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週刊日本株式アウトルック

注目企業の決算続く、海外の大型イベント通過で国内要因に焦点か

2024/11/11
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2024/11/11~11/15)

 今週(2024/11/11-11/15)の日経平均株価の予想レンジは39,100円-40,100円。東京市場は海外の大型イベントやSQを通過し、国内要因に焦点が移る。11/11に召集される特別国会における首相指名選挙が注目されるほか、ブリヂストン、ソフトバンクG、東エレク、三菱UFJ、三井住友FGなど注目企業の決算発表が続く。


 外部環境では米国株高や円安などが保たれれば、下げる場面でも押し目買いが期待できる。米国の主要3指数は米大統領選挙を経て史上最高値を更新した。短期的な過熱感は否めないが、良好な地合いが続く公算が大きい。11/13に米10月消費者物価指数(CPI)や米10月生産者物価指数(PPI)の発表はあるが、11月のFOMCで0.25%の利下げが決定されたばかりで相場を大きく動かす材料になりづらい。一方、日経平均株価は節目の40,000円近辺では戻り売りも出やすく、指数の上値追いには慎重姿勢が続く見通し。


 高止まりする米長期金利の動向からは引き続き目が離せない。ホームデポやテンセントなど海外の決算発表が市場センチメントを左右するほか、11/14に予定されている世界最大の半導体製造装置メーカーであるアプライド・マテリアルズの決算反応は国内半導体関連株への騰落に影響しそうだ。



 日経平均株価(図表1)は先週、9月以降でみた高値圏に浮上する強含みの展開となった。4万円を前に伸び悩んだ印象もあるが、10月後半の安値を切り上げている。


 依然として10月からのもみ合いの範ちゅうであるが、10/16の下げで開けたマド埋め(39,910円)を通過点に4万円突破へ勢いづくかが焦点となる。前日同様、上方に一段高となる前の小休止であってほしいところだ。


 上値メドは、10/15高値(40,257円)や心理的節目の40,500円、7/17安値(41,054円)などがある。下値メドは、心理的節目の39,000円、200日移動平均線(38,457円 11/8)、75日移動平均線(37,901円 同)、10/2安値(37,651円)、9/12高値(36,902円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2024/1/4-2024/11/8)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、日銀政策委員会・金融政策決定会合の主な意見(10/30~31開催分)、10月景気ウォッチャー調査、10年物価連動国債入札(11/11)、10月工作機械受注(11/12)、10月国内企業物価指数、30年利付国債入札(11/13)、7-9月期GDP、9月第三次産業活動指数、5年利付国債入札(11/15)がある。


 企業決算の発表では、リクルートHD、ブリヂストン、パンパシHD、大日印、いすゞ、大林組、日清食HD、明治HD、千葉銀、日産化、ふくおか、KOKUSAI、飯田GHD、めぶきFG、パーソルHD、アコム、楽天銀行、コーセー、ポーラオルHD、構造計画(11/11)、ソフトバンクG、東エレク、大和ハウス、INPEX、三住トラスト、りそなHD、ネクソン、サントリーBF、出光興産、鹿島、光通信、住友鉱、ゼンショーHD、ヤクルト、トレンド、清水建、ホシザキ、GMOPG、コスモエネHD、レゾナックHD、NXHD、シャープ、サッポロHD、丸井G、インターメスティ、タスキHD、シマダヤ、豆蔵デジ(11/12)、ENEOS、楽天G、TOPPANHD、ミツコシイセタン、ロート、クラレ、小田急、すかいHD、博報堂DY、三浦工、ニッパツ、デクセリアルス、堀場製、ラクス、上 組、ペプチド、トライアル、タウンズ、Aiロボティク、ROXX、カウリス、アスア(11/13)、三菱UFJ、三井住友、みずほ、ゆうちょ、日本郵政、SMC、第一生命、アサヒ、日ペイントH、三菱HCキャ、T&DHD、電通G、荏原、かんぽ、コンコルディア、マツキヨココカラ、京都FG、オープンハウス、近鉄GHD、オルツ、PRISMBio、コージンバイ、Schoo、MFS、ライスカレー、ファベル、ウィルスマート(11/14)、SHOEI、ミルボン、あおぞら(11/15)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)(アゼルバイジャン、11/22)(11/11)、独11月ZEW景況感指数(11/12)、米10月消費者物価指数(CPI)(11/13)、米10月生産者物価指数(PPI)(11/14)、中国10月鉱工業生産、中国10月小売売上高、中国10月固定資産投資、米11月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米10月小売売上高、米10月輸出物価指数、米10月輸入物価指数、米10月鉱工業生産、米10月設備稼働率、APEC首脳会議(~11/16)(11/15)などがある。


 海外企業の決算発表では、ホームデポ、モザイク、タイソン・フーズ、ライブ・ネーション・エンターテインメント(11/12)、シスコシステムズ、テンセント・ホールディングス(11/13)、ウォルト・ディズニー、アプライド・マテリアルズ(11/14)が予定している。

今週の注目銘柄!(11/11~11/15)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
3407 旭化成 1,360 1,025 11/1に上期決算を発表。大幅増益着地となった上に自己株取得・消却の発表もあったことから、この日の株価は6.4%高と大きく上昇し、ローソク足は実体の長い陽線を形成した。半導体・電子機器関連市場の需要が旺盛でマテリアル事業が業績をけん引したほか、ヘルスケア事業が会社の想定を上回った。7/30高値(1,110円)から8月の日本株全体の株安では901.2円まで下落。9/27の戻り高値(1,114.5円)で7/30高値を上回った後、調整売りに押されていた。一方、先週は1,152円まで上昇し、戻り売りを相当程度こなしたと考えられる。5/9の年初来高値(1,169円)が射程圏内に入っており、早々に超えて上値が軽くなる展開を予想する。ターゲットは1,360円、ロスカットは1,025円
7832 バンダイナムコホールディングス 3,750 3,050 11/6に上期決算を発表。連結営業利益は前年同期比74%増の1137億円となった。10/23に上期の見通しを820億円から1,120億円に引き上げていたが、これをさらに上回る着地となった。通期計画1,600億円に対する進ちょく率は71%と高く、下期にかけてはさらなる業績上振れも期待できる。株価は10/9に3,515円まで上昇した後に大きく失速したが、10/23の上方修正発表で売りが一巡し、下値を切り上げていた。11/6は好決算に強い反応を示して3%を超える上昇。大陽線を形成して25日移動平均線を上に抜けており、追随買いが株価を上に押し上げる展開を予想する。  ターゲットは3,750円、ロスカットは3,050円
7991 マミヤ・オーピー 1,870 1,375 パチンコ周辺機器を製造・販売しており、ゴルフのシャフトなども手掛けている。上期の連結営業利益は前年同期比2.4倍の52.8億円。新紙幣対応の紙幣識別機の入れ替え需要などもあり、利益が大きく伸びた。上期の時点で通期計画の44億円は超過している。株価は8月中旬以降、1,200円~1,400円レベルでのレンジ相場が続いていたが、決算を受けた11/7は一時1,550円まで上昇。もみ合いを上に放れてきた。PERは一桁台でPBRは1倍を大きく割り込んでおり、再評価の余地は大きい。強い動きが見られた中で出来高も急増している。先週の上昇で直近では抵抗となっていた52週移動平均線を突破しており、上値が軽くなる展開を予想する。ターゲットは1,870円、ロスカットは1,375円
9001 東武鉄道 3,200 2,350 北関東地盤の私鉄大手。前期純利益が過去最高を更新するなど好調だったことから、今期は期初の時点では減益見通しだった。一方、11/6発表の上期決算と同時に利益予想を上方修正。微増ではあるものの最終増益の見通し。配当予想も前期並みに引き上げており、翌11/7の株価は素直に好感された。これまでの値動きをみると、昨年高値は9月4,194円、今年安値は8月の2,212円と、1年でほぼ半値まで売られる場面があった。その後も75日移動平均線に上値を抑えられていたが、上記の決算発表を受けて75日移動平均線と100日移動平均線をまとめて突破。直近高値(9月の2,635.5円)を上抜け、ようやくトレンド変化の兆しが出てきた。買いのタイミングと判断する。ターゲットは3,200円、ロスカットは2,350円
9831 ヤマダホールディングス 538 430 家電最大手のヤマダデンキや住宅事業などを展開している。11/8の昼休み中に上期決算を発表。営業利益は上期計画を上回り、構造改革の進展などが数字で確認できた。株価も好反応であり、当日は後場から急伸している。それでもPBRは0.5倍と低いため、見直しの機運がより高まることに期待したい。今年は400円台で上下しているが、上記の決算発表を受けて終値で463.6円まで上昇。4月の年初来高値(473.0円)まであとわずかとなった。これによって一目均衡表の抵抗帯(雲)を上抜けたほか、MACD(12日)、DMI(14日)などのテクニカル指標も好転している。株価は動き始めたばかりであり、このまま強い動きを続ける可能性が高いと考える。ターゲットは538円、ロスカットは430円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・11/8現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が100億円以上、配当利回りが0.5%以上、PERが20.0倍未満、PBRが3.0倍未満、今期増収予想(会社予想)、株価が5日・25日・75日移動平均線を上回っている中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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