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週刊日本株式アウトルック

決算一巡で材料難、米国株が堅調保てば業績好調を背景にしっかりの展開か

2025/2/17
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2025/2/17~2/21)

 今週(2/17~2/21)の日経平均株価の予想レンジは39,000円-40,000円。国内の主力企業の決算が一巡したことで、米国株式市場の動向をより反映する地合いになることが予想される。S&P500やナスダックなどが史上最高値を更新できれば投資マインドが改善し、業績好調を背景としたしっかりの展開が予想される。ただ、円高方向へ動きが強くなったりする場合は、指数の上値を抑える要因になる。


 一方、トランプ米大統領の言動や金利・為替動向に神経質となる状況は続く公算が大きい。特に、対日貿易赤字削減の具体策などへの言及には留意が必要となる。週後半は三連休前でもあるだけに、指数の振れ幅が大きくなる場面もありそうだ。


 物色面では材料難になることから、決算発表を踏まえた証券会社によるレーティングや目標株価の変更などが売買判断の材料になりやすい。また、外部環境の不透明感を理由に中小型株への選別物色も継続しそうだ。2月末の配当・優待権利取りを意識して、主に小売株の一角が物色されやすいタイミングに入る。



 日経平均株価(図表1)は38,000円台の値固めから、先週は一歩上に抜け出す展開となった。ただ、依然として上値が重い印象は拭えず、先週末は弱めのスタートから下げ幅を広げる展開となった。前日の陽線に並ぶような陰線を形成し、2/3の急落で形成したマド埋めによる上げ一服の格好となった。


 ただ、下向きが続く25日移動平均線(39,106円 2/14)付近までの揺り戻しの調整は安易に想定できる動きであり、短期的には39,000円前後を下値で意識しながら、25日移動平均線が下げ止まるまでの間で値固めを維持できるかが焦点となる。


 上値メドは、1/31高値(39,681円)、心理的節目の40,000円、1/24高値(40,279円)などがある。下値メドは、心理的節目の39,000円、100日移動平均線(38,897円 同)、200日移動平均線(38,647円 同)、心理的節目の38,500円、2/3安値(38,401円)、1/14安値(38,305円)、心理的節目の38,000円などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3-2025/2/14)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表やイベントは、10-12月期GDP、12月第三次産業活動指数(2/17)、20年国債入札(2/18)、12月機械受注、1月貿易統計、1月首都圏新規マンション販売、1月訪日外客数(2/19)、1月消費者物価指数(CPI)(2/21)がある。


 企業決算の発表では、ブリヂストン、ピーエイ(2/17)、トレンド(2/18)、横浜ゴム、フィスコ(2/19)などが予定されている。


 海外の経済指標の発表やイベントは、独2月ZEW景況感指数、米2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米2月NAHB住宅市場指数、米12月対米証券投資(2/18)、米1月住宅着工件数、米1月建設許可件数、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1/28~29開催分)、米20年国債入札(2/19)、米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数(2/20)、米2月製造業購買担当者景気指数(PMI)(2/21)などがある。


 海外の企業決算の発表では、トランスオーシャン(2/17)、エンタジー、エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントン、メドトロニック、バルカン・マテリアルズ、ジェニュイン・パーツ(2/18)、ガーミン、トリンブル、アナログ・デバイセズ(2/19)、ウォルマート、センターポイント・エナジー、サザン、クアンタ・サービシーズ、ハズブロ、プール(2/20)などが予定している。


 なお、2/17の米国はプレジデント・デー(大統領の日)のため休場となる。

今週の注目銘柄!(2/17~2/21)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
2222 寿スピリッツ 3,500 2,130 菓子大手。2/3に3Q決算を発表。インバウンド販売の伸びや新規出店効果などにより、3Q累計で売上高および各段階利益が四半期ベースで過去最高を更新した。営業利益を四半期別でみると、1Qが34.3億円、2Qが40.5億円、3Qが60.7億円と、直近3カ月で大きく利益を積み増している。通期の会社計画は175.3億円。3Q累計では135.5億円で、4Qで39.9億円を計上すれば達成可能となる。ここまでの実績を踏まえれば、計画上振れに対する期待は高い。決算に対する株価の反応も良好で、2/4に上場来高値を更新している。昨年8月に急落した後は右肩上がりのトレンドが継続中。業績期待を背景に上値追いの展開を予想する。ターゲットは3,500円、ロスカットは2,130円
4732 ユー・エス・エス 1,600 1,250 中古車オークションを運営する。2/4の3Q決算発表時に通期業績と期末配当の見通しを上方修正した。これを受けた2/5の株価は売りで反応した。ただ、発表前の2/4に昨年11月につけた1,420円を上回るなど高値圏で推移していただけに、2/5の下げに関しては利益確定売りの可能性が高い。その後は75日移動平均線をサポートにもみ合いが続く。2025年3月期から2027年3月期までは株主還元方針を連結配当性向55%以上、総還元性向80%以上とすることを公表しており、この3Qでも株主還元を強化してきた。直近の上昇で昨年11月の高値を超えており、上値と下値を切り上げる動きが続いている。利食い売りを早々にこなして上昇基調を強める展開を予想する。ターゲットは1,600円、ロスカットは1,250円
5232 住友大阪セメント 4,300 3,260 国内セメント大手。半導体製造装置用材料なども手掛ける。2/13の場中に2025年3月期3Q決算を発表。4-12月累計期間の営業利益が市場予想を上回るなど好感される内容だった。下期に利益計上が大きくなる傾向のため、通期計画を上振れる期待が高まっている。ここ数カ月の株価の動きを見ると昨年10~11月にかけて大きく下落。その後は底ばいを続け戻りが鈍かった。その状況下、前述の好決算を受けてレンジ相場から脱出。収束していたボリンジャーバンド(20日)の拡大などの好転を踏まえると、上昇が続く可能性は高い。ターゲットは4,300円、ロスカットは3,260円
7270 SUBARU 4,000 2,530 3Q決算と併せて株主還元方針の変更を発表。これに伴い期末配当見通しを大幅に引き上げているほか、自己株取得の実施も決定している。発表を受けた2/7の株価は9.2%高と急伸。高値は2,961.5円まであり、昨年10月につけた2,795円や今年1月につけた2,829.5円を上回った。週足チャートでは26週移動平均線が下落から横ばいに転じたタイミングで大きく水準を切り上げた格好である。米金利低下による短期的な円高は自動車株には逆風ではあるが、PBRは1倍を割り込み、PERは一桁台と下値買いの根拠は多い。自社株買いによる下支え効果が期待できる中、ジリ高の展開を想定したい。 ターゲットは4,000円、ロスカットは2,530円
9684 スクウェア・エニックス・ホールディングス 8,000 6,380 「ドラクエ」「FF」を軸にコンテンツを多面展開している。2/7に決算を発表しており、3Q累計では前年同期比で減収減益となった。ただ、これを受けた2/10は小安く始まったものの、売り圧力は限定的。プラス転換して上げ幅を広げ、2%を超える上昇で取引を終えた。減益着地とはいえ、営業利益は1Qが108億円、2Qが212億円、3Qが334億円で、コンスタントに利益を積み上げている。通期の見通しは400億円で、計画未達を警戒させるような内容ではなかった。株価は1月後半からもみ合いを上放れしたような動きとなっており、2/14には昨年来高値を更新した。直近の信用倍率は0.5倍程度と需給は軽く、良好な決算反応を受けて買いが買いを呼ぶ展開を予想する。ターゲットは8,000円、ロスカットは6,380円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・2/14現在、プライム市場に上場、時価総額が1,000億円以上、PERが35.0倍未満、配当利回りが1.0%以上、信用倍率が9.0倍未満(2/7現在)、株価が10日・25日・75日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性・話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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