今週の株式見通し(2024/12/16~12/20)
今週(2024/12/16-12/20)の日経平均株価の予想レンジは39,200円-40,300円。東京株式市場は堅調な展開が予想される。最大の注目イベントは、12/17-18に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)と12/18-19に開催される日銀金融政策決定会合(以下、日銀会合)となる。一方、ニューヨーク連銀製造業景気指数や小売売上高などの米経済指標や、半導体企業のマイクロン・テクノロジーの決算なども注目材料となり、年内では最後の山場を迎える。
米国株式市場はアップル、テスラなど巨大ハイテク株を中心に堅調に推移している。ダウ平均の7日続落は弱気シグナルとして警戒が必要だが、米半導体株指数(米SOX指数)が200日移動平均線上を回復するなど出遅れ感による買いが入っている模様だ。ダウ平均の値ごろ感による反発や、米SOX指数の持ち直し基調が続けば、再び日経平均株価は4万円乗せを試す展開が予想される。
FOMCにおける0.25%の利下げ確率は約95%程度まで上昇しており、今週の利下げ実施が濃厚。一方、日銀会合では当初の追加利上げ見通しから利上げ見送りの方向に織り込みが進んでいる。
そういった意味では、FOMCはノーサプライズで切り抜ける可能性が高いが、日銀会合後の植田総裁会見(12/19)の内容次第では為替市場や夜間の日経平均先物が大きく動く可能性があり、週末12/20の騰落が年末までのトレンドのカギを握る。
日経平均株価(図表1)は先週、4万円を試す展開となった。週末の12/13はマドを開けて弱いスタートとなり下値模索の展開となったが、10日移動平均線(39,274円 12/13)付近がサポートになり、引けにかけて下げ幅を縮小する展開。10/15高値(40,257円)と11月前半の高値水準をつないで延長した下値支持線付近まで揺り戻しが生じる格好となった。やや深押しのイメージだったが、終値ベースで5日移動平均線(39,443円 同)や一目均衡表の転換線(39,418円 同)上を維持しており、先高期待は継続している。今週は転換線の上昇を支持に早々に反発に転じることができるかが、上放れにつながる重要な動きとみられる。
上値メドは、10/15高値(40,257円)、心理的節目の40,500円、7/17安値(41,054円)、7/11安値(42,012円)、7/11高値(42,426円)などがある。下値メドは、10日移動平均線、心理的節目の39,000円、25日移動平均線(38,830円 同)、75日移動平均線(38,436円 同)、心理的節目の38,000円、10/2安値(37,651円)、9/19高値(37,394円)などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/1/4-2024/12/13)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、10月機械受注、10月第三次産業活動指数(12/16)、20年国債入札(12/17)、日銀金融政策決定会合(~12/19)、11月貿易収支、11月訪日外客数(12/18)、植田日銀総裁の定例記者会見(12/19)、11月全国消費者物価指数(12/20)がある。
企業決算の発表では、パーク24、サンバイオ、ファースト住、トウキョベース、システムディ、ダイワサイクル、梅の花、tripla、クシム、プロレド、LeTech、Mマート(12/16)、日本オラクル、ツルハHD、西松屋チェ、コーセル、サツドラHD、CAICA(12/20)が予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、中国11月鉱工業生産、中国11月小売売上高、米12月ニューヨーク連銀製造業景気指数(12/16)、FOMC(~12/18)、米11月小売売上高、米20年国債入札(12/17)、パウエルFRB議長、定例記者会見、米7-9月期四半期経常収支、米11月住宅着工件数、米11月建設許可件数(12/18)、米7-9月期四半期GDP個人消費・確定値、米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米11月中古住宅販売件数(12/19)、米11月個人消費支出(PCEデフレーター)(12/20)などがある。
海外企業の決算発表では、マイクロン・テクノロジー、ゼネラル・ミルズ(12/18)、フェデックス、ナイキ、アクセンチュア、シンタス、ダーデン・レストランツ、ファクトセット・リサーチ・システムズ、カーマックス、コナグラ・ブランズ、カーニバル、ペイチェックス、レナー(12/19)が予定している。
今週の注目銘柄!(12/16~12/20)
| 銘柄 コード |
銘柄名 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント | |||||||||
| 3402 | 東レ | 1,200 | 910 | 上期の決算発表(11/7)時に、2025年3月期通期の連結純利益予想を従来の810億円から880億円(前期比4倍)に上方修正を発表した。同時に自己株取得も発表しており、これらを受けた11/7の株価は急伸。一時は971.8円まで上昇した。その後はひと押し入れたものの、押し目買いや買い戻しが継続する格好で高値更新基調が続く。2022年後半からのもち合いを上放れたことで、2017年11月の上場来高値(1,208円)に向けて上値追いが期待できる。信用買い残と売り残がきっ抗しており、需給面にも不安はない。ターゲットは1,200円、ロスカットは910円 | |||||||||
| 5851 | リョービ | 2,750 | 2,050 | 金属を圧力で成型する鍛造技術(ダイカスト)の大手。今期は自動車業界が厳しい状況であり、同社も営業減益を見込む。一方、株価は3Q決算と下方修正(11/7発表)を受けて急落した後、V字で持ち直している。市場の目線はすでに来期と考えられるため、来年のガイダンスに注目が集まる。前述の通り11月中旬から株価が急速に回復しており、3Q決算発表直前の水準を大きく上回っている。75日移動平均線も上向き始めたため、半年ほど続いていた下落トレンドから転換した可能性が高い。12月権利の好配当バリュー株として堅調な推移を予想する。ターゲットは2,750円、ロスカットは2,050円 | |||||||||
| 6890 | フェローテックホールディングス | 3,100 | 2,300 | 半導体ウエハや半導体設備向け部品を製造している。半導体市況の調整が長引いているものの、今期は営業増益の見通し。中国の半導体内製化が進んでおり、直近ではスマホ大手の小米が最先端となる3ナノチップの開発に成功したと伝わった。同社は現地工場を複数持っており、中国の半導体需要を大きく享受できるポジションにいる。年単位で見るとさえない動きだが、今年8月の急落を受けた後は持ち直しの基調。PERは7倍台、PBR0.5倍台と、バリュエーションも割高感はない。200日移動平均線突破の期待は高い。ここを抜ければ上値は軽く、3,000円台回復も早いとみる。ターゲットは3,100円、ロスカットは2,300円 | |||||||||
| 7532 | パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス | 4,900 | 3,700 | 総合ディスカウント店ドン・キホーテを展開。2025年6月期1Q(7-9月)の連結営業利益は205億円(前年同期比16.8%減)だった。9月以降は3,900円近辺では上値が重くなる一方、3,500円近辺では買いが入り、レンジ相場が長く続いていた。しかし、12月に入ってからは急速に上値追いの展開となり、8月急落前の高値水準をクリアした。11月下旬に日足の一目均衡表で雲を上に抜けたところで動きが良くなっている。13週移動平均線と26週移動平均線が接近した状況にあり、上値追いが期待できそうな形状となってきた。ターゲットは4,900円、ロスカットは3,700円 | |||||||||
| 9201 | 日本航空 | 2,900 | 2,300 | 株価は9月以降で横ばい圏での推移となっていたが、2,400円より下では買いが入り、下値が固まった。そのような中、11月最終週には実体の長い陽線を形成し、13週移動平均線に続いて26週移動平均線を上に抜けた。8/5に急落した後の戻り高値が9/27の2,546.5円であり、12/9にはそこも早々にクリアした。PERは11倍台前半で配当利回りは3%を超えており、底打ち感が出てくれば買いは入りやすい。9月高値を上回ったことで、3,000円どころに向けて水準を切り上げる展開を予想する。ターゲットは2,900円、ロスカットは2,300円 | |||||||||
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
- 注目銘柄採用基準・・・12/13現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が500億円以上、PERが30.0倍未満、PBRが5.0倍未満、配当利回りが0.8%以上、株価が13週・26週移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
- 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
- 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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