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週刊日本株式アウトルック

日本株は底堅い展開か、小型グロース株に見直し買いも

2024/12/2
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2024/12/2~12/6)

 今週(2024/12/2-12/6)の日経平均株価の予想レンジは38,000円-38,800円。東京株式市場は底堅い展開か。先週はさえない動きが続く中でも日経平均株価は38,000円台を維持する動きが続いた。今週は週末の米雇用統計まで主要な経済指標が多く出てくるため、引き続き米国の長期金利や不安定なドル円相場を横目に神経質な展開が予想される。


 一方、12月相場に入ることで見直し買いの機運が高まるかが焦点となる。ドル円相場は急速に円高への揺り戻しが生じているが、1ドル=150円を割り込んだことで短期的には円高一服の動きが生じやすい。また、11月堅調だったダウ平均やS&P500には高値警戒感も強いが、出遅れ感のあるハイテク関連や半導体大手エヌビディアを中心とした半導体関連の上昇がみられれば、日本株全般の上値期待が膨らむ公算が大きい。


 物色面では、年末消費への期待からインバウンドや小売関連を中心とした内需株が注目されやすいほか、為替や外需への依存度が小さい小型グロース株が見直される可能性も高い。11月の日経平均は反落して終えたが、小型株で構成するグロース250指数は3カ月ぶりに反発で終えた。グロース250指数は11月の最終日に陽線を形成してほぼ高値圏で終えており、今週は勢いつくかが注目ポイントとなる。



 日経平均株価(図表1)は上値を抑えられる地合いが続いており、下値は38,000円台を維持することがやっとというムードが続いている。


 一方、11/29は終値ベースで75日移動平均線(38,207円 11/29)を意識し、前日陽線のレンジ内で十字足を形成した。はらみ足のようなパターンから反転上昇に期待局面でもある。ただ、5日移動平均線(38,382円 同)、10日移動平均線(38,321円 同)、100日移動平均線(38,317円 同)など上値にはほぼ同水準にフシが集中しており、寄り付きから強い動きでもない限りは買い一巡後に押し戻される動きが続きやすい局面にある。


 上値メドは、25日移動平均線(38,667円 同)、心理的節目の39,000円や39,500円、11/7高値(39,884円)、10/15高値(40,257円)などがある。下値メドは、心理的節目の38,000円、10/2安値(37,651円)、9/19高値(37,394円)、9/12高値(36,902円)、9/18高値(36,675円)、9/17安値(35,828円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/1/4-2024/11/29)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、7-9月期四半期法人企業統計調査、11月新車販売台数(12/2)、10年国債入札(12/3)、30年国債入札(12/5)、10月毎月勤労統計調査、10月家計調査、10月景気動向指数(12/6)がある。


 企業決算の発表では、伊藤園(12/2)、内田洋(12/3)、ティーライフ(12/4)、積水ハウス(12/5)、アインHD、カナモト、アイル、日駐、ソフトウェアサー、ロックフィール、エターナルホスヒ、日本スキー、日ハウスHD、エイチーム(12/6)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、11月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)、米11月ISM製造業景況指数、米サイバーマンデー(12/2)、米10月雇用動態調査(JOLTS)求人件数(12/3)、米11月ADP雇用統計、米10月製造業新規受注、米11月ISM非製造業景況指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)(12/4)、米10月貿易収支(12/5)、米11月雇用統計、米12月ミシガン大学消費者態度指数、米10月消費者信用残高(12/6)などがある。


 海外企業の決算発表では、セールスフォース(12/3)、キャンベル・スープ、ダラー・ツリー、ホーメル・フーズ(12/4)、ヒューレット・パッカード・エンタープライス、ルルレモン・アスレティカ、ダラー・ゼネラル、クローガー、アルタ・ビューティー(12/5)が予定している。

来週の注目銘柄!(12/2~12/6)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
3271 THEグローバル社 800 600 首都圏軸に収益物件、マンション分譲展開。8月の相場暴落後に発表した本決算が好感され、株価はV字回復した。その後も9/27に年初来高値(717円)をつけるなど、今年の株価は堅調に推移している。1Qの滑り出しは好調であり、現時点で配当利回りは5.8%程度。東証スタンダード平均(2.5%)の倍以上となる。直近も分譲マンション完売を発表するなど順調とみられ、2Q以降の実績に注目度が高まりそうだ。年初来高値をつけたあとは調整に入ったものの、75日移動平均線を支持線として反発。足元まで持ち直しの基調を続けている。仮に、配当利回り5.0%に低下するまで株価が上昇した場合でも利幅は十分狙えそうだ。ターゲットは800円、ロスカットは600円
3635 コーエーテクモホールディングス 2,000 1,580 10月後半辺りから株価の動きが良くなっている。上期決算は減収減益着地となったが、営業利益以下は期初の計画を上振れており、無難に消化した。11月初旬に25日移動平均線を上回ると、11/28には1,759.5円まで上昇。9/27につけた直近高値の1,737.5円を上回った。2023年後半から今年の前半にかけては長く下げトレンドが続いており、中期で見れば底値圏を脱した程度。9月の高値を超えてきたことで、5月の1,220.5円をボトムとした戻り基調が継続していることが確認できた。ゲーム関連は年末商戦で注目を集めやすくもあり、この先は上値が軽くなると予想する。ターゲットは2,000円、ロスカットは1,580円
4912 ライオン 2,250 1,680 上期決算が計画上振れ着地となり、これを受けて8月に急騰した後は強い動きが続いている。11/7に発表された3Q決算も買い材料となった。発表翌日の11/8に1,803円まで上昇した後、利食い売りをこなして水準を切り上げており、11/26は1,851円まで上昇し、年初来高値を更新している。2020年の7月に2,823円で天井を打った後、長く下げトレンドが続いたが、今年8月の1,193円で大底を打った格好。月足では8月から11月まで4カ月連続で実体の長い陽線を形成し、かつ60カ月移動平均線を上に抜けてきた。ここ数年の動きが弱かった分、しばらく抵抗となりそうな水準は見当たらず、上値追いの流れが続くと予想する。ターゲットは2,250円、ロスカットは1,680円
7350 おきなわフィナンシャルグループ 2,850 2,230 沖縄県地盤の金融持ち株会社。財務体質が良好と評価される一方、PBRは0.3倍台にとどまる。上期決算と同時に増配を発表したほか、2025年3月期~2027年3月期は累進配当とする方針。沖縄県特有の地政学リスクなどを考慮しても割安感が強いと考える。8月の暴落から戻りが鈍かったが、直近は上期決算発表(11/8)の数日前から急速に持ち直し始めた。決算発表通過後も値を値崩れ感はない。一目均衡表では11/25に抵抗帯(雲)を上抜けたあと、すぐに雲中に押し戻されたが、基準線上を保った状態だ。株価は強い状態を保ちながら、本格的な回復局面に移ると考える。ターゲットは2,850円、ロスカットは2,230円
7383 ネットプロテクションズホールディングス 570 359 後払い決済(BNPL)の先駆け。2021年12月に上場した直後は人気化したが、その後は成長投資による減益や赤字の期間などが嫌気されて低迷が続いていた。一方、2025年3月期は黒字転換の見通しであり、上期時点で計画を上回るペースとなっている。1Qの滑り出しが好調だったため、8月後半より株価が急速に持ち直している。200日移動平均線が上向いていることから、中長期的な上昇トレンドである可能性が高い。とはいっても、公開価格1,450円に対して足元は1,000円ほど安い水準にあり、これから利益が拡大する見通しであれば現PER40倍も割高ではない。年初来高値(477円)をつけて2週間ほど調整をはさんだが、11/29に大陽線を形成して5日移動平均線を上回ったことで、再び買われる展開を予想する。ターゲットは570円、ロスカットは359円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・11/29現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が100億円以上、PERが45.0倍未満、PBRが4.0倍未満、今期増収予想(日経予想)、株価が25日・75日移動平均線を上回っている中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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