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週刊日本株式アウトルック

米金利動向にらみ不安定か、日経平均は週を通じて39,000円前後で下げ渋れるかが焦点

2025/1/14
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2025/1/14?1/17)

 今週(1/14?1/17)の日経平均株価の予想レンジは38,500円-39,500円。東京株式市場は指数の不安定な動きが続く公算が大きい。日経平均株価やTOPIXの反転上昇には、米長期金利の上昇一服が最重要ポイントとなる。日本株は円安が一定の支えになるが、米主要指数が一段安となった場合の影響は免れない。


 一方、米長期金利の上昇が一服すれば、半導体株中心にハイテク株への買い戻しが予想される。金利の上昇一服で円高・ドル安方向への動きにつながれば自動車など輸出関連の上値の重荷とはなるが、半導体検査装置で世界大手のアドバンテスト(6857)が上値追いとなっているほか、東京エレクトロン(8035)など他の主力半導体株の一角にも底入れの兆候がみられており、指数上昇時の寄与度が高まりやすい状況になってきた点はプラス材料である。


 日経平均株価は昨年10月以降でもみ合い相場が続くが、さらに続くのであれば39,000円割れによる押し目買いなどから反転上昇のタイミングは近いと判断できそうだ。



 1/10の米国株式相場は大幅安。注目された米12月雇用統計が強い結果となったことに加え、ミシガン大が発表した1年先と5年先期待インフレ率が大きく上昇したことで、先行きの利下げ期待が後退し、米10年債利回りが2023年11月以来となる4.763%に上昇したことが相場の重荷となった。


 米長期金利が高止まりする中、1/15発表の米12月消費者物価指数(CPI)など米景気指標への関心や警戒が一段と強まっているほか、1/20のトランプ大統領の就任式直後の言動などへの警戒感もつきまとう。また、1/10のSQが通過ということもあり、先物を通じた売買活発化が予想される。米国株安などを材料に下落する日は、場中に買い戻しが一巡した後も投資家の弱気心理につけ込むような売り仕掛けで一段と下落幅を拡大するなどの悪循環に陥る場面も想定しておきたい。



 日経平均株価(図表1)の2025年の第1週目は軟調な展開となった。4万円付近での戻り売りの強さに押され、週末の1/10は大幅続落。上昇基調にある25日移動平均線(39,395円 1/10)を下回り、一目均衡表の基準線(39,178円 同)まで下げる陰線を形成して終えた。


 終値ベースで1/6安値(39,307円)を下回ったことで、12/27高値からの二段下げのパターンとなった。今週は75日移動平均線(38,909円 同)も下回る可能性が高いが、週を通じて39,000円前後で下げ渋れるかが焦点となる。


 上値メドは、10日移動平均線(39,607円 同)、心理的節目の40,000円、12/27高値(40,398円)、7/17安値(41,054円)、3/22高値(41,087円)、心理的節目の41,500円などが考えられる。下値メドは、心理的節目の39,000円、75日移動平均線、100日移動平均線(38,527円 同)、12/19安値(38,355円)、心理的節目の38,000円などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/1/4-2025/1/10)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、氷見野日銀副総裁講演、11月国際収支・貿易収支、12月景気ウォッチャー調査、5年国債入札(1/14)、12月国内企業物価指数、20年国債入札(1/16)がある。


 企業決算の発表では、東宝、ベイカレント、SHIFT、ビックカメラ、U?NEXT、Sansan、パルGHD、マネーフォワード、クリレスHD、イズミ、クリエイトSDH、サカタのタネ(1/14)、247、JMACS(1/15)、ノダ、黒谷、津田駒(1/16)、ネクスG、協和コンサ、ティムコ、ASAHIEIT、AHCG(1/17)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、中国12月貿易収支、米12月月次財政収支(1/13)、米12月生産者物価指数(PPI)(1/14)、米12月消費者物価指数(CPI)、米1月ニューヨーク連銀製造業景気指数(1/15)、米12月小売売上高、米12月輸出物価指数、米12月輸入物価指数、米1月NAHB住宅市場指数(1/16)、中国10-12月期GDP、中国12月鉱工業生産、中国12月小売売上高、米12月住宅着工件数、米12月建設許可件数、米12月鉱工業生産、米12月設備稼働率(1/17)などがある。


 海外の企業決算の発表では、シティグループ、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、ゴールドマン・サックス、バンクオブニューヨークメロン(1/15)、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ、PNCファイナンシャル、USバンコープ、M&Tバンク、ユナイテッドヘルス・グループ、JBハント(1/16)、リージョンズファイナンシャル、トリスト・フィナンシャル、ステート・ストリート、シュルンベルジェ(1/17)が予定されている。

今週の注目銘柄!(1/14?1/17)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
197A タウンズ 950 570 体外診断薬の大手。昨今では国内でインフルエンザが猛威を振るっており、沢井製薬が「タミフル」後発薬の供給を一時停止する事態となっている。同社は呼吸器感染症向け首位であり、2Q(10-12月)以降の業績期待が強まる。昨年6月に上場し、10/1に653円の高値をつけた。そこから調整に入ったものの、10/23(507円)、12/13(505円)とほぼ同水準の安値をつけて下げ止まった。新年に入ってからは商い増加を伴い騰勢を強めており、700円台まで水準訂正となっている。一目均衡表においても三役好転の強い買いシグナルが出ているため、ここから一段の上昇が期待できる。ターゲットは950円、ロスカットは570円
3141 ウエルシアホールディングス 3,000 1,900 ドラッグストア大手。1/8に3Q決算を発表。累計の営業利益は前年同期比27%減の229億円と減益着地となったが、これを受けて株価は堅調に推移している。昨年末にもツルハホールディングスとの統合前倒し観測が出てきたことで強く買われており、足元の上昇で昨年10/7につけた戻り高値の2,087円を上回ってきた。昨年7月に1,816円まで下げた後、半年近く安値を更新しておらず、底打ち感が出てきている。ウエルシアとしての足元の業績が苦戦していれば、統合を早める動機付けになろう。下げ止まりと統合進展に対する期待から、水準訂正の買いが入ると予想する。ターゲットは3,000円、ロスカットは1,900円
3992 ニーズウェル 600 350 金融システムの開発に強みを持つ。株価は需給が悪く、しばらく下落トレンドを続けていた。そのような状況下、昨年12/16にプライム市場上場維持基準を満たすため2025年6月までに株価目標を600円にすると発表。これを受けて12/17はストップ高比例配分となった。大きく上昇したことで、25日移動平均線が75日移動平均線を上回るゴールデンクロスが出現。52週移動平均線、12カ月移動平均線など長期のあらゆる上値抵抗線を突破している。急騰後も水準を切り上げており、急落する気配はみられない。株価600円に向けた具体的な施策はまだ発表されておらず、期待感から買い優勢の展開が続くと予想する。ターゲットは600円、ロスカットは350円
4680 ラウンドワン 1,580 980 日米を中心に複合エンタメ施設を運営している。経済活動の正常化以降は業績が好調に推移しており、米国人気がメディアで報じられる機会も多い。日米ともに寒波が到来しており、屋内で遊べる施設の需要は大きい。下期の業績にも期待できる。昨年12/23に最高値(1,383円)をつけ、そこから調整に入っていた。その後1/9発表の月次実績(12月分)を受けて同日は大きく売られたが、13週移動平均線あたりで下げ止まった。1/10は反発しており、これによってRSI(14日)が好転している。調整一巡の可能性が高まったため、買いの好機と考える。ターゲットは1,580円、ロスカットは980円
5381 Mipox 1,100 610 微細表面加工の液体研磨剤大手。光ファイバー向け研磨フィルムも手掛ける。1Q、2Q決算発表でいずれも通期の営業利益予想を上方修正しており、業績の持ち直しが加速している。同社の説明からすると下期は慎重な見通しと考えられるが、データセンターの大型投資は世界的に続いている。下期も想定より良い着地になる可能性は高い。株価はコロナ禍の2021年10月に高値1,353円をつけ、2024年8月に308円まで下落した。そこから回復基調にあるものの、足元はまだ700円台。同業のフジミインコーポレーテッド(5384)に比べてPERも割安感がある。足元は相場全体の下げに押され気味だが、持ち直しの基調は続いており1,000円台も視野に入る。ターゲットは1,100円、ロスカットは610円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・1/10現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が100億円以上、PERが25.0倍未満、PBRが6.0倍未満、配当利回りが1.0%以上、今期増収予想(日経予想)、株価が13週・26週移動平均線を上回ってい中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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