今週の株式見通し(2025/2/3~2/7)
今週(2/3~2/7)の日経平均株価の予想レンジは39,300円-39,900円。東京株式市場は一進一退が続く公算が大きい。ISM製造業景況指数や雇用関連指標など米経済指標に反応する長期金利の動向に加え、トランプ米大統領の発言などにも神経質にならざるをえないタイミングを迎えている。
一方、日本は決算発表ラッシュに突入し、東京エレクトロンなど指数寄与度の大きい企業の発表も予定されている。米国ではアルファベットやアマゾンなど注目度の高い銘柄が決算を発表予定で、日々の指数の振れ幅は大きくなる可能性がある。ただ、決算プレーの活発化で急騰する銘柄や急落する銘柄が多くなることが予想され、投資家のセンチメントは強気にも弱気にも傾きづらい。2/7で調整と報じられている日米首脳会談や米雇用統計を週末に控え様子見姿勢が強まることが予想され、週間ベースでは指数の水準は大きく変化しないだろう。
トランプ政権による関税発動に対するメキシコやカナダからの報復関税、トランプ氏は欧州連合(EU)からの輸入品にも追加関税をかける可能性を示唆しており、関連するヘッドラインには注意が必要だ。日米首脳会談を前に日本政府に対する予期せぬ要請などが伝わる場合などは、市場の混乱を招くことになる。
日経平均株価(図表1)は方向感に欠く展開が続いており、昨年10月以降のもみ合いの範ちゅうで動いている。先週前半は連続陰線で下押す動きとなったが、75日移動平均線(39,042円 1/31)付近をサポートに反発した。週末は下向きの5日移動平均線(39,416円 1/31)が重荷となったが、下値は上向きの10日移動平均線(39,455円 同)に支えられ、ローソク足はほぼ寄り引け同時の十字足となった。
先週の動きからは大きな変化は見出せない。今週は1/17安値(38,055円)~1/24高値(40,279円)までの上昇幅に対する半値押し(39,167円)前後で下げ止まった状態を維持できるかが重要。5日移動平均線が横ばいに変化する可能性がある中、上値を試せるかが焦点となる。一方、十字足が分岐を示唆している可能性もあり、1/24高値からの二段下げ目に入る展開も想定しておきたい。
上値メドは、心理的節目の40,000円、1/24高値(40,279円)、12/27高値(40,398円)、7/17安値(41,054円)などがある。下値メドは、25日移動平均線(39,349円 同)や心理的節目の39,000円、100日移動平均線(38,695円 同)、1/14安値(38,305円)、心理的節目の38,000円などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/6/3-2025/1/31)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、日銀金融政策決定会合の主な意見(1/23~24開催分)、1月新車販売台数(2/3)、1月マネタリーベース、10年国債入札(2/4)、12月毎月勤労統計調査(2/5)、1月都心オフィス空室率、30年国債入札(2/6)、12月家計調査、12月景気動向指数(2/7)がある。
企業決算の発表では、みずほ、HOYA、村田製、JR東日本、JR東海、京セラ、ANA、大塚商、中部電、小野薬、ヒロセ電、ヤマトHD、三菱自(2/3)、三菱UFJ、任天堂、三井物、三菱重、三菱電、住友商、パナソニックH、アステラス薬、川崎船、JAL、阪急阪神、ミツコシイセタン、横河電、TIS(2/4)、トヨタ、KDDI、ダイキン、丸紅、野村HD、郵船、日本酸素、キッコーマン、旭化成、島津製、日清食HD、ミネベアミツミ、コンコルディア、ふくおか、ヤマハ(2/5)、東エレク、伊藤忠、三菱商、NTTデータG、富士フイルム、ルネサス、スズキ、日本製鉄、LINEヤフー、花王、住友不、協和キリン、JFE、東京メトロ、マクドナルド(2/6)、NTT、三井不、SUBARU、IHI、エーザイ、SBI、大成建、川重、千葉銀、AGC、SGHD、スクエニHD、東センチュリー、東急不HD(2/7)が予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、中国1月財新製造業PMI、米1月ISM製造業景況指数(2/3)、米12月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、米12月製造業新規受注(2/4)、米1月ADP雇用統計、米12月貿易収支、米1月ISM非製造業景況指数(2/5)、イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表(2/6)、米1月雇用統計、米2月ミシガン大学消費者マインド指数、米12月消費者信用残高(2/7)などがある。
海外の企業決算の発表では、タイソン・フーズ(2/3)、アルファベット、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ、ペイパル・ホールディングス、メルク、ファイザー、エスティ・ローダー、フォックス、ジェイコブス・エンジニアリング・グループ、ペンテア、ウィスコンシン・エナジー、ザイレム(2/4)、アーム・ホールディングス、ウーバー・テクノロジーズ、ウォルト・ディズニー、クアルコム、フォード・モーター、ブンゲ、ボストン・サイエンティフィック、エマーソン・エレクトリック、ジョンソンコントロールズ、スタンレーブラック&デッカー、Tロウ・プライス・グループ(2/5)、アストラゼネカ、ロレアル、アマゾン、タペストリー、イーライリリー、コノコ・フィリップス、ヤム・ブランズ、ブリストルマイヤーズ、ケロッグ、エクセル・エナジー、スナップオン、フィリップモリスインターナショナル、ハネウェル・インターナショナル(2/6)、CBOEグローバル・マケッツ(2/7)が予定している。
今週の注目銘柄!(2/3~2/7)
| 銘柄 コード |
銘柄名 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント | |||||||||
| 2432 | ディー・エヌ・エー | 3,450 | 2,500 | スマホゲームやアプリ、プロ野球球団の運営などを手掛ける。長期間にわたって株価が停滞していたが、株式会社ポケモンとの新作ゲーム「Pokemon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」が好調なことから、昨年11月以降は株価が大きく上昇する展開となっている。昨年12/30に3,214円の高値をつけた後は調整に入ったが、1/20に2,525円で下げ止まり、持ち直してきた。2/7に3Q決算発表を予定しており、ポケポケ効果が本格的に業績へ反映される。会社側も大幅な業績変動が生じる見込みと説明しており、市場の期待は大きい。なお、サプライズ感に乏しい場合は失望売りを誘う可能性もあるため留意したい。ターゲットは3,450円、ロスカットは2,500円 | |||||||||
| 2726 | パルグループホールディングス | 4,100 | 3,000 | 女性向けアパレルブランドを複数展開するほか、300円を中心に生活雑貨などを扱う「3コインズ」を運営する。1/14に3Q決算を発表したが、営業増益、最終減益の着地に対して、発表翌日1/15の株価は売りが先行した。しかし、下値では買いが入って鋭角的に切り返し、プラス転換してローソク足では実体の長い陽線を形成。以降の動きが良くなっている。昨年後半に強く買われた反動で、12月半ば以降は下り坂となっていた。ただ、決算を確認したことで当面の売りが出尽くした格好。1/15にプラスで終えた後、1/16にはギャップアップスタートとなって25日移動平均線を上に抜けた。先週は3,670円まで上昇して上場来高値を更新しており、上値追いの流れが続くと予想する。ターゲットは4,100円、ロスカットは3,000円 | |||||||||
| 3655 | ブレインパッド | 1,600 | 970 | AIを活用した企業データ分析やシステム開発を含むコンサルが収益柱。伊藤忠商事(8001)と資本業務提携している。今期は業績が好調に推移しており、1Q時点で上期計画に対する進ちょく率が79%と高い。中国の生成AI「DeepSeek」が市場を動揺させているが、同社にとってはむしろコスト低下の恩恵が期待される。株価は昨年11月半ばから大きく上昇し、1,000円台を回復。75日移動平均線も上向くなど上昇トレンドに転換した。その後は大発会に1,333円の高値をつけて下げたものの、一目均衡表の雲(抵抗帯)上限を支持に持ち直している。AIエージェントに係る新規事業を開始すると発表するなどの新しい買い材料も手がかりに、一段と上昇する局面に入ると予想する。ターゲットは1,600円、ロスカットは970円 | |||||||||
| 4404 | ミヨシ油脂 | 2,000 | 1,470 | マーガリンなどの食品や工業用油脂を手掛ける。2024年12月期3Q時点で通期の利益予想を上回っており、本決算発表(2/10予定)への期待感が高まる。一方、PERが7倍程度、PBRは0.5倍台であり、食料品セクター内では下から数えたほうが早い。割安感が強く、好配当かつ株主優待も実施していることで魅力は十分にあると考える。値動きは比較的大きいものの、2023年1月に896円の安値をつけた後は上昇トレンドを継続。昨年12月以降で1,500円~1,600円台でのレンジ相場の範ちゅうにあるが、1/31の上昇で昨年9月の昨年来高値(1,664円)を射程圏に入れた。ターゲットは2,000円、ロスカットは1,470円 | |||||||||
| 8267 | イオン | 4,200 | 3,400 | 国内流通2強の一角、GMSと食品スーパー中心。上場子会社で金融、不動産などを展開している。3Q決算は営業減益、最終赤字と見栄えが悪く、これを受けた1/14の株価は売りが先行した。しかし、押したところで買いが入ってプラス転換。この日のローソク足は実体の長い陽線を形成した。発表前に軟調に推移していたこともあり、悪材料出尽くし感が強まった。決算反応が良かったことで以降は下値を切り上げており、足元の上昇で25日移動平均線や75日移動平均線を上に抜けている。直近の信用倍率は0.31倍と需給は軽い。中長期では右肩上がりのトレンドが崩れておらず、チャート好転を受けて買いに勢いがつく展開を予想する。ターゲットは4,200円、ロスカットは3,400円 | |||||||||
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
- 注目銘柄採用基準・・・1/31現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が100億円以上、PBRが5.0倍未満、今期増収予想(日経予想)、株価が13週・26週移動平均線を上回っている中から、成長性・話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
- 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
- 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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