今週の株式見通し(2024/7/29~8/2)
今週(2024/7/29-8/2)の日経平均株価の予想レンジは37,400円-39,400円。東京株式市場は月末・月初を迎え、引き続き不安定な展開が予想される。7/30-31に日銀金融政策決定会合と連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。株価持ち直しの大きなイベントになる可能性が高く、今週の最も重要なイベントとなりそうだ。日銀会合では追加利上げの有無が焦点となるが、足元の急速な円高・株安を背景に市場の見方もややハト派的な見方が出てきている。そんな状況の中、国債購入減額の具体的計画の決定に加え、同時に追加利上げが実施された場合は一時的な波乱も想定しておきたい。
一方、FOMCでは7月は現状維持で9月の利下げが示唆されるが、イベント通過でエヌビディアなどの半導体関連を中心に主力グロース株がどういった反応を見せるかが注目点となる。
また、日米で決算発表が目白押しとなり、特にマイクロソフトやメタ・プラットフォームズ、アップルなどの米ハイテク企業の決算に対する株価の反応も市場の動向を左右する。米7月ISM製造業景況指数や雇用関連指標、中国PMIなどの重要経済指標も多く、先週大きく売られた電機機器や機械、証券、自動車を含む輸送用機器といった主力業種の反転のきっかけになるかが焦点となる。
日経平均株価(図表1)は8日続落。7/26は序盤の弱含みからプラスゾーンに持ち直す場面もあったが、後場中盤以降から買い戻しが一巡し、引けにかけては下げ幅を拡大する展開となった。
史上最高値をつけた7/11を起点に、7/19以外はすべて陰線が続いており、下げ止まる気配がない。一方、RSIやストキャスティクスなどの短期オシレータ系指標は、今年4月に一時37,000円を割り込んだ際の売られ過ぎの水準まで低下している。目先は自律反発が期待できるが、5月~6月に推移したもみ合いレンジなども簡単に下回っており、当面は4/19安値(36,773円)や200日移動平均線(36,685円 7/26)などを下値で意識できた場合でも、39,000円前後などで何度も上値が抑えられるような動きが予想される。
上値メドは、5日移動平均線(38,777円 同)、100日移動平均線(39,237円 同)、10日(39,763円 同)、25日移動平均線(40,053円 同)、40,500円、7/17安値(41,054円)などが考えられる。下値メドは、心理的節目の37,000円、4/19安値(36,773円)や200日移動平均線、心理的節目の36,000円や35,500円などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2023/5/1-2024/7/26)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、配当・優待権利付き最終売買日(7/29)、日銀金融政策決定会合(~7/31)、6月失業率、6月有効求人倍率(7/30)、植田日銀総裁会見、日銀展望レポート、6月鉱工業生産、6月商業動態統計、7月消費動向調査(7/31)、7月新車販売台数(8/1)がある。
企業決算の発表では、コマツ、ファナック、塩野義、カプコン、大ガス、SCSK、小糸製、アコム、ガイシ、コーエーテクモ、BIPROGY、スタンレ電、MARUWA、住信SBIネ、九電工、日精工、マクニカHD、日電硝、コクヨ、大特鋼(7/29)、OLC、村田製、TDK、NEC、JR東海、野村HD、三住トラスト、関西電、シマノ、日本酸素、JPX、ANA、マキタ、ヤクルト、双日、TIS、清水建、NSSOL、LIXIL、日本M&A(7/30)、日立、第一三共、みずほ、デンソー、武田、三菱電、住友商、アドバンテ、豊田織機、豊通商、パナソニックH、JR東日本、りそなHD、商船三井、アイシン、旭化成、中部電、東ガス、ZOZO、東電力HD、大東建、小野薬、東洋水産、JAL、エプソン、積水化、TOTO、ヤマハ、ソシオネクスト、サイバエージ(7/31)、トヨタ、三菱UFJ、三菱商、三井物、HOYA、丸紅、大塚HD、日本製鉄、アステラス薬、京セラ、大和証G、住友電、協和キリン、コナミG、JR西日本、三菱ケミG、大塚商、AGC、MonotaRO、ヒロセ電、ヤマトHD(8/1)、三井住友、任天堂、KDDI、JT、三井不、LINEヤフー、エーザイ、川崎船、ミネベアミツミ、SBI、オムロン、千葉銀、阪急阪神、イビデン、サンリオ、東ソー、住友化(8/2)が予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、独4-6月期GDP、FOMC(~7/31)、米5月FHFA住宅価格指数、米5月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米6月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、米7月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)(7/30)、中国7月製造業購買担当者景気指数(PMI)、パウエルFRB議長会見、米7月ADP雇用統計、米6月中古住宅販売仮契約(7/31)、中国7月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)、米7月ISM製造業景況指数(8/1)、米7月雇用統計、米6月製造業新規受注(8/2)などがある。
海外企業の決算発表では、マクドナルド、ロウズ、オン・セミコンダクター(7/29)、マイクロソフト、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ、スターバックス、ペイパル・ホールディングス、エレクトロニック・アーツ、ウェスタン・ユニオン、メルク、プロクター&ギャンブル(P&G)、センターポイント・エナジー、レイドス・ホールディングス、スタンレーブラック&デッカー、アメリカン・エレクトリック・パワー、エコラブ、コーニング、ハウメット・エアロスペース、インサイト、S&Pグローバル、ザイレム、ファイザー、シスコ、フィリプス66、アーチャーダニエルズ、イリノイツールワークス(7/30)、メタ・プラットフォームズ、クアルコム、ボーイング、イーベイ、マスターカード、デュポン、オートマティックデータ、ヘス、ヒューマナ、ガーミン、ベリスク・アナリティックス、マリオット・インターナショナル、クラフト・ハインツ、アルトリア・グループ、ノルウェー・クルーズ・ライン・ホールディングス、ブンゲ、Tモバイル、ウォーターズ、ArmHoldings、サムスン電子(7/31)、アップル、アマゾン・ドットコム、インテル、ブッキング・ホールディングス、バイオジェン、モデルナ、シグナ、インターコンチネンタル取引所、ハーシー、ラボラトリーコープ、エンタジードミニオン・エナジー、ピクナルウェストキャピタル、エクセル・エナジー、エアープロダクツ、カミンズ、コノコ・フィリップス、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(8/1)、エクソン・モービル、シェブロン、CBOEグローバル・マケッツ、チャーチ・アンド・ドワイト、パシフィックパワー&ライト(8/2)が予定している。
今週の注目銘柄!(7/2~8/2)
| 銘柄 コード |
銘柄名 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント | |||||||||
| 2157 | コシダカホールディングス | 1,210 | 800 | カラオケまねきねこを展開している。株価は昨年9月に1,415円の高値をつけ、そこから大きく下落。ここ数カ月は800円台で底ばいだったが、7/10に発表した3Q決算をきっかけに方向感が変わり始めた。7/11以降は変動が大きいものの、着実に上値を切り上げている。来期以降の配当政策はプライム市場の数値なども参考にするとしており、株主還元強化の姿勢が評価されていると考えられる。テクニカル面では、収束していたボリンジャーバンドが拡大しており、上昇トレンド入りが濃厚となった。オシレータ指標のRSI(14日)は70%台に入っているが、上昇トレンド入りの初期の動意の強さを示している。ターゲットは1,210円、ロスカットは800円 | |||||||||
| 2735 | ワッツ | 1,100 | 590 | 100円ショップ大手。7/10に3Q決算を発表しており、3Q累計時点で営業利益は通期計画を上回った。通期の見通しに関して為替相場の不透明感について言及があるが、直近では円高が急速に進行。円安による悪影響がこれ以上拡大しない可能性が出てきた。キャンドゥやセリアよりもバリュエーションは低く、投資妙味があると考える。上述の決算発表後は株価が上下に大きく動いた。結果的に足元では発表前よりも高い水準で推移しており、ボラティリティが高まったことで値動きが軽い状態。RSI(14日)は過熱感のある水準まで上昇しておらず、現状は60%前後と買い優勢を示している。短期的にもう一段の上昇が狙えるタイミングとみる。ターゲットは1,100円、ロスカットは590円 | |||||||||
| 4307 | 野村総合研究所 | 5,600 | 4,050 | 野村ホールディングス系のシステムインテグレーター。今年は6月後半から株価が動き始め、7/16に年初来高値4,719円をつけた。その後、7/25に日経平均株価が記録的な下げとなるなか、同社株価も急落。ここ1カ月の上昇分を吐き出すといった荒い値動きになっている。一方、急落した日の大引け後に1Q決算を発表。これが好感され、6/22-25の下落分をほぼ取り戻すV字回復となった。結果的に瞬間的な値幅調整で済み、下落トレンド入りは回避したと考えられる。スローストキャスティクス(9-3-3)が好転したばかりであり、好決算を材料視した買いが続くと予想する。ターゲットは5,600円、ロスカットは4,050円 | |||||||||
| 8905 | イオンモール | 2,250 | 1,800 | イオンのショッピングセンターや商業施設を開発・運営している。1Q決算が好感されて7/12に急伸。2,109.5円まで上昇して年初来高値を更新した。1Qの連結営業利益は前年同期比11.4%増の154.7億円。2桁の増益を達成しており、上期計画260.0億円に対する進ちょく率も59.5%と良好だ。昨年から今年の4月までは1,600円~1,900円レベルでのレンジ相場が続いていたが、5月辺りから動きが良くなっており、もみ合いを上放れてきた。直近の上昇で2021年3月につけた2,031円や、2020年1月につけた2,059円を上回っている。円高に耐性がある業態でもあり、この先は2018年1月につけた2,490円に向けて、上昇基調を強める展開を予想する。ターゲットは2,250円、ロスカットは1,800円 | |||||||||
| 9024 | 西武ホールディングス | 3,200 | 2,260 | 本決算で今期の減益見通しを提示したことが失望を誘い、5/10に急落。ただ、節目の2,000円を割り込んだところでは押し目買いが入り、この日に長い下ヒゲを形成して翌日以降は切り返した。そこから6/11に2,445円まで上昇した後に調整が入ったが、2,200円近辺までで下げ渋り足元で騰勢を強めてきた。今年に入ってからもインバウンド需要は旺盛で、主力の鉄道業は好調が見込まれる。1Q以降の業績を確認することで、本決算が保守的すぎたとの見方が強まることが期待される。直近では2,665.5円まで上昇し、6/11の戻り高値更新。5/10につけた1,945円が当面の安値になる可能性が高まっており、追随買いが株価を上に押し上げると予想する。ターゲットは3,200円、ロスカットは2,260円 | |||||||||
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
- 注目銘柄採用基準・・・7/26現在、プライム・スタンダード市場に上場、PBRが7.0倍未満、PERが35.0倍未満、配当利回りが1.0%以上、今期増収予想(日経予想)、株価が25日・75日・200日移動平均線を上回っている中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
- 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
- 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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