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週刊日本株式アウトルック

期末の需給要因が追い風になるかは外部環境次第、ドル円相場の強弱がカギ

2025/3/24
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2025/3/24~3/28)

 今週(3/24~3/28)の日経平均株価の予想レンジは37,300円-38,700円。東京株式市場は年度末の直前週となる。指数は為替市場や海外株の動向に加え、需給要因に左右されそうだ。外部環境では特にドル円相場の強弱に影響を受けやすい。海外株が軟調でも円安が指数の下支え要因になるケースが目立つ。一方、円高の場合は海外株が上昇する場合でも日本株の上値の重荷となる。個別株は引き続き高安まちまちの物色傾向が続く可能性が高い。


 権利付き最終日の3/27の後場から権利落ち日3/28前場にかけては大口投資家による配当再投資に伴うTOPIX先物への買いが期待できることから、大きく崩れる展開は想定しづらい。ただ、それも米国株など外部環境が安定しているといった前提つきだろう。


 日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)は3/28に配当落ちの影響が大きく出てくる。市場推計では日経平均株価の配当落ち分は307円程度、TOPIXは30.2ポイント程度とみられている。高配当の3月決算銘柄に関しては権利落ち前後で見た目の水準が大きく変わるため、週前半は利益確定で大きく下げる銘柄もあるだろう。グロース市場にはIPO(新規公開)が6社予定されている。


 TOPIXが堅調に推移している。先週末の上昇で昨年12月高値を上回り、昨年7月につけた史上最高値(2,929.17ポイント)が視野に入ってきた。銀行や保険などの金融関連や、石油や非鉄金属などの市況関連などバリュー業種が相場をけん引している。


 一方、日経平均株価の戻りが鈍い。38,000円付近は昨年10月以降のもみ合い相場の下限の水準でもあり、ここからの上値追いには半導体関連を中心としたハイテク株によるけん引が必要となる。米国市場でも3月月初来ではダウ平均の4.2%安、S&P500の4.8%安に対してハイテク株主体のナスダックが5.6%安と劣勢を強いられており、米ハイテク株の反発力がカギとなる。


 以上の要因などから、日経平均株価をTOPIXで割ったNT倍率は先週末時点で13.4倍まで低下した。2023年9月安値(13.6倍)を下回り、2020年4月以来の水準まで低下したことになる。当時は新型コロナショック時の急落で日経平均株価が相対的に大きく下げたことで、2020年3月には12.9倍程度まで低下した経緯がある。今回はその辺りまで低下余地が生じた可能性が高く、当面はTOPIX優位の展開が予想される。



 日経平均株価(図表)は3/11安値(35,987円)を起点に反発基調にある。一方、先週は心理的節目である38,000円や、下向きに推移する25日移動平均線(37,909円 3/21)が上値抵抗となった。ただ、下向きで推移する25日移動平均線が上値抵抗になる動きは想定内である。3/7や2/28の急落で形成したマドを埋め戻す強いリバウンドが続いたことで、底入れ期待が強まる動きになっている。


 来週は上向きが続く5日移動平均線(37,544円 同)をサポートに、反発基調が続くかが焦点となる。短期的には38,000円処を上限に値固めも予想されるが、37,000円処を下値で意識できれば、近いうちに39,000円台回復も視野に入る。


 上値メドは、25日移動平均線、200日移動平均線(38,577円 同)、心理的節目の39,000円、2/13高値(39,581円)などがある。下値メドは、5日移動平均線、10日移動平均線(37,204円 同)、心理的節目の37,000円、3/14安値(36,594円)、心理的節目の36,000円、9/17安値(35,828円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3-2025/3/21)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、日銀金融政策決定会合の議事要旨(1/23~24開催分)、2月百貨店売上高(3/25)、2月企業向けサービス価格指数(3/26)、40年国債入札、配当・優待権利付き最終売買日(3/27)、日銀金融政策決定会合の主な意見(3/18~19開催分)、3月東京都区部消費者物価指数(CPI)(3/28)がある。


 企業決算の発表では、大光(3/24)、ファーマライズ(3/25)、セキチュー(3/26)、ハニーズHLD、TAKARA&C、FフォースG、ニイタカ、NaITO(3/27)、キユーソー流通、ERIHD、ミタチ、パレモ・HD(3/28)などが予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、米3月製造業購買担当者景気指数(PMI)(3/24)、独3月Ifo景況感指数、米2月新築住宅販売件数、米3月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米2年国債入札(3/25)、米2月耐久財受注、米5年国債入札(3/26)、米10-12月期GDP改定値、米2月NAR仮契約住宅販売指数、米7年国債入札(3/27)、米2月個人所得、米2月個人消費支出(PCE)、米2月個人消費支出(PCEデフレーター)(3/28)などがある。


 海外の企業決算の発表では、マコーミック(3/25)、ペイチェックス、ダラー・ツリー、シンタス(3/26)、ルルレモン・アスレティカ(3/27)などが予定している。

今週の注目銘柄!(3/24~3/28)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
156A マテリアルグループ 990 615 PR会社の持ち株会社。PRコンサルティング事業を中心にデジタルマーケティング事業、PRプラットフォーム事業を展開している。1/14に発表した2025年8月期1Q(9-11月)の連結営業利益は2.4億円(前年同期比18.8%増)で着地した。2024年3月に上場。2019年2月に投資会社のアドバンテッジパートナーズが創業者より株式を取得し、M&Aを繰り返して事業規模を拡大させた。上場後の株価は右肩下がりが続いた。2024年12月には551円まで売られ、同年8月急落時の安値(617円)を割り込む場面があった。一方、2024年12月安値からは下値を切り上げながら緩やかな戻り歩調にある。3/21は25日移動平均線上で強気の陽線を形成しており、単なる戻りから上昇トレンド入りへの見方に変わりそうだ。ターゲットは990円、ロスカットは615円
2181 パーソルホールディングス 320 230 人材総合サービス業界2位。昨年9月に288.8円まで上昇した後、調整局面が続いた。一方、今年に入って230円近辺での値固めが進み、2/19の224.7円で売りが一巡。2月後半から上昇基調が始まった。75日移動平均線を超えたあとは200日移動平均線でいったん上昇一服となったが、今度は75日移動平均線をサポートに再動意の展開となっている。一目均衡表では抵抗帯(雲)を上抜ける三役好転の強気相場入り。週足では先週は26週移動平均線を明確に上回る陽線を形成して終えた。昨年9月高値(288.8円)や2022年11月高値(324円)に向け、上昇トレンド継続を見込みたい。ターゲットは320円、ロスカットは230円
3093 トレジャー・ファクトリー 2,300 1,510 リユース関連を幅広く手掛ける。ブランド品、ホビー用品、スポーツアウトドア用品など多くのカテゴリーでも販売が堅調に推移している。昨年7月に2,169円まで上昇して上場来高値を更新した後、全体市場の軟化もあって調整色を強めた。しかし、11月に1,249円まで下げたところで売りは一巡。今年に入って1月には良好な3Q決算を確認して大きく上昇した。それ以降は基調が上向きに転じており、2月後半までに利食い売りをこなした後、3月は再び騰勢を強めてきた。先週は週足の一目均衡表では抵抗帯(雲)を上に抜けてきた。13週移動平均線が52週移動平均線を下から上抜けていく展開も予想され、昨年7月高値が視野に入ったと判断したい。ターゲットは2,300円、ロスカットは1,510円
3911 Aiming 350 220 スマホゲームの配信・制作を手掛ける。同社が3/12に正式サービスを開始したオンラインゲーム「WIND BREAKER 不良たちの英雄譚(ウィンヒロ)」のセールスランキング(セルラン)が健闘。3/19時点でiOSセルラン60位台と2桁をキープしており、今期の収益貢献期待が高まる。株価は低迷が続いていたが、2/14に本決算を発表。その後は力強く上昇し始め、75日移動平均線が上向くなどトレンド転換の兆しがみられる。3/12の新作リリース後はセルランを手掛かりに昨年9月以来となる270円台を一時回復。過去と比べて信用需給は改善しているため、ここからの上値は軽いと考える。ターゲットは350円、ロスカットは220円
6817 スミダコーポレーション 1,400 900 コイル専業の大手。前期は欧州や中国低迷の影響が大きかったが、今期は一定の利益回復を見込む。また、直近ではドイツの債務抑制策など事業環境の改善が期待できる状況となってきた。2023年8月以降の下落が大きかったこともあり、PBR0.5倍台、配当利回り5%台と投資妙味が増している。2/7に発表した今期ガイダンスを受けて一時1,053円まで買われた。その後にいったんマドを埋める下げとなったものの、一目均衡表の抵抗帯(雲)下限をサポートに3月以降は再び上昇。同社は6月・12月権利のため、3月権利落ちの影響を心配する必要がない。割安感の強さから買いのタイミングとみる。ターゲットは1,400円、ロスカットは900円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・3/21現在、プライム・グロース市場に上場、時価総額が6,000億円未満、PERが18.0倍未満、PBRが5.0倍未満、株価が10日・25日・75日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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