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週刊日本株式アウトルック

物色の広がりが4万円超えのポイントに、月末週のため需給要因で変動大の可能性も

2025/1/27
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2025/1/27~1/31)

 今週(1/27~1/31)の日経平均株価の予想レンジは39,800円-40,800円。週前半は重要イベントを控え方向感に乏しく、4万円を意識してもみ合いか。日米ともに決算発表が本格化する中、連邦公開市場委員会(FOMC)やECB定例理事会を消化するスケジュールとなる。


 最大の注目は1/28-29のFOMCとなる。政策金利の引き下げは見送りの公算が大きいが、今年の利下げペースに注目が向いている。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の定例会見を波乱なく通過できるかが焦点となる。FOMC後も米長期金利が高止まりする状況だと、米主要指数の上昇が一服することが予想され、週後半の日本株は下押す場面が想定される。一方、米長期金利が一段と落ち着けば米ハイテク高から日本株には追い風となろう。月末を含む週でもあるため、後半は需給要因が市場インパクトとなり振れ幅が大きくなる展開も想定される。


 海外では、ASMLホールディングほか、メタ・プラットフォームズ、IBM、マイクロソフト、テスラ、インテル、アップルなど米国の巨大グロース企業の決算も市場参加者の注目材料になるほか、国内企業の決算発表も本格化することで、業績動向を通じて個別株への売買が盛り上がる公算が大きい。



 日経平均株価(図表1)は戻り歩調を強め、先週は再び4万円を回復する場面があった。1/17に形成した「十字足」が反転上昇への分岐のシグナルとなり、200日移動平均線(38,642円 1/24)の下から一気に25日移動平均線(39,282円 同)上に浮上し、12/27につけた高値(40,398円)をうかがう動きとなっている。目先的には5日移動平均線(39,493円 同)まで下押す動きも想定されるが、12/27高値超えが今週の焦点となる。


 上値メドは、12/27高値(40,398円)、7/17安値(41,054円)、心理的節目の41,500円や42,000円、7/11安値(42,102円)などがある。下値メドは、心理的節目の39,500円、25日移動平均線(39,282円 同)や心理的節目の39,000円、100日移動平均線(38,648円 同)、1/14安値(38,305円)、心理的節目の38,000円などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/1/4-2025/1/24)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、12月企業向けサービス価格指数(1/28)、日銀金融政策決定会合の議事要旨(12/18~12/19分)、1月消費動向調査(1/29)、12月失業率、12月有効求人倍率、1月東京都区部消費者物価指数(CPI)、12月鉱工業生産、12月商業動態統計、2年国債入札(1/31)がある。


 企業決算の発表では、ファナック、日東電、日立建、コーエーテクモ、富通ゼネ、ナガワ、ゲンキードラ、インソース、KOA、LITALICO、日パレット(1/27)、日清粉G、日ガス、信越ポリ、帝国ホテル、未来工業、ダイハツデ、岩手銀、JFE-SI、極東証券、HSHD、FDK、SMK、高純度化、カノークス、ディーエムエス、東洋機械(1/28)、三井住友、信越化、アドバンテ、カプコン、マキタ、MARUWA、サイバエージ、キヤノンMJ、四国電、松井証、航空電、コメリ、十六FG、住友理工、AREHD、ジャフコG、横河ブHD(1/29)、中外薬、キヤノン、武田、OLC、NEC、NRI、JPX、富士電機、積水化、ヒューリック、新電工、野村不HD、東映アニメ、小糸製、住信SBIネ、NESIC、邦ガス、ネットワン、日野自、トプコン、南海電、FPG、メイテックGHD、ノジマ、日本M&A、エクセディ(1/30)、日立、キーエンス、第一三共、デンソー、富士通、コマツ、豊田織機、TDK、三住トラスト、りそなHD、コナミG、塩野義、関西電、商船三井、東ガス、大和証G、ZOZO、レーザーテク、アイシン、JR西日本、MonotaRO、大東建、東洋水産、スクリン、エプソン、三和HD、SCSK(1/31)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、独1月IFO企業景況感指数、米12月新築住宅販売件数、米2年国債入札、米5年国債入札(1/27)、米FOMC(~1/29)、米12月耐久財受注(22:30)、米11月住宅価格指数、米11月ケース・シラー・住宅価格指数、米1月CB消費者信頼感指数、米7年国債入札(1/28)、パウエルFRB議長会見(1/29)、ECB定例理事会(ラガルド総裁会見)、米10-12月期GDP速報値、米12月住宅販売保留指数(1/30)、米12月個人消費支出(1/31)などがある。


 海外の企業決算の発表では、AT&T(1/27)、ボーイング、ゼネラル・モーターズ、シスコ、ロッキード・マーチン、インベスコ、キンバリー・クラーク、レイセオン・テクノロジーズ、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、パッカー、シンクロニー・ファイナンシャル(1/28)、ASMLホールディング、メタ・プラットフォームズ、IBM、MSCI、マイクロソフト、テスラ、ナスダック、コーニング、オーティス・ワールドワイド、ノーフォーク・サザン、ゼネラル・ダイナミックス、ヘス、オートマティックデータ、プログレッシブ、サービスナウ(1/29)、インテル、アップル、ビザ、サウスウェスト航空、マスターカード、キャタピラー、ブラック・ストーン(1/30)、アッヴィ、エクソン・モービル、シェブロン、フィリプス66、コルゲート・パルモリブ、フランクリン・リソーシズ、チャーター・コミュニケーションズ、エーオン(1/31)が予定している。

今週の注目銘柄!(1/27~1/31)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
2768 双日 3,580 3,030 日商岩井とニチメンが統合した総合商社。昨年前半に商社買いが一服し、その後は全体相場に反して軟調な推移が続いている。ただ、同社はDOE(株主資本配当率)4.5%とする累進配当を実施しているため、配当額が安定しやすい。昨年5月に4,408円の最高値をつけ、8月急落時には2,713.5円まで下落した。そこからの戻りは鈍く、足元では3,100円台で推移している。一方、時間の経過とともに移動平均線も収束してきており、25日移動平均線は上向き始めている。1/23の上昇では75日移動平均線を上抜けており、トレンド転換の可能性が高まった。高値からの調整が大きかったこともあり、足元では配当利回りが4.7%程度まで高まっている。下値は堅いと判断し、買いのタイミングとみる。ターゲットは3,580円、ロスカットは3,030円
3935 エディア 660 410 IP(知的財産)を活用したメディア事業、ライトノベルなどの出版事業を展開している。1/14に通期利益見通しの上方修正を発表。増配も予定しており、今期の業績は好調に推移している。2023年2月に948円の高値をつけた後、2024年8月に271円の安値をつけるなど大きく水準を切り下げた。そこからは持ち直しており、100日移動平均線が上向くなど上昇トレンドに転じている。東証スタンダードに上場する著作権ビジネスの同業にはIGポート(3791)や東映アニメーション(4816)などがあるものの、PER比較では同社の割安感が強い。直近は25日移動平均線あたりから強く反発しており、調整一巡により再び上昇する局面と考える。ターゲットは660円、ロスカットは410円
4666 パーク24 2,400 1,800 駐車場やカーシェアなどを展開している。昨年8月の急落から持ち直し、75日移動平均線が上向くなど上昇トレンドに転換した。昨年12月発表の今期ガイダンスは2ケタの最終増益、増配と好感される内容だった。同社のカーシェアはガソリン代がかからず、利用時間、走行距離を基に料金を算出する。政府の補助金縮小によるガソリン価格高騰はむしろ事業に追い風と考えられる。株価は今期ガイダンスを受けて12月半ばから大きく上昇。数日で1,800円台から2,293円まで一気に買われた。新年に入ると特段の悪材料なく下げたが、75日移動平均線を割れることなく反発。上昇トレンドは崩れていない。ターゲットは2,400円、ロスカットは1,800円
6141 DMG森精機 2,900 2,200 工作機械大手。欧州環境が厳しく、3Q決算発表と同時に通期の利益見通しを下方修正するなど業績動向はさえない。ただ、今期の減益は一過性の費用による部分も大きい。受注動向には注意する必要があるものの、前期が業績のボトムとなる可能性が高いと考える。株価は昨年5月に最高値4,810円をつけた後、足元まで下落トレンドが続いている。高値から半値以下に落ち込んだが、一部アナリストからはそろそろ工作機械受注の回復を予想するといった見方も出てきた。PBR1倍割れが近い水準でもあり、会社側もこれは回避したいと考えられる。レーティング引き下げを受けて1/17は昨年来安値をつけたものの、そこから持ち直してプラス転換。目先の悪材料を織り込んだとみて、買いの好機と判断する。ターゲットは2,900円、ロスカットは2,200円
9880 イノテック 1,600 1,340 半導体設計ツールと半導体テスターを主力としている。2025年3月期については、上期決算発表と同時に通期見通しを下方修正するなど低調。ただ、その後は下げても1,300円台前半で下げ止まっており、PBRも0.7倍程度と割安感がある。半導体関連のプラス材料も出てきたため、投資妙味が増してきた。昨年3月に上場来高値2,129円をつけ、その後は下落基調となっている。一方で、前述の通り1,300円台前半で下げ渋っており、1/22は大陽線を形成。前回高値(1,418円)を上回るとともに、これまで上値を抑えてきた75日移動平均線も突破した。トレンド転換の可能性が高まったと考え、買いのタイミングと判断する。ターゲットは1,600円、ロスカットは1,340円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・1/24現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が8,000億円未満、PBRが5.0倍未満、配当利回りが1.3%以上、今期増収予想(日経予想)、株価が10日移動平均線を上回っている中から、成長性・話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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