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週刊日本株式アウトルック

SQ通過と市場波乱への過度な警戒和らぎ自律反発か、円高一服あれば主力大型株に買い

2025/4/14
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2025/4/14~4/18)

 今週(2025/4/14-4/18)の日経平均株価の予想レンジは33,000円-36,000円。東京株式市場は反発が予想される。直近で大きく下落したことに対する自律反発の域を脱しえないが、先週初の安値水準(30,792円)を切り上げて週の取引を終えており、底値確認後の買い戻しが意識されやすい。4/11のNY株式相場は反発。中国が米国に対する報復関税を125%に引き上げたものの、これ以上関税の引き上げ競争に付き合わないとしたことや、米連邦準備理事会(FRB)高官が必要なら適切な手段をとると発言したことなどが目先の不安を幾分和らげる要因となった。


 トランプ政権は4/11、相互関税の対象から一部の電子機器などを除外すると発表したが、関税関連のヘッドラインには右往左往する状況は続く見通し。


 それら一連の報道や米国株の好反応を受けて、週明けの東京株式市場では買い戻しが意識される公算が大きい。国内企業の決算発表を前に手掛けづらさもあるが、SQ(特別清算指数)算出を通過したことでリバウンド狙いはまずは主力大型株が選好される展開が予想される。



 国内では小売企業などの決算発表が一巡する。2月機械受注や3月貿易統計、3月全国消費者物価指数など注目の経済指標もあるが、全体としては材料難の週となる。引き続き、為替市場や米国株の動向を材料に先物主導で振れる場面が多くなりそうだ。


 米国では、4月ニューヨーク連銀製造業景気指数や3月小売売上高、4月フィラデルフィア連銀景気指数など長期金利の動向に影響する指標がいくつか出てくる。米決算では、ゴールドマン・サックスやジョンソン&ジョンソン、ネットフリックスなど、ASMLホールディングやTSMCなど海外の主要企業の決算発表もあり、景気動向と合わせて一喜一憂することになるだろう。週間ベースでは、トランプ関税のネガティブな側面に対する米国市場の耐性がみられるかが重要なポイントとなりそうだ。



 日経平均株価(図表1)は不安定な動きが続いている。4/11は前日終値から大幅安スタートとなり、下値模索の場面があった。一方、4/9高値(32,565円)のフシを意識して下げ幅を縮小。10日移動平均線(33,954円 4/11)に上値を抑えられる格好となったが、長い下ヒゲを形成して終えた。10日移動平均線が依然として下向きで推移していることで目先の揺り戻しが生じたが、想定内の動きといえよう。


 10日移動平均線の下方で値固めのイメージが想定されるが、週初は5日移動平均線(32,811円 同)の上向き転換を通じて、反発基調を強められるかが焦点となる。今週は25日移動平均線(35,996円 同)や3/11安値(35,987円)のフシまで上値を拡大できるかが注目される。


 上値メドは、心理的節目の35,000円、4/2安値(35,426円)、25日移動平均線、3/28安値(36,864円)、心理的節目の37,000円などがある。下値メドは、4/8高値(33,257円)、心理的節目の33,000円、心理的節目の32,000円、4/7安値(30,792円)、心理的節目の30,000円や29,500円、2022年8/16高値(28,928円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3-2025/4/11)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、20年国債入札(4/15)、2月機械受注(4/16)、3月貿易統計(4/17)、3月消費者物価指数(CPI)(4/18)がある。


 企業決算の発表では、東宝、コスモス薬品、Jフロント、高島屋、イズミ、マネーフォワード、松竹、いちご、アークス、ディップ、ドトール日レス、ハローズ、パソナG、ウエストHD、トランザクション、リテールパートナーズ、カーブスHD、FPパートナー、グロービンク、歌舞伎座、松屋、SFP、日本国土開発(4/14)、日置電、ボードルア、メタリアル、きょくとう、JMACS(4/15)、ディスコ(4/17)、アジュバンH、ゲンダイAG、光世証(4/18)などが予定している。


  海外の経済指標の発表やイベントは、中国3月貿易収支(4/14)、独4月ZEW景況感指数、米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米3月輸出物価指数、米3月輸入物価指数(4/15)、中国1ー3月期GDP、中国3月鉱工業生産、中国3月小売売上高、米3月小売売上高、米3月鉱工業生産指数、米3月設備稼働率、米4月NAHB住宅市場指数、米2月対米証券投資、米20年国債入札(4/16)、ECB定例理事会、米3月住宅着工件数、米3月建設許可件数、米4月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(4/17)などがある。


  海外の企業決算の発表では、ゴールドマン・サックス(4/14)、ジョンソン&ジョンソン、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、PNCファイナンシャル(4/15)、トラベラーズ、USバンコープ、アボット・ラボラトリーズ(4/16)、ネットフリックス、ブラック・ストーン、チャールズシュワブ、スナップオン、アメリカン・エキスプレス、ハンチントン・バンクシェアーズ、D.R.ホートン、フィフスサードバンコープ、マーシュ&マクレナン、ユナイテッドヘルス・グループ、ステート・ストリート、リージョンズファイナンシャル(4/17)


などが予定している。


 なお、4/18の米国株式市場は聖金曜日のため休場となる。

今週の注目銘柄!(4/14~4/18)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
4684 オービック 5,400 4,200 統合業務ソフト(ERP)大手。4/22に決算発表を予定しているが、4/4の日本経済新聞で2025年3月期の連結営業利益が前の期比10%増の780億円強だったようだとの観測記事が出た。会社計画をやや上回り、31年連続で最高益を更新したとのこと。記事では高水準の受注残があり、2026年3月期も増益となる公算が大きいと報じている。記事が掲載された4/4は日経平均株価が955円下げる中、2.8%高と大きく上昇。その後は水準を切り上げる動きが続いている。今年の2月までは緩やかな下げ基調が続いていたが、3月以降は下値が固くなってきており、下げ止まりへの期待が高まる。関税リスクと世界株の変調で多くの企業の先行きが見通しづらくなっている中、今期の増益期待が高い点は強い安心材料だ。最高益を更新し続けている実績もあり、不安定な相場の中で注目度が高まる展開を予想する。ターゲットは5,400円、ロスカットは4,200円
6762 TDK 1,900 940 電子部品大手。HDD用磁気ヘッド、コンデンサーなど受動部品、2次電池を展開している。トランプ大統領が相互関税の一時停止を表明したことで、直近で相対的に大きく売られていた銘柄の風向きが変わる公算が大きい。国内の電子部品株は、関税強化がアップルなど米国企業にもネガティブとの見方から下落基調を強めていた。今年は年初から軟調に推移しており、4月のショック安でダメ押しの下げに見舞われた格好となっている。それゆえに値ごろ感は十分に醸成されている。直近4月7日安値(1,165円)が2021年1月高値(1,215.9円)を意識してつけた安値であった場合、短期リバウンドだけではなく、中長期的な仕込み場としても魅力的である。月足で60カ月移動平均線を下値意識して下げ渋る動きになれば、5月に向けて反発局面が期待できる。ターゲットは1,900円、ロスカットは940円
9042 阪急阪神ホールディングス 5,250 3,560 関西の私鉄大手。2023年9月に5,690円まで上昇した後、長く下げトレンドが続いた。今年に入って2/20には3,613円まで下落。ただ、2/25に底値圏で実体の長い陽線を形成すると、この日以降の動きが良くなっている。3月前半に4,000円手前でもみ合った後、4月に入って不安定な動きもみられるが、200日移動平均線超えをにらむ展開になっている。相場全体が大きく崩れる中、一目均衡表では強気局面の三役好転を維持しており、相対的な優位性が今後は強調されよう。週足では3月以降の上昇で13週移動平均線や26週移動平均線を上回った。日柄調整の終了が濃厚となっており、この先は上昇基調を強める展開が予想される。ターゲットは5,250円、ロスカットは3,560円
9404 日本テレビホールディングス 3,800 2,740 視聴率首位継続。動画配信「Hulu」、スポーツジムも展開している。米国の関税リスクが強く意識される局面だが、テレビ局はそのリスクが相対的に小さいと考えられる。同社を含めて多くがPBR1.0倍を割り込んでおり、バリュエーション面では割安感が強い。不安定な相場環境で選好される要素がある。同社に関しては3/21に前2025年3月期の見通しを上方修正しており、業績に対する安心感がある。株価の基調も強く、3/28には年初来高値を更新している。全体市場の軟化に連れ安する場面があったとしても、下に控えた25日移動平均線や75日移動平均線がサポートとして機能するとみており、荒れ模様の中でも上昇トレンドが続くと予想する。ターゲットは3,800円、ロスカットは2,740円
9735 セコム 5,800 4,500 警備大手。昨年9月に5,615円まで戻した後は上昇一服。ただ、今年に入ってからは押した際に5,100円近辺では買いが入り、下値が固くなっていた。株式市場が変調する中、4/3に4,850円まで下げる場面があったが、実体の長い陽線を形成して下げ渋った。関税リスクへの警戒は続くことが予想されるが、警備需要に関してはネガティブな影響は軽微と考えられる。景気悪化や社会不安に対する懸念が高まる際には、むしろ需要が増える可能性もある。週足チャートは4月第1週に長い下ヒゲをつけた陽線となり、下値での買い意欲の強さが確認できたことに加え、先週も底堅い値動きが続いた。不安定な相場環境の中でも選好されやすい状況が続くと予想する。ターゲットは5,800円、ロスカットは4,500円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・4/11現在、プライム市場に上場、時価総額が5,000億円以上、配当利回りが1.2%以上、PERが35.0倍未満、PBRが5.0倍未満、今期増収・営業増益予想(日経予想)の中から、テクニカル面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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