今週の株式見通し(2024/12/9~12/13)
今週(2024/12/9-12/13)の日経平均株価の予想レンジは39,100円-40,600円。東京株式市場は堅調な展開か。注目された米11月雇用統計を受けて、12/17-18に開催される12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ見通しが強まり、先週末の米国株式市場はS&P500とナスダックの史上最高値更新が続いた。
一方、FRB当局者が金融政策に関する発言を控える「ブラックアウト期間」に入っている。あとは日銀の政策動向に注目が集まる局面である。12/18-19の日銀金融政策決定会合では7月以来の追加利上げに対する市場の織り込みが進む中、週末発表の12月日銀短観の結果への反応にも注目となる。
ドル円相場は1ドル=150円付近で値を固めているようにみえ、利上げ濃厚であっても、利上げ見送りであっても、短期的には円高一服(円安方向)の動きが生じやすい。
いずれにしても、米国市場ではアップル、テスラ、アマゾンなどマグニフィセント・セブンを中心に堅調に推移している。東京市場はメジャーSQを控える中、今週にも早々に円安方向に動きが出る場合、日経平均株価の4万円台回復を通過点に意外高に進展する展開も想定しておきたい。
日経平均株価(図表1)は先週、75日移動平均線(38,349円 12/6)付近をサポートに上昇し、39,000円台を回復した。週末は様子見スタートから下値を探る動きとなったが、後場は11/25高値(39,053円)や5日移動平均線(39,105円 同)などを意識して下げ渋る動きがみられた。
25日移動平均線(38,737円 同)に加え、11/25につけた終値ベースの戻り高値(38,780円)を超えたことで、短期的には上値が拡大する可能性が高い。39,000円処からの反発と同時に10/15高値(40,257円)と11月前半の高値水準をつないで延長した上値抵抗線を超えられるかが、4万円回復へのステップアップの条件となる。
上値メドは、12/5高値(39,632円)、11/7高値(39,884円)、10/15高値(40,257円)、心理的節目の40,500円、7/17安値(41,054円)などがある。下値メドは、心理的節目の39,000円、25日移動平均線、心理的節目の38,000円、10/2安値(37,651円)、9/19高値(37,394円)、9/12高値(36,902円)などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/1/4-2024/12/6)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、7-9月期GDP改定値、11月景気ウォッチャー調査(12/9)、5年国債入札(12/10)、10-12月期法人企業景気予測調査、11月国内企業物価指数(12/11)、11月都心オフィス空室率(12/12)、12月日銀短観、メジャーSQ(12/13)がある。
企業決算の発表では、泉州電、シーイーシー、スバル興、学情、サムコ、萩原工業、アルトナー、Bガレージ、ミライアル、ランドネット、アスカネット、コーセーアールイ、B&P、ストリーム(12/9)、GENDA、サトウ食品、アイモバイル、ネオジャパン、ポールHD、グリーンエナシ、ベステラ、トビラシステム、浜木綿、ギグワークス、ジャストプラ、大盛工業、ユークス(12/10)、くら寿司、ANYCOLOR、テンポスHD、GA TECH、巴工業、モロゾフ、ファーマフーズ、ステムリム、gumi、神島化、アセンテック、シルバーライフ、ザッパラス、ベストワン、アゼアス、モイ、ハウテレビ(12/11)、ビジョナル、三井ハイテ、タイミー、JMHD、JEH、ラクスル、MacbeeP、シーアールイー、柿安本店、ハートシード、オハラ、トーホー、アイ・ケイ・ケイ、セルソース、鎌倉新書、あさくま、pluszero、トーエル、WSCOPE、3Dマトリックス、イムラ(12/12)、神戸物産、アスクル、クミアイ化、アストロスケール、正栄食、REVOLUTI、スマレジ、ハイレックス、J.S.B.、山岡家、ヤーマン、フジコーポ、フリービット、MSOL、稲葉製作、丸善CHI、フィットイージ、INTLOOP、グッドコムA、ダブルエー、ナレルG、Hamee、HEROZ、楽待、アクシージア、ノバック、エニグモ、テクノロジー、バルニバーヒ、きんえい、ナトコ、オーエムツー、エコナビスタ(12/13)が予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、中国11月生産者物価指数(PPI)、中国11月消費者物価指数(CPI)(12/9)、中国11月貿易収支、米3年国債入札(12/10)、米11月消費者物価指数(CPI)、米10年国債入札(12/11)、欧州中央銀行(ECB)政策金利、米11月生産者物価指数(PPI)、米30年国債入札(12/12)、米11月輸出物価指数、米11月輸入物価指数(12/13)などがある。
海外企業の決算発表では、オラクル、トール・ブラザーズ(12/9)、オートゾーン(12/10)、アドビ(12/11)、ブロードコム、コストコホールセール、ノードソン(12/12)が予定している。
今週の注目銘柄!(12/9~12/13)
| 銘柄 コード |
銘柄名 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント | |||||||||
| 5020 | ENEOSホールディングス | 1,050 | 738 | 国内シェア5割の石油元売り首位。銅など非鉄事業などを兼営している。11/13に2025年3月期の通期連結営業利益予想を従来の4,000億円から4,200億円(前期比9.7%減)に上方修正を発表した。円の対ドル相場および銅価格が前回予想の前提より高水準で推移していることを踏まえた。株価はこの日に実体の長い陽線を形成しており、その後もじり高基調が続く。決算発表前までは25日移動平均線より下で推移していたが、決算を確認した後は同水準より上が定着している。上方修正発表時に併せて増配も発表した。11月後半以降に証券会社による目標株価引き上げが多く出てきていることもポジティブ要因である。11/27~12/3まで5営業日連続して陽線を形成した反動安が生じているが、押し目買いに注目したい。ターゲットは1,050円、ロスカットは738円 | |||||||||
| 6145 | NITTOKU | 2,400 | 1,600 | コイル用自動巻線機の大手。厳しい事業環境のなか、2025年3月期上期(11/13発表)はかろうじて営業黒字だった。併せて自社株買いも発表したため、決算発表後の株価は買いの反応となった。その後に13週移動平均線と26週移動平均線がゴールデンクロスするなど、上昇トレンド転換への期待が着実に高まっている。8月につけた年初来安値1,358円からみれば上昇率は大きいが、2023年末から続くPBR1倍割れは解消しておらず、0.8倍台にとどまる。1倍割れとなるのは2016年以来であり、今期が業績のボトムと考えれば割安感はより強まる。足元は上向きの25日移動平均線に近づいたところで下げ止まり、12/6に5日移動平均線を超えてきた。ここから再び上昇に入ると予想する。ターゲットは2,400円、ロスカットは1,600円 | |||||||||
| 8011 | 三陽商会 | 3,700 | 2,500 | アパレル大手。事業改革などを経て業績が大きく回復。自社株買いを実施できるようにもなり、立て直しから成長フェーズへ移っている。株価も数年前と比べ上昇しているが、現状のPBRは0.7倍台。10/4の場中に2025年2月期上期決算(3-8月)と自社株買いを発表。上期の連結営業利益は6.0億円(前年同期比16.5%減)で着地し、上期の会社計画を上回った。これを受けて急騰し、10/9に2,820円の高値をつけた。急騰した反動からしばらく調整期間に入っていたが、11/12に2,562円の安値をつけてから下値を切り上げている。12/2にボリンジャーバンド(20日)の+2シグマ(上限)を上抜け、バンドが拡大し始めたことから、次の上昇ステージに入ったと判断する。ターゲットは3,700円、ロスカットは2,500円 | |||||||||
| 8022 | ミズノ | 11,700 | 7,350 | スポーツ用品専業大手。8/5の日本株急落時に5,830円まで下げた後、短期間で急伸して8/29には10,200円まで上昇した。1万円の大台を超えた達成感から9月以降は調整売りに押されたが、11月中盤辺りからは改めての買い優勢の展開となっている。11/8に発表した上期決算は連結営業利益が前年同期比20.0%増の111.5億円と大幅増益であったが、市場の期待が相応に高かった上に株価が下落基調にあったことから、決算発表直後は売りとなった。ただ、11/18の6,960円安値を起点に切り返し、25日移動平均線や75日移動平均線を上に抜けてきた。下値不安が後退してきたことで、ここからは8/29高値超えを通じて水準を切り上げる展開を予想する。ターゲットは11,700円、ロスカットは7,350円 | |||||||||
| 9766 | コナミグループ | 17,500 | 14,100 | 家庭・携帯用ゲームが主力。スポーツ施設業界では首位。8/5に10,015円まで下げた後、9/27には15,285円まで上昇。10月は調整したが、深押しすることはなかった。11/5の13,405円で調整が一巡すると、切り返して25日移動平均線上を回復。それ以降は同水準より上が定着している。11/12に15,080円まで上昇したところで9月の高値を前にいったん打ち返されたが、大きな失速はなく、12/5には15,695円まで上昇して上場来高値を更新した。週足チャートでは13週移動平均線にサポートされた右肩上がりのトレンドが続いており、上昇に弾みがつく展開を予想する。ターゲットは17,500円、ロスカットは14,100円 | |||||||||
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
- 注目銘柄採用基準・・・12/6現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が300億円以上、PERが35.0倍未満、PBRが5.0倍未満、配当利回りが0.8%以上、信用倍率が15.0倍未満(11/29現在)、今期増収予想(日経予想)、株価が20日・75日・200日移動平均線を上回っている中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
- 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
- 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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