今週の株式見通し(2025/2/10~2/14)
今週(2/10~2/14)の日経平均株価の予想レンジは37,800円-38,900円。東京株式市場は4日立会となるが、外部環境にらみで神経質な展開が予想される。週末にオプションSQを控えており、場中に思惑的な売買が増える公算が大きい。
週初は米国株安や円高への懸念から弱含みのスタートが予想され、祝日を前にヘッジ売りなどがかさむ場面がありそうだ。週を通じては小動きが予想され、週末のオプションSQ直前から来週に向けて反発のイメージか。
国内企業の決算発表は終盤戦となり、ソフトバンクG(9984)やソニーG(6758)などは中でも注目される。米国では2/13に発表される半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズの決算内容や市場予想を上回る売上高見通しを示せるかが注目ポイントとなる。1月の消費者物価指数(CPI)など週後半には米経済指標の発表が多く、結果を受けた米長期金利の動向に気を揉むことになろう。足元ではドル円相場が円高・ドル安に振れており、円安への反転は先物買いを通じて日本株には追い風になる一方、円高継続は日本株には逆風となる。
2/7のNY株式相場は下落した。注目された1月雇用統計は非農業部門雇用者数が14.3万人増と前月分の30.7万人増から大きく減少し、予想の17万人増も下回った。一方、失業率が前月比横ばいの4.1%に反して4.0%に改善した。平均賃金も前月比+0.5%、前年比+4.1%とそれぞれ予想の+0.3%、+3.8%を上回る伸びとなった。一方、2月ミシガン大消費者信頼感指数速報値は67.8と予想の71.1を下回る弱い結果だったが、1年先期待インフレ率速報値が4.3%と前月分の3.3%から大きく上昇した。期待インフレ率が予想を上回ったことで、米10年債利回りが一時4.51%台に上昇。米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げに慎重になるとの観測が強まったほか、トランプ大統領が幅広い国に対して相互関税を課す方針を明らかにしたことが嫌気された。ダウ平均は444.23ドル安(-0.99%)、S&P500は0.95%安、ナスダックは1.36%安で終了した。
CMEのフェドウォッチ・ツールの6月米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利据え置き確率は前日の35%から45%に上昇した。
日経平均株価(図表1)は伸び悩む動きが続くが、38,000円台後半で値固めは進展している。2/7は1/27高値(40,255円)と1/31高値(39,681円)をつないで延長した上値抵抗線に上値を抑えられる動きとなった。75日移動平均線(39,002円 2/7)なども上値で意識されやすい水準だったとみられる。
先週の週初に1/28安値(38,886円)を下回ったことで、1/24高値(40,279円)からの二段下げ目の状態にある。1月安値を保った状態で、1/31高値(39,681円)を超えられるかが上目線に回帰するポイントとなる。
一方、今週は5日移動平均線(38,800円 同)が上向きに変化する可能性が高く、株価の反発につながるかが注目される。
上値メドは、75日移動平均線、25日移動平均線(39,222円 同)、1/31安値(39,458円)、1/31高値(39,681円)、心理的節目の40,000円、1/24高値(40,279円)などがある。下値メドは、200日移動平均線(38,623円 同)、心理的節目の38,500円、2/3安値(38,401円)、1/14安値(38,305円)、心理的節目の38,000円、11/28安値(37,801円)などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3-2025/2/7)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、1月景気ウォッチャー調査(2/10)、1月マネーストック、10年物価連動国債入札(2/12)、1月企業物価指数(2/13)、5年国債入札、オプションSQ(2/14)がある。
企業決算の発表では、ソフトバンク、オリックス、フジクラ、大林組、オムロン、資生堂、エムスリー、明治HD、飯田GHD、王子HD、メディパル、京王、小林製薬、アルフレッサHD、ヤオコー、ラウンドワン、ワークマン、構造計画、シマダヤ、ROXX(2/10)、リクルートHD、ソフトバンクG、セコム、ニトリHD、シマノ、シスメックス、東レ、光通信、鹿島、出光興産、ゼンショーHD、ヤマハ発、住友鉱、楽天銀行、しずおか、クラレ、GMOPG、ジーエルテクノ、豆蔵デジ、アルピコHD、リスキル(2/12)、ソニーG、JT、ホンダ、テルモ、大和ハウス、パンパシHD、INPEX、ユニチャーム、クボタ、ネクソン、日産自、サントリーBF、TOPPANHD、東急、住友林、西武HD、リコー、ホシザキ、レゾナックHD、富士ソフト、黒田G、ラクサス、MIC、インフォメティス(2/13)、東京海上、ゆうちょ、MS&AD、日本郵政、大塚HD、SOMPOHD、SMC、オリンパス、アシックス、アサヒ、ENEOS、日ペイントH、楽天G、キリンHD、T&DHD、三菱HCキャ、サンリオ、大日印、ダイフク、荏原、かんぽ、キオクシアHD、ヤクルト、リガク、Syns、インターメスティ、Aiロボティク、ユカリア(2/14)が予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、米3年国債入札(2/11)、米1月消費者物価指数(CPI)、米1月財政収支、米10年国債入札(2/12)、米1月生産者物価指数(PPI)、米30年国債入札(2/13)、米1月小売売上高、米1月輸出物価指数、米1月輸入物価指数、米1月鉱工業生産、米1月設備稼働率(2/14)などがある。
海外の企業決算の発表では、マクドナルド、ロウズ、オン・セミコンダクター、ロックウェルオートメーション、インサイト(2/10)、コカ・コーラ、デュポン、ヒューマナ、S&Pグローバル、フィディリティナショナルインフォ、エコラブ、マリオット・インターナショナル、キャリア・グローバル、レイドス・ホールディングス(2/11)、CMEグループ、ドミニオン・エナジー、CVSヘルス、ウォーターズ、ナイソース、エクセロン、マーチン・マリエッタ・マテリアルズ、インターパブリック(2/12)、アプライド・マテリアルズ、エアビーアンドビー、アメリカン・エレクトリック・パワー、CBREグループ、DTEエナジー、パシフィックパワー&ライト、モルソン・クアーズ、ムーディーズ、パシフィックガス&エレクトリック、デューク・エナジー、ハウメット・エアロスペース(2/13)、モデルナ(2/14)が予定している。
今週の注目銘柄!(2/10~2/14)
| 銘柄 コード |
銘柄名 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント | |||||||||
| 1801 | 大成建設 | 7,800 | 6,200 | 大手ゼネコンの一角。2/7の取引時間中に2025年3月期3Q累計決算を発表。営業利益は前年同期比4.6倍と伸長し、特に3Q(10-12月)の伸びが大きかった。今回は通期見通しを据え置いたものの、その後に子会社ピーエス・コンストラクション(1871)が上振れを示唆する決算を開示した。同社も通期計画を大幅に上回る期待が高まっている。株価は2022年以降右肩上がりとなっているが、2024年11月に7,485円の高値をつけてから調整に入っていた。その状況下、今回の決算を受けて75日移動平均線上を回復。1月安値(6,238円)を切り上げたことで、底入れとなった可能性が高い。2/7は上げ幅を縮めたものの大幅高で終えた。相場の強弱を測るDMIも+DIと-DIの差が急拡大している。当面は業績を再評価した買いが入ると予想する。ターゲットは7,800円、ロスカットは6,200円 | |||||||||
| 3064 | MonotaRO | 3,300 | 2,530 | 工場関連のネット通販を展開する。1/31の本決算発表時に株主優待の廃止を発表。決算の方は着地が計画を上振れ、今期も増収増益計画が示されたが、これらを受けた2/3は売り気配スタートとなった。しかし、寄り付きを安値に切り返すと、プラス転換して上げ幅を拡大。ローソク足では実体の長い陽線を形成した。翌2/4も4%台の上昇となり、優待廃止のネガティブ材料は早々に吸収した。昨年12月に2,882.5円まで上昇した後は軽めの調整が入ったが、26週移動平均線をサポートに切り返し、2/6には一時3,020円まで水準を切り上げた。2/7まで陰線で押しを入れたが、初押しのような局面であり、当面は2021年2月につけた上場来高値(3,470円)を目指す展開を予想する。 ターゲットは3,300円、ロスカットは2,530円 | |||||||||
| 4307 | 野村総合研究所 | 6,500 | 5,050 | 野村証券系SI。金融機関と流通業向けに強い。株価は昨年9月に5,495円まで上昇した後、調整局面に入った。しかし、同年の11月末に4,335円でボトムを打ち、12月にもみ合った後、今年に入って1月中旬辺りから上昇再開。1/30の3Q決算発表時には通期の利益と期末配当の見通しを引き上げており、これを受けた翌1/31は大幅高となった。その後は5日移動平均線上でもみ合いが続く。決算で材料出尽くしとはならず、高値圏で上値をうかがう雰囲気を残しており、一段高に進展していく可能性が高い。ターゲットは6,500円、ロスカットは5,050円 | |||||||||
| 6101 | ツガミ | 2,000 | 1,500 | 精密工作機械の製造・販売を手がける。3Qの大幅増益着地を受けて、1/30に大幅上昇。翌1/31は高寄りしたあとに失速したが、一時1,740円まで上昇し、昨年7月につけた昨年来高値(1,738円)を更新した。2/3は日経平均が1,052円安(2.7%安)と大きく下げる中、0.9%安と小幅な下げにとどまった。昨年12月後半辺りから基調が上向きになっており、決算を確認してその傾向は一段と強まった。通期の純利益計画80.0億円に対して3Q時点で77.6億円を達成しており、上振れに対する期待は高い。昨年来高値を更新したことで、当面は上昇基調が続く可能性が高く、短期的な調整は押し目買いの好機となろう。ターゲットは2,000円、ロスカットは1,500円 | |||||||||
| 8002 | 丸紅 | 2,900 | 2,200 | 5大総合商社の一角。市況の影響を受けやすいが、2/5の11時に発表した2025年3月期3Q決算は前年同期比で最終増益。加えて上方修正、増配、自社株買いと好材料のフルコースだった。同時に発表した新中計では累進配当を継続する方針としており、引き続き好配当株としての魅力が強い。昨年7月以降に大きく調整してから戻りは鈍いものの、下値は堅く2,200円?2,500円程度でレンジ相場を続けている。3Q決算発表を受けて急騰した後は戻り売りに押されたが、2/6は見直し買いから上値を試す展開となった。2/7は押しを入れたものの、当面は決算結果や株主還元強化を改めて評価した買いが入ると予想する。ターゲットは2,900円、ロスカットは2,200円 | |||||||||
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
- 注目銘柄採用基準・・・2/7現在、プライム市場に上場、時価総額が500億円以上、PERが45.0倍未満、配当利回りが1.0%以上、今期増収・増益予想(日経予想)、株価が25日・75日移動平均線を上回っている中から、成長性・話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
- 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
- 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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