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週刊日本株式アウトルック

方向感に乏しい展開か、自動車株の上昇が指数の下支え要因として重要なポイントに

2024/12/23
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2024/12/23~12/27)

 今週(2024/12/23-12/27)の日経平均株価の予想レンジは38,700円-39,300円。東京株式市場は週前半高・後半安が予想され、方向感に乏しい展開か。年内は来週の大納会まで取引は続くが、今週はクリスマスで海外の休場などもあり市場参加者の減少が見込まれる。特段、注目の経済指標やイベントもない。週間ベースでは高値圏で不安定な米主要3指数の動向や、為替市場の動向に神経質になりそうだ。大型株が手がけづらくなる中、電線株や防衛関連株などに人気が継続しやすいほか、円安を材料に自動車株への物色が続くかが指数の下支え要因として重要なポイントになる。



 ちなみに、2023年の最終週は堅調だった。材料難の中、米国株の強い基調が崩れず、楽観ムードの強い地合いが続いた。日経平均株価は12/27まで4日続伸。12/27には33,700円台まで上昇し、年初来高値を上回る場面もあった。ただ、ここで高値を更新できなかったことから、12/28と12/29は連日で下落。米国の長期金利が低下した際にドル円が円高に振れたことも上値を抑える材料となった。前半の貯金が大きく、週間では上昇。日経平均株価は3週続伸となり、週足では3週連続で陽線を形成した。



 日経平均株価(図表1)は6日続落となり、39,000円を割り込む展開となっている。先週は安値引けが3度もあり、取引時間中の動きの弱さが目立つ。12/20は5日移動平均線(39,083円 12/20)に上値が抑えられる一方、下値は200日移動平均線(38,693円 同)を意識したことで、陰線ながらも前日の長い陽線に若干被せる動きにとどまった。


 39,500円を中心とした水準は上値抵抗が強くなるが、25日移動平均線(38,855円 同)が横ばいや上昇基調のうちに同線を超えることが再び39,000円台に戻るカギとなる。


 上値メドは、心理的節目の39,000円、10日移動平均線(39,263円 同)、心理的節目の39,500円、12/12高値(40,091円)、10/15高値(40,257円)、心理的節目の40,500円などがある。下値メドは、75日移動平均線(38,477円 同)、100日移動平均線(38,149円 同)、心理的節目の38,000円、10/2安値(37,651円)、9/19高値(37,394円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/1/4-2024/12/20)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、日銀金融政策決定会合の議事要旨(10/30~31開催分)、11月百貨店売上高(12/24)、11月企業向けサービス価格指数(12/25)、配当・優待権利付き最終売買日(12/26)、日銀政策委員会・金融政策決定会合の主な意見(12/18~19開催分)、11月失業率、11月有効求人倍率、12月東京都区部消費者物価指数(CPI)、11月商業動態統計、11月鉱工業生産指数(12/27)がある。


 企業決算の発表では、しまむら、壱番屋、象印、あさひ(12/23)、高島屋、瑞光、YEDIGIT、ニイタカ(12/24)、Jフロント、ファーマライズ(12/25)、クスリのアオキ、平和堂、ナガイレーベ、FフォースG(12/26)、DCM、アダストリア、ハローズ、WNIウェザー、オークワ、TAKARA&C、三陽商、銚子丸、マルマエ、ERIHD、日プロセス、ピックルスHD(12/27)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、米12月消費者信頼感指数、米2年国債入札(12/23)、米11月耐久財受注、米11月新築住宅販売件数、米5年国債入札(12/24)、米7年国債入札(12/26)などがある。


 なお、12/25の米国市場、英国市場、香港市場はクリスマスのため休場となる。

今週の注目銘柄!(12/23~12/27)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
2975 スター・マイカ・ホールディングス 900 683 中古区分所有マンションへ投資し賃貸、退去後に改装し売却する独自事業を展開している。同社は12/19、2024年11月期通期の連結経常利益予想を従来の41.0億円から46.1億円(前の期比17.5%増)に上方修正を発表。都市部におけるオーナーチェンジ物件(賃借人が居住中の物件)を主軸とした物件購入や、在庫管理を強化することなど経営管理を推進した結果という。中期経営計画の数値目標についても、一部の見直しを検討するとしている。株価は8月急落後の安値(494円)から上昇基調が続いており、急落直前の高値(710円)を超えたことで上昇に勢いがついている。2022年4月高値(896円)が視野に入っている。ターゲットは900円、ロスカットは683円
3099 三越伊勢丹ホールディングス 3,150 2,080 2025年3月期上期の連結営業利益は349億円(前年同期比72.8%増)で着地。百貨店業においてインバウンドに加え、国内顧客も順調に伸び、大幅な増収となった。株価は8月以降で保ち合いにとどまっている。ただ、同社を取り巻く環境は良好だ。11月度の三越伊勢丹の売上高は速報値で前年同月比10.4%増。政府が中国人が日本を訪れる際に求める査証(ビザ)の発給要件を緩和する調整に入ったと伝わったことが材料視される場面があった。足元の円安進行もインバウンド消費への期待が高まる要因である。年明けに向けてはもち合い上放れが予想され、7月高値(3,674円)に向けて戻りを試す公算が大きい。ターゲットは3,150円、ロスカットは2,080円
3415 TOKYO BASE 400 275 「STUDIOUS」「UNITED TOKYO」など、日本発にこだわったアパレルブランドを展開する。3Q決算を受けた12/17の株価は6%を超える下落となった。累計の連結営業利益は前年同期比75.6%増の6.4億円と大幅増益ではあったが、通期計画16億円に対する進ちょく率が40%と低く、計画未達を懸念した売りに押された。ただ、発表前の株価は高値圏で推移していた。業績は夏場までは苦戦していたものの、冬シーズンに入って改善が見られており、直近で発表された11月度の月次は良好だ。株価も11月に入ってから基調が上向きとなっており、決算を受けた下げで25日移動平均線に接近しており、同線をサポートに上昇再開を予想する。ターゲットは400円、ロスカットは275円
5632 三菱製鋼 1,650 1,300 建機・自動車向けの特殊鋼などを手がける。鉄鋼業界は厳しい状況にあるものの、同社はマージン改善の取り組みが想定以上に進んでいると説明。今期は営業増益を見込む。来期までは配当性向30%目安、配当下限を64円としており、足元の配当利回りは4.5%と東証プライムの平均を上回る。場中の上期決算発表(11/7)を受けて当日は大幅高となったが、連騰はせずその後は上げ下げを繰り返している。一方で下値は着実に切り上がっており、12/19の陽線包み足に続いて12/20はやや上方に上放れる格好となった。200日移動平均線上に浮上した次の目標は6/3高値(1,555円)超えとなる。ターゲットは1,650円、ロスカットは1,300円
7936 アシックス 3,700 2,610 ランニングシューズの世界大手。欧米での販売比率高い。11/8に2024年12月期の通期営業利益見通しを上方修正した。好材料出尽くしの反応だったが、発表当日のローソク足は長い下ヒゲをつけて早々に売りが一巡した。11/19には中期経営計画のアップデートを発表。2026年12月期の営業利益見通しを800億円以上から1,300億円以上へ大幅に引き上げた。同日の株価は3%を超える上昇と好反応を示した。中期では右肩上がりのトレンドが長く続いている。12/5高値(3,190円)からはもみ合いにとどまっているが、業績拡大基調が続くとの見方が改めて意識される中、上昇再開の展開を予想する。ターゲットは3,700円、ロスカットは2,610円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・12/20現在、プライム市場に上場、時価総額が100億円以上、PERが37.0倍未満、配当利回りが0.5%以上、今期営業増益予想(日経予想)、株価が25日・75日移動平均線を上回ってい中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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