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週刊日本株式アウトルック

不安定な展開続く、注目はエヌビディアの決算反応

2024/11/18
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2024/11/18~11/22)

 今週(2024/11/18-11/22)の日経平均株価の予想レンジは37,800円-39,300円。東京株式市場は不安定な展開か。国内の7-9月期決算発表が一巡して材料難となる。注目は11/20の米半導体メーカーであるエヌビディアの決算発表である。週前半はこの内容を見極めたい状況下で半導体関連を中心にハイテクセクターは手がけづらく、全体もやや様子見姿勢が強まるだろう。エヌビディアの株価動向は日本の半導体関連の騰落のバロメーター的存在になっており、直近11/8につけた史上最高値(149.77ドル)更新につながれば強い追い風になる。一方、高値を前に急落を強いられればリスクオフとなる可能性が高く、ハイテクセクター全般に売りが波及する公算が大きい。


 物色面では、決算発表銘柄の高いボラティリティに慣れた短期投資家による小型株物色が予想されるほか、プライム市場では11月に入って堅調な銀行や証券、保険などの金融セクターへの物色が引き続き相対優位になることが予想される。



 日経平均株価(図表1)は心理的節目となる4万円を前に伸び悩むケースが多く、9/27高値(39,829円)以降はもみ合い相場を形成している。先週は4日連続で陰線を形成するなど、場中の弱さが顕著に表れている。


 今週は75日移動平均線(37,913円 11/15)に向けて下落する場面も想定されるが、11/1安値(37,946円)などを意識して反発に転じることができれば値崩れ感は生じない。ただ、5日移動平均線(38,961円 同)や25日移動平均線(38,922円 同)の下向きの角度が強くなることで日柄調整が長引く要因となる。


 一方、8月安値(31,156円)を起点とした上昇局面では高値圏を保っている。高値圏での日柄調整は一段高となる前の現象であると判断することができる。


 上値メドは、10日移動平均線(38,970円 同)や心理的節目の39,500円、10/15高値(40,257円)、心理的節目の40,500円などがある。下値メドは、心理的節目の38,000円や75日移動平均線(37,913円 同)、10/2安値(37,651円)、9/12高値(36,902円)、9/17安値(35,828円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/1/4-2024/11/15)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、9月機械受注(11/18)、10月貿易統計、10月首都圏新規マンション販売、10月訪日外客数(11/20)、20年国債入札(11/21)、10月全国消費者物価指数(CPI)(11/22)がある。


 企業決算の発表では、東京海上、SOMPOHD、MS&AD(11/19)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、米11月NAHB住宅市場指数、G20サミット(リオデジャネイロ、~11/19)(11/18)、米10月住宅着工件数、米10月建設許可件数(11/19)、米20年国債入札(11/20)、米11月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米10月中古住宅販売件数(11/21)、米11月購買担当者景気指数(PMI)(11/22)などがある。


 海外企業の決算発表では、ウォルマート、メドトロニック、ロウズ・カンパニーズ、ジェイコブス・エンジニアリング・グループ(11/19)、エヌビディア、ターゲット、TJXカンパニー(11/20)、ディア、ロス・ストアーズ、ネットアップ、インチュイット(11/21)が予定している。

今週の注目銘柄!(11/18~11/22)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
2986 LAホールディングス 6,250 4,620 分譲マンションや商業施設の開発などを手がける。同社は11/14の12時、2024年12月期3Q累計(1-9月)の連結純利益が29.9億円(前年同期比43.5%増)だったと発表。主力の不動産販売事業が大幅増益となったことなどが寄与した。期末配当予想も増額修正した。株価は上記発表を受け、後場から騰勢を強め、翌11/15には一時5,450円まで上昇。2023年8月以降で形成してきた5,250円前後の高値の壁を上抜けた。日足は出来高増加をともなう長い陽線を形成しており、8月上旬の安値(3,070円)からの上昇局面は加速の域に入ってくる可能性が高い。ターゲットは6,250円、ロスカットは4,620円
5631 日本製鋼所 7,000 5,440 火力・原子力向け鋳鍛鋼で世界大手。装甲車やミサイル発射装置などを手がける。東京市場では防衛関連が引き続き物色の中心になっており、同社株もその一角に名を連ねる。直近では、11/8に発表した業績見通しの上方修正が好感され、その日に年初来高値(6,299円)を更新した。その後は3日間の陰線で小休止を入れ、11/14の小幅高に続いて11/15は10日移動平均線上で陽線を形成。早々と調整が一巡し、再び年初来高値更新が視野に入ってきた。11/8の年初来高値時よりも出来高が膨らんでおり、上目線に再動意の兆候と捉えることができる。10月のもみ合い基調から上放れた直後であり、過熱感はない。ターゲットは7,000円、ロスカットは5,440円
6395 タダノ 1,350 1,000 建設用クレーン大手。11/11の15時に3Q決算発表と併せて通期見通しを修正しており、営業利益と経常利益を上方修正した一方、売上高と純利益を下方修正した。反応が注目されたが、同日の株価は大幅上昇。翌11/12も全体市場の軟化に上値を抑えられはしたものの、ギャップアップで始まり5%を超える上昇となった。純利益見通しの引き下げは欧州事業再生に伴う特別損失の計上で一時的なもの。営業利益に関しては売価改善や為替影響が貢献しており、売上高の伸びが緩慢となる中でも本業ではしっかり利益を確保している。決算発表後の上昇で、日足の一目均衡表では抵抗帯(雲)を明確に上に抜けてきた。11月に入り、13週移動平均線や26週移動平均線などの節目の多くを突破している。この先は4月につけた年初来高値の1,367円を目指す展開を予想する。ターゲットは1,350円、ロスカットは1,000円
8804 東京建物 3,500 2,420 2024年12月期3Q決算では、連結の経常利益が前年同期比21.9%増の534億円となった。通期計画695億円に対する進ちょく率は76.8%と、安心感のある内容。分譲マンションの売り上げおよび粗利益が増加した。決算を受けた11/8の株価はギャップアップスタートとなり、この時点での年初来高値を更新。今年の高値が2,700円どころに集中していたこともあってこの日は実体の長い陰線を形成したが、翌日以降に改めての買いが入っており、11/12に2,774円まで上昇して年初来高値を更新している。中期では、2023年1月に1,484円でボトムを打った後、右肩上がりのトレンドは崩れていない。PERは10倍台前半と割高感はなく、この先は上値が軽くなる展開を予想する。ターゲットは3,500円、ロスカットは2,420円
9433 KDDI 5,650 4,600 総合通信大手。携帯・光回線を展開し、金融など非通信伸ばしライフデザイン企業への脱皮模索中である。11/1の上期決算発表時に1:2の株式分割を発表。これが好感されて、決算を消化した11/5以降は強い動きが続いている。発表直後は9月高値の4,980円近辺では戻り売りに押されたが、これをこなして一段高となり、11/15には一時5,083円まで上昇。今年1月につけた高値(5,080円)を上抜け、僅かながらも上場来高値を更新した。分割の基準日は2025年の3/31となる。実需の買いが継続して入ることで上昇に弾みがつく展開を予想する。ターゲットは5,650円、ロスカットは4,600円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・11/15現在、プライム・グロース市場に上場、時価総額が300億円以上、配当利回りが1.0%以上、PERが28.0倍未満、PBRが3.0倍未満、今期増収・営業増益予想(日経予想)、株価が10日・25日・100日移動平均線を上回っている中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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