的な上値余地は2割程度と大きい。ターゲットは2,450円、ロスカットは1,920円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・6/20現在、プライム・スタンダード・グロース市場に上場、時価総額が100億円以上、PERが30.0倍未満、PBRが10.0倍未満、株価が75日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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