今週の株式見通し(2024/11/25~11/29)
今週(2024/11/25-11/29)の日経平均株価の予想レンジは38,000円-39,400円。東京株式市場は押し目買い優勢か。一方、米国でFOMC議事録(11/6~11/7開催分)の公表があるほか、経済指標が多く出てくる。高止まりしている米国の長期金利や、不安定なドル円相場を横目に神経質な展開が予想される。
11月相場ではTOPIX(東証株価指数)が日経平均株価をアウトパフォームしている。今週は出遅れ感のある日経平均株価の巻き返しがみられるかが、ポイントの1つになるだろう。月間の業種別の騰落を振り返っても、上昇率上位には、銀行や証券・商品先物、非鉄金属、繊維製品、倉庫・運輸、保険、建設、小売など内需系の景気敏感や金利敏感などが上昇している一方、化学や精密機器、電気機器、サービスなどハイテクやグロース系がさえない展開となっている。月の最終週ということでリターン・リバーサル(上昇すればいずれ下落し、下落すればいずれ上昇することが多いという経験則に基づく手法)が意識されやすい。米国市場では景気敏感のダウ平均が再び史上最高値を更新しているが、ハイテク株主体のナスダックや米半導体株指数の騰勢につながれば国内のハイテク株への押し目買いが強まり、日経平均株価の追い上げに期待できそうだ。
11月の最終営業日を含む週の日経平均株価は勝率が高いというアノマリーは、2021年以降では通用していない。しかし、例年11月末~12月前半までは中間配当金の支払い時期にあたり、再投資への原資が増えることで需給面の下支え要因となる。
日経平均株価(図表1)はさえない展開が続く。4万円を前に売りに押される地合いとなっており、先週は38,000円を割り込む場面があった。一方、先週末は前日の75日移動平均線(37,929円 11/22)までの下落から反発する格好となった。
下向きの10日移動平均線(38,610円 同)などが目先の上値抵抗となりやすいが、上向きに転じた75日移動平均線を支持に反転上昇へ転じることができるかが焦点となる。
依然として9/27高値(39,829円)以降のもみ合いの範ちゅうであり、当面は10/16の下げで開けたマド埋め(39,910円)を通過点に4万円突破へ勢いづくかが焦点となる。8月安値(31,156円)を起点とした上昇局面では高値圏を保っており、一段高となる前のもみ合いが続いていると判断したい。
上値メドは、10日移動平均線、心理的節目の39,000円や39,500円、11/7高値(39,884円)、10/15高値(40,257円)などがある。下値メドは、75日移動平均線、10/2安値(37,651円)、9/12高値(36,902円)、9/17安値(35,828円)などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/1/4-2024/11/22)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、10月百貨店売上高(11/25)、10月企業向けサービス価格指数(11/26)、40年国債入札(11/27)、10月失業率、10月有効求人倍率、11月東京都区部消費者物価指数(CPI)、10月鉱工業生産指数、10月商業動態統計、11月消費動向調査、2年国債入札(11/29)がある。
企業決算の発表では、プラネット、タカショー(11/25)、DyDo、人夢技術(11/26)、カシオ(11/27)、ラクーンHD、東和フード、トリケミカル、キタック、幸和製作(11/29)が予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、独11月Ifo景況感指数、米2年国債入札(11/25)、米9月FHFA住宅価格指数、米9月ケース・シラー米住宅価格指数、米10月新築住宅販売件数、米11月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、FOMC議事要旨(11/6、7開催分)、米5年国債入札(11/26)、米7-9月期GDP改定値、米10月耐久財受注、米10月NAR仮契約住宅販売指数、米10月個人所得、米10月個人消費支出、米7年国債入札(11/27)、米ブラックフライデー(11/29)、中国11月国家統計局製造業PMI(11/30)などがある。
海外企業の決算発表では、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ、アジレント・テクノロジー(11/25)、デル、HP、ベストバイ、JMスマッカー、アナログ・デバイセズ、クラウド・ストライク(11/26)が予定している。
なお、11/28の米国市場は感謝祭のため休場となる。
来週の注目銘柄!(11/25~11/29)
| 銘柄 コード |
銘柄名 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント | |||||||||
| 3661 | エムアップホールディングス | 2,000 | 1,380 | アーティストのファンサイト運営や電子チケット事業などを手がける。11/14に上期決算を発表。通期予想も上方修正し、過去最高益の見通し。モノよりもコト消費の需要が拡大するなか、今後も継続的な恩恵が期待できる。株価は長期的に見れば上昇トレンドだが、2022年9月に1,873円の上場来高値をつけた後は上値が重かった。そのような状況で、前述の上方修正を受けて年初来高値を更新。業績は申し分なくモメンタムも強い。昨年9月の高値(1,543円)を突破したことで上値が軽いゾーンにおり、上場来高値更新が視野に入る。ターゲットは2,000円、ロスカットは1,380円 | |||||||||
| 3962 | チェンジホールディングス | 1,850 | 1,185 | 地方自治体・企業のDX支援を展開。ふるさと納税が稼ぎ頭である。2025年3月期第2四半期の連結営業利益は前年同期比11.1%増の38.5億円と計画値から上振れ着地となったが、通期見通しは据え置きとした。株価推移は8/5安値(828円)からの強い戻りが一巡し、8/29の戻り高値(1,470円)からもみ合い基調が続く。一方、10月安値(1,156円)からの上昇局面では陽線を形成するケースが多く、11/19はもみ合い期間では最も長い陽線を形成し、一目均衡表の抵抗帯(雲)を上抜ける動きになってきた。遅行スパンも好転しており、いわゆる三役好転の強気局面入りとなる可能性が高い。9/30高値(1,500円)付近では戻り待ちの売りが増加することが予想されるが、短期的には保ち合い上放れを想定したい。ターゲットは1,850円、ロスカットは1,185円 | |||||||||
| 5076 | インフロニア・ホールディングス | 1,450 | 1,100 | インフラの企画提案、設計、建設などを手がける。上期決算では営業利益が前年同期比39.7%減の143億円と減益着地となったが、1Qの34億円からは大きく利益を積み増した。決算説明資料には各セグメントの業績が順調に進ちょくしていること、通期計画(590億円)は達成できる見込みであることが記載されている。株価は長く下落基調が続いていたが、今回の決算を受けてトレンドが変化しつつある。11/12の取引時間中に決算を発表しており、この日をプラスで終えると、以降も上昇基調が続き、25日移動平均線に続いて75日移動平均線も超えてきた。一目均衡表では抵抗帯(雲)を上に抜け出しており、ここからは反転攻勢の展開を予想する。ターゲットは1,450円、ロスカットは1,100円 | |||||||||
| 6240 | ヤマシンフィルタ | 1,040 | 490 | 建設機械の油圧回路に用いるフィルターの大手。11/5に上期決算を発表。大幅な上方修正に加えて増配も発表し、内容は申し分なかった。これを受けて株価は急騰したが、2018年1月の上場来高値(1,579円)に比べてかい離は大きい。上場来高値をつけてからしばらく低迷していたものの、2024年からは回復基調。上記の決算発表を受けて11/12に668円まで上昇し、11/18に安値(543円)をつけて下げ止まった。サポートラインの1つとなる25日移動平均線を割れておらず、値幅調整は完了したと考えられる。上昇トレンドは継続しており、ここからの上値余地は大きいと判断する。ターゲットは1,040円、ロスカットは490円 | |||||||||
| 6508 | 明電舎 | 4,750 | 3,720 | 重電5位。発電・変電・制御装置などを手掛ける。同社は10/28、2025年3月期の通期の連結営業利益予想を従来の150億円から160億円(前期比25.7%増)に上方修正を発表。上期(4-9月)の連結営業損益は19.1億円の黒字(前年同期は23.7億円の赤字)と、会社計画の15.0億円の赤字から上振れ着地となった。上記の決算発表直後は、出来高の増加は目立ったものの、株価の変動は足元まで大きくなく、25日移動平均線上でもみ合い基調にある。直近では、11/19に高値(4,280円)をつけた後、連続陰線で25日移動平均線まで下押す動きとなっており、再び押し目買いのタイミングとみられる。早々に直近高値を上回り、6月につけた年初来高値(4,340円)更新なども視野に入る公算が大きい。ターゲットは4,750円、ロスカットは3,720円 | |||||||||
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
- 注目銘柄採用基準・・・11/22現在、プライム市場に上場、時価総額が300億円以上、PERが30.0倍未満、PBRが9.0倍未満、今期増収・営業増益予想(日経予想)、株価が20日・75日移動平均線を上回っている中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
- 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
- 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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