2025-12-07 21:34:24

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週刊日本株式アウトルック

日経平均は弱含み、エヌビディアの決算反応次第で週後半は値崩れも

2025/2/25
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2025/2/25~2/28)

 今週(2/25~2/28)の日経平均株価の予想レンジは37,500円-38,900円。東京株式市場は4日立会いの中、弱含む場面が増えそうだ。米国で経済指標の発表が多く、景気動向をにらみながらの長期金利の動きが注目ポイントとなる。米経済が強ければ金利上昇を通じた円安・ドル高が日本株には下支え要因となり、弱ければ金利低下を通じた円高・ドル安が日本株の下押し要因となる。ただ、週末には連邦準備理事会(FRB)が物価動向をみるうえで重要視する個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えており、それ以前に為替や長期金利の極端な変動は想定しづらい。


 一方、週後半は、2/26に予定されている米半導体メーカー大手のエヌビディアの決算発表が大きな注目を集める。11-1月期決算は前年同期比で大幅増収増益が見込まれているが、データセンター向けAIチップの販売動向や、中国の新興AI企業のディープシークの影響についてのファン最高経営責任者(CEO)の見解などに注目が集まる。国内の半導体関連に追い風となるような決算結果や株価の反応が生じれば、指数先物や主力大型株への買い戻しにつながる展開が予想される。ただ、エヌビディア株は2月上旬の安値からすでに2割程度戻しており、好決算でも織り込み済みの反応となる可能性も高い。月末を含む週でもあるため、週初から軟調な動きが続く場合は下値模索の勢いが強まる展開も想定しておきたい。



 日経平均株価(図表1)は2/13の戻り高値(39,581円)から再び下押す展開となっている。先週末の反発は上げ幅は限定的だったものの、200日移動平均線(38,677円 2/21)上を維持する陽線を形成して終えた。


 現在は、1/24高値(40,279円)からの二段下げが続いているという認識となる。25日移動平均線(39,137円 同)が下向きに変化する前に同線上を回復できるかが、再び4万円に向けた動きに期待が高まるポイントになる。一方、先週末の陽線は反転を示唆するような強いものではなく、依然として下振れリスクは残っている。


 上値メドは、心理的節目の39,000円、25日移動平均線、1/31高値(39,681円)、心理的節目の40,000円、1/24高値(40,279円)などがある。下値メドは、2/3安値(38,401円)、1/17安値(38,055円)、11/28安値(37,801円)、9/19高値(37,394円)、9/12高値(36,902円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3-2025/2/21)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、1月企業サービス価格指数、1月百貨店売上高(2/25)、配当・優待権利付き最終売買日(2/26)、2年国債入札(2/27)、2月東京都区部消費者物価指数(CPI)、1月鉱工業生産指数、1月商業動態統計(2/28)がある。


 企業決算の発表では、ZETA(2/25)、プラネット(2/26)、ラクーンHD、東和フード、ナトコ(2/28)などが予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、独2月Ifo景況感指数、米2年国債入札(2/24)、米12月住宅価格指数、米12月ケース・シラー米住宅価格指数、米2月リッチモンド連銀製造業指数、米2月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米5年国債入札(2/25)、G20財務大臣・中央銀行総裁会議(南アフリカ共和国、~2/27)、米1月新築住宅販売件数、米7年国債入札(2/26)、米10-12月期GDP改定値、米1月耐久財受注、米1月NAR仮契約住宅販売指数(2/27)、米1月個人所得、米1月個人消費支出(PCE)、PCEデフレーター(2/28)などがある。


 海外の企業決算の発表では、ドミノ・ピザ、ズーム・コミュニケーションズ、センプラ・エナジー(2/24)、ホームデポ、ヘンリー・シャイン、キューリグ・ドクター・ペッパー、ピクナルウェストキャピタル(2/25)、エヌビディア、セールスフォース・ドットコム、イーベイ、ビヨンド・ミート、ロウズ・カンパニーズ、NRGエナジー、ベリスク・アナリティックス、TJXカンパニー(2/26)、デル・テクノロジーズ、HP、オートデスク、ユニバーサル・ヘルス、ノルウェー・クルーズ・ライン・ホールディングス、ホーメル・フーズ、JMスマッカー(2/27)などが予定している。

今週の注目銘柄!(2/25~2/28)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
3561 力の源ホールディングス 1,750 1,140 ラーメン店「一風堂」などを展開する。株価は2022年から2023年半ばにかけて大きく上昇した後、2023年9月をピークに長く下げ基調が続いた。しかし、今年1/22に株主優待の拡充を発表したことで、下げ止まり感が出てきた。飲食関連だけに優待変更が株価に与えるインパクトは大きい。同社は分配可能額を超えた中間配当と自己株取得を実施したとして、第三者委員会を設置して調査を行っていたが、2/17に結果を発表。故意に行った事実はなかったことが判明した。これを受けて2/18の株価は大きく上昇した。優待拡充のリリースで13週移動平均線や26週移動平均線を上回り、先週は52週移動平均線を上回った。2023年9月高値2,480円までは大きな距離があり、戻りを強める展開を予想する。ターゲットは1,750円、ロスカットは1,140円
4977 新田ゼラチン 1,050 690 食品や医薬品に使われるゼラチンの国内最大手。世界5位。2/13の大引け直前に発表した3Q決算では、今期2度目となる営業利益予想の上方修正に加え、増配も出した。インド子会社における増産投資も行うため、来期以降のさらなる成長が期待される。3Q決算は素直に好感されて2/13は大幅高。その後は戻り売りをこなしながら5日移動平均線上でもみ合っている。一方、2Q決算発表後の下落分はまだ埋めきれていない。昨年9~10月ごろは900円前後だったことを踏まえると、ここからの上昇余地は大きい。25日移動平均線が上向いてきたことでトレンド転換も想定され、再び勢いづく前に仕込むチャンスととらえる。ターゲットは1,050円、ロスカットは690円
5105 TOYO TIRE 3,000 2,300 タイヤ国内4位。北米での大口径SUV用に強い。同社は2/14の午前の場中、2025年12月期通期の連結営業利益が850億円(前期比9.6%減)になる見通しだと発表。市場コンセンサスを下回ったほか、減益見通しなどが売り圧力を強め、発表直後は急落した。ただ、後場は戻りを試す展開となり、日足は陰線ながらも一目均衡表の雲上限付近を支持に長い下ヒゲを形成し、25日移動平均線上を維持して終えた。一方、翌2/17は2/14の陰線高値(2,582.5円)を上回る「陰線逆上がりの陽線」を形成。下げを否定するものであり、上目線継続を確認した。相場全体の軟調な流れもあって下に押し戻されているが、昨年8月安値以降の上昇トレンドが継続する中、押し目買いの好機と判断したい。ターゲットは3,000円、ロスカットは2,300円
5202 日本板硝子 520 315 住友系のガラス専業。建築・自動車用が9割。3Q決算発表時に通期見通しの下方修正を発表したことで、これを受けた2/7には大幅安となった。ただ、2/12に下ヒゲをつけて下げ渋ると、2/13はギャップアップスタートとなって大幅上昇。その後は再び200日移動平均線上を回復するなど鋭角的な切り返しをみせている。昨年は長く下落基調が続いたが、この間に値幅での調整がかなり進展。昨年12/9に319円まで下げたところで売り一巡感が強くなり、今年に入って1月末には412円まで水準を切り上げる場面があった。その後、上述の決算で萎んだものの、2/12安値(321円)は昨年12/9安値は割り込まなかった。大底を脱したとの見方が強まり、この先は買いが入りやすくなると予想する。ターゲットは520円、ロスカットは315円
6981 村田製作所 3,450 2,420 電子部品大手。世界首位の積層セラミックコンデンサー(MLCC)が柱。1/17に2,308.5円まで下落して昨年来安値を更新するなど、1月までは軟調に推移していた。しかし、2/3に発表された3Q決算に好反応を示して大きく上昇した後は動きに変化が出てきた。25日移動平均線近辺で数日もみ合った後、さらに大きく水準を切り上げ75日移動平均線を上回った。一目均衡表では2/10の上昇で抵抗帯(雲)を上抜けた。通期の純利益計画2,350億円に対して3Q時点で2,013億円を計上しており、進ちょく率は85.7%と高水準。1/17が当面のボトムとなった可能性が高く、買いに勢いがつく展開を予想する。ターゲットは3,450円、ロスカットは2,420円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・2/21現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が100億円以上、PBRが5.0倍未満、株価が10日・25日・75日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性・話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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