今週の株式見通し(2025/5/19~5/23)
今週(2025/5/19-5/23)の日経平均株価の予想レンジは37,500円-38,500円。東京株式市場は為替や米国株式など外部環境をにらみながらも底堅い展開が予想される。米主要3指数や半導体株指数(SOX指数)の戻り継続は日本株には支援材料となる一方、ドル円の乱高下への警戒や国内企業の業績見通しの不透明感が重荷となる。
国内は週前半に保険大手の決算を消化することになるが、基本的には材料難の週となる。海外のイベントではG7財務大臣・中央銀行総裁会議(~5/22 カナダ)が重要となる。G7にあわせて予定されている日米財務相会談では加藤財務相はベッセント米財務長官と為替協議を行うと述べている。また、赤沢経済再生相は5/22に渡米し、ベッセント米財務長官と第3回の日米通商交渉を行う予定。自動車関税に関して緩和の方向に進むか、代替案が浮上するか、現状維持かが大きな焦点となりそうだ。
日経平均株価(図表1)は38,000円処で伸び悩む展開が続いている。一方、下げる場面では押し目買いで底堅く推移する場面が目立ち、概ね上昇一服後の目先のもみ合いをこなしている局面といえそうだ。
10日移動平均線(37,395円 5/17)上を維持しながら微調整の範ちゅうにとどまっており、4/7安値(30,792円)を起点とした短期波動は上昇継続の判断となる。
終値ベースで3/26につけた急落前の戻り高値(38,027円)を更新したことで、パターン分析では4月前半の安値を先端に「スパイクボトム(V字)」を確認した。短期的な下押しは想定内としながらも、意外高の想定も必要になってくる。
上値メドは、心理的節目の38,500円や39,000円、2/13高値(39,581円)、心理的節目の4万円、1/24高値(40,279円)などがある。下値メドは、10日移動平均線、75日移動平均線(37,008円 同)、心理的節目の36,500円や36,000円、25日移動平均線(35,645円 同)などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3~2025/5/16)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、4月首都圏新築マンション発売、20年国債入札(5/20)、4月貿易収支、4月訪日外国人客数(5/21)、3月機械受注(5/22)、4月消費者物価指数(CPI)(5/23)がある。
企業決算の発表では、TYK、うかい、相模ゴム、サンユー建設(5/19)、東京海上、MS&AD、SOMPOHD、イチケン、極楽湯HD、INEST、フリージア・マクロス、技研HD、フライトソリューションズ、城南進研、夢みつけ隊、桂川電機(5/20)、タカショー(5/23)などが予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、中国4月鉱工業生産、中国4月小売売上高、中国4月固定資産投資(5/19)、G7財務大臣・中央銀行総裁会議(~5/22 カナダ)(5/20)、米20年国債入札(5/21)、独5月Ifo景況感指数、米4月中古住宅販売件数(5/22)、米4月新築住宅販売件数(5/23)などがある。
海外の企業決算の発表では、キーサイト・テクノロジーズ、パロアルト・ネットワークス(5/20)、メドトロニック、ターゲット(5/21)、ラルフローレン、アナログ・デバイセズ、オートデスク、インチュイト(5/22)などが予定している。
今週の注目銘柄!(5/19~5/23)
| 銘柄 コード |
銘柄名 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント | |||||||||
| 2264 | 森永乳業 | 4,000 | 2,850 | 乳製品の国内大手。5/13の取引時間中に決算を発表し、今期の営業利益予想は市場予想を上回った。増配と自社株買いも発表しており、同日は後場プラスに転じた。今期予想EPS(1株利益)を基にしたPERは14倍台(前期ベースでは55倍)に低下しているほか、自社株買いが進むことでEPS増加(PER低下)が期待される。将来的な割安感から投資妙味が増している。決算発表当日は一時8.5%高まで買われたが、直近の高値から下げていたこともあって戻り売りに押される形で長い上ヒゲを形成。現在は目先の微調整の局面だが、200日移動平均線上を維持している。信用需給も悪くないため、当面は今期ガイダンスを改めて評価した買いが入ると予想する。ターゲットは4,000円、ロスカットは2,850円 | |||||||||
| 6506 | 安川電機 | 4,200 | 2,870 | 産業用ロボットなどを手がけるFA(ファクトリーオートメーション)関連の代表格。関税の影響が特に警戒されているが、米中の貿易交渉に関しては良い内容が伝わった。悪影響がなくなったとは言えないが、センチメントは着実に改善している。今すぐに状況が悪い方向へ急変するとは考えづらいため、投資妙味が出てきた。今期業績への警戒感、米中摩擦により3月終盤から株価がきつい下落となった。4/22に2,582円の安値をつけた後は持ち直しているが、今年の1月高値(4,740円)から見れば1,500円も安い水準にある。200日移動平均線が4,180円付近で推移しており、短期的なリバウンド狙いであっても上値余地は大きい。ターゲットは4,200円、ロスカットは2,870円 | |||||||||
| 7011 | 三菱重工業 | 3,400 | 2,440 | 3大重工の一角で時価総額は断トツのトップ。防衛のイメージが強いが、データセンターや造船など昨今の注目テーマに何かしら関係する。今期の純利益見通しは市場予想を下回るものの、基本的に期初は保守的に見積もる。関税の影響がはっきりとしない状況下、増益ガイダンスだけでも充分にポジティブと考える。直近の値動きを見るとトランプ関税の発表による株安からV字で回復し、決算発表(5/9)の直前に上場来高値(2,965.5円)を更新した。発表後は下げたものの、25日移動平均線をサポートラインとして5/15に5日移動平均線上を回復。多くのアナリストが強気の見通しを維持しており、株価上昇狙いの押し目買いに期待したい。目先は高値奪回からの3,000円台を期待したい。ターゲットは3,400円、ロスカットは2,440円 | |||||||||
| 7867 | タカラトミー | 4,000 | 2,630 | 玩具の国内大手。5/13発表の今期ガイダンスは営業減益であるものの、会社からは米国の関税の影響などを踏まえ保守的に見ざるを得なかったとのコメントがあった。同社商品の人気は高く、今期は増益となる可能性も十分にある。決算発表直後は売りの反応だったが、安値を更新する動きとはならず下値は限定的だった。一方で、2/7につけた今年の高値5,119円に対する下落率は40%(5/16終値時点)と大きい。上限30億円の自己株取得(取得期間6/23まで)による買い支えが期待でき、RSI(14日)も再び50%を超えてきた。見直し買いによる上昇を狙えるタイミングと考える。ターゲットは4,000円、ロスカットは2,630円 | |||||||||
| 7912 | 大日本印刷 | 2,700 | 1,970 | 印刷業界2強。印刷技術を応用した電子部材や包装材を生産、デジタル販促や情報事業など多角化展開している。株価は本決算を受け5/14は4%を超える大幅上昇。高く始まり、寄った後も上値を伸ばす強い動きを見せた。今期は最終減益を見込むものの、自己株取得を発表したことが評価された。5月に入って25日移動平均線を上回り、75日移動平均線も5/14に上に抜けた。先週、週足では13週移動平均線と26週移動平均線を上回っており、底打ちの確度が高まった。ターゲットは2,700円、ロスカットは1,970円 | |||||||||
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
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