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週刊日本株式アウトルック

引き続き波乱含みの展開か

2025/4/7
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2025/4/7~4/11)

 今週(2025/4/7-4/11)の日経平均株価の予想レンジは28,000円-35,000円。東京株式市場は引き続き波乱含みの展開が予想される。弱材料に敏感となりやすい局面が続く中、トランプ関税に対して中国が報復関税を発表したことで、4/4のNY株式市場は大幅に下落した。中国は米国製品に対して34%の輸入関税を課すと発表し、報復に出る前に交渉に臨むとの期待が裏切られる格好となった。ダウ平均は2,231.07ドル安となり、ハイテク株主体のナスダックは5.8%下落した。夜間の日経平均先物も一時は32,000円を割り込む大幅安となっており、週明けは売り先行が予想される。ここまで下値を叩いてきた自動売買を繰り返すCTA(商品投資顧問)系もショート継続が予想される。


 一方、昨年8月急落時の安値を割り込む場面では買い戻しが入りやすいほか、年金資金など大口投資家によるリバランスの買いが入る公算が大きい。需給イベントのオプションSQ(4/11)前後が相場基調の分岐となるかも焦点となる。


 日経平均株価は2020年3月安値(16,358円)を起点に昨年8月急落時につけた安値(31,156円)を通る上昇トレンドライン付近まで下げた。このトレンドライン付近が当面の下値サポートになる場合、底打ちを確認した後は急反発に変じる展開が想定できる。


 経済指標では、4/10に米3月消費者物価指数、4/11の米3月生産者物価指数(PPI)や米4月ミシガン大学消費者マインド指数などが注目材料。国内では、セブン&アイ、ABCマート、サイゼリヤ、ファーストリテイ、イオン、良品計画など小売の主力企業の決算発表がある。



 日経平均株価(図表1)は急速かつ大幅な水準訂正を強いられている。4/4は大幅続落となり、34,300円付近で寄り付いた後も1,000円程度の値幅で下値模索の展開となった。前日同様に長い下ヒゲを形成したが、34,000円を割り込んで取引を終えた。


 4/3と4/4は連日で、取引時間中の安値からは大きく戻して終わる動きとなっており、ボリンジャーバンド(20日線)のマイナス3σ付近まで突っ込んで戻るパターンが続いている。今週は前半こそ売りが続く可能性が高いが、後半は自律反発のタイミングが予想される。ただ、5日移動平均線(35,096円 4/4)や10日移動平均線(36,382円 同)が早々に上値抵抗になる公算が大きい。昨年9月安値である35,250円どころも上値のフシとなりやすい。


 


 一方、長期波動では、2020年3月安値(16,358円)を起点に昨年8月急落時につけた安値(31,156円)を通る上昇トレンドライン付近まで下げたことになる。このトレンドライン付近が当面の下値サポートになる場合、短期的な値固めで底打ちを確認した後は反発基調を強めていく展開が想定できる。


 上値メドは、心理的節目の34,000円、5日移動平均線、4/2安値(35,426円)、心理的節目の36,000円、10日移動平均線、3/28安値(36,864円)などがある。下値メドは、心理的節目の33,500円や33,000円、昨年8/6安値(32,077円)、昨年8/5安値(31,156円)、心理的節目の30,000円、2022年8/16高値(28,928円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3-2025/4/4)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、2月毎月勤労統計調査、2月景気動向指数(4/7)、2月国際収支・貿易収支、3月景気ウォッチャー調査、30年国債入札(4/8)、3月消費動向調査(4/9)、3月企業物価指数、3月都心オフィス空室率、5年国債入札(4/10)、3月マネーストックM2、オプションSQ(4/11)がある。


 企業決算の発表では、サンエー、クリエイトSDH、ネクステージ、トーセイ、ウェザーニューズ、サーラ、薬王堂HD、ジャパニアス、インテリックス、カルラ(4/7)、パルGHD、ダイセキ、リソー教育、note、三光合成、ダイセキ環境ソリューション、放電精密、Fブラザース、中北製、タビオ、フェリシモ、市進HD、IKHD、京進(4/8)、セブン&アイ、ABCマート、サイゼリヤ、マニー、コメダ、ベル24HD、古野電、トレファク、プログリット、ライトオン、ホテルニューグランド、GameWith、タカキュー(4/9)、ファーストリテイ、スギHD、U-NEXT、SHIFT、イオンFS、イオンディライト、吉野家HD、ライフコーポ、フジ、OSG、ベルク、ウイングアーク、乃村工、タマホーム、コシダカHD、コジマ、技研製、クリーク&リバ、わらべや、アレンザHD、MrMaxHD、エヌピーシー、オオバ、日本BS放(4/10)、イオン、良品計画、イオンモール、ウエルシアHD、ビックカメラ、ローツェ、竹内製作、Sansan、DCM、JINSHD、コーナン商事、IDOM、日本毛織、イオン北海、アークランズ、ハイデイ日高、大黒天、MV東海、ワキタ、TSIHD、イオン九州、マルゼン、リンガーハット、大阪有機化学、イオンファンタジー(4/11)などが予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、米2月消費者信用残高(4/7)、米3年国債入札(4/8)、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3/18~19開催分)、米10年国債入札(4/9)、中国3月消費者物価指数(CPI)、中国3月生産者物価指数(PPI)、米3月消費者物価指数(CPI)、米3月財政収支、米30年国債入札(4/10)、米3月生産者物価指数(PPI)、米4月ミシガン大学消費者マインド指数(4/11)などがある。


 海外の企業決算の発表では、リーバイ・ストラウス、デイブ&バスターズ・エンターテインメント(4/7)、ティルレイ(4/8)、コンステレーション・ブランズ(4/9)、ブラックロック、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、JP・モルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ(4/11)などが予定している。

今週の注目銘柄!(4/7~4/11)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
3399 丸千代山岡家 4,500 2,480 ロードサイド中心に豚骨ベースのラーメンチェーン「山岡家」を展開。ここ数年で力強い成長を続けているが、昨年12/19に5,180円の高値をつけた後は調整に入った。外需の影響を受けづらい事業で、PERも足元11倍台と割高感はない。中期経営計画を更新し配当性向を20%まで引き上げることを掲げたため、株主優待を合わせた利回りの面でも妙味が増す。今年3月終盤以降、3,200円台に下がるとすかさず買い戻しが入っており、下値は堅くなってきた。相互関税の発表を受けて日本株市場が全面安となるなか、4/3と4/4の同社株は逆行高。内需成長株の一角として見直し買いが入っていると考えられる。上値抵抗となりやすい75日移動平均線が3,920円水準であり、仮にそこまでであっても400円程度の値幅が期待できる。ターゲットは4,500円、ロスカットは2,480円。
7164 全国保証 3,500 2,680 住宅ローン保証の最大手。3/17に2025年3月期の業績および期末配当の見通しを上方修正した。主力の住宅ローン保証事業において、保証債務残高が堅調に推移したとのこと。発表を受けた3/18の株価は急伸した。急伸した後の動きも強く、4/1には3,098円まで上昇して年初来高値を更新。昨年7月につけた上場来高値の3,122円も射程圏内に入ってきた。全体市場の軟化を受けて4/4は大きく下落したが、1月安値からの上昇基調の中の短期的な調整に過ぎない。直近の信用倍率は0.9倍程度と需給も軽く、エントリーの好機と判断する。ターゲットは3,500円、ロスカットは2,680円
7606 ユナイテッドアローズ 2,700 1,780 紳士・婦人衣料、雑貨のセレクトショップ展開。約半分は自社企画商品という。2/6に3Q決算を発表し、株価は急落する展開となったが、業績自体は好調だ。3月度の月次実績も堅調に推移し、国内中心のため警戒される関税の影響も受けにくい。内需株見直しの機運が高まっており、その一角として注目できそう。3月半ば以降は横ばいで推移しており、ボリンジャーバンド(20日線)も収束。3Q決算発表を受けた売りは一巡したと考えられる。4/3は月次発表が好感されて逆行高となるなか、商いも急増した。トレンド変化の兆しととらえ、買いのタイミングと判断する。ターゲットは2,700円、ロスカットは1,780円
7921 TAKARA&COMPANY 4,300 2,680 ディスクロージャー支援などを行う宝印刷が主力。3/27に2025年5月期3Q決算を発表し、3Q累計期間では営業減益だった。ただ、決算発表後の株価の下値は限定的で、3/31には市場がほぼ全面安の中で逆行高。中長期的な上昇トレンドを続けている。4/4はさすがに売りが波及する格好となったが、3,000円割れでは押し目買いで下げ渋った。直近では金融相が全上場企業に対して定時株主総会前に有価証券報告書を開示するように要請。上場企業の内部部門は業務負担の増加が想定される一方、同社にとっては好材料である。4期連続で増配を予定するなど株主還元には積極的で5月の権利も遠くはない。あえて売る理由にも乏しく、しばらくは堅調な推移を予想する。ターゲットは4,300円、ロスカットは2,680円
9023 東京地下鉄(東京メトロ) 2,150 1,650 昨年10月に上場した後の株価はしっかりとした動きが続いている。初値は1,630円で、4/4の終値は1,846円。3/24には1,997円まで上昇して節目の2,000円に接近した。日経平均が大幅安となる中、鉄道株はディフェンシブ性を発揮して堅調に推移。米国では10年債利回りが大きく低下しており、金利低下メリットセクターの買い安心感は一段と高まる。上にしこりがない点は、現状の相場環境では選好されやすい要素となる。3月後半には大きく下げたが、4/3は75日移動平均線に接近したところで切り返し、実体の長い陽線を形成した。短期の調整一巡が濃厚で、改めて上を試しにいく展開を予想する。ターゲットは2,150円、ロスカットは1,650円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・4/4現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が300億円以上、PERが23.0倍未満、PBRが7.0倍未満、今期増収・営業増益予想(日経予想)の中から、テクニカル面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

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