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週刊日本株式アウトルック

株式市場は不安定、ダメ押しで仕切り直しへ

2024/7/22
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2024/7/22~7/26)

 今週(2024/7/22-7/26)の日経平均株価の予想レンジは39,300円-40,100円。東京株式市場は不安定な動きが続きそうだ。グローバルな視点で下げが続いている半導体株の動向や米ハイテク株の動向がカギを握る。特に、史上最高値からの下落率が相対的に大きい米SOX指数(米半導体株指数)は3月の戻り高値に近い水準まで下げた。短期的に自律反発の局面に入れるかの重要な局面にあり、アドバンテストや東京エレクトロンなど日経平均採用銘柄への動向を左右する。米企業のセキュリティソフトの不具合によって発生した世界的なシステム障害の復旧作業が進むことも、買い戻し要因に働くことが予想される。


 為替市場は急速な 円高を織り込んだ局面ではあるものの円安基調に大きな変化はなく、翌週の日銀金融政策決定会合(7/30-31)に向けて手掛けづらい雰囲気が強くなる公算が大きい。


 国内では決算発表がスタートし、米国では決算発表が本格化する。国内ではニデックやルネサスエレクトロニクス、キヤノン、日産など、米国ではテスラやアルファベットなどの決算が注目される。相場全体が大きく調整した水準にあることで、決算で好内容が確認できた銘柄には見直しで上昇が期待できる。



 日経平均株価(図表1)は調整色を強める展開となっている。史上最高値を更新した7/11の値動きの両側にマドを形成する格好となり、短期的な天井パターンとなった。7/19には上向きが続く25日移動平均線(40,002円 7/19)までの値幅調整を強いられた。


 今週は25日移動平均線を下回る可能性が高く、5/20高値(39,437円)~6/11高値(39,336円)前後までの下落は許容範囲としておきたい。それでも3月の高値更新直後の揺り戻し(反落)の範ちゅうであり、短期のダメ押しを通じて4月安値を起点とした上昇相場の仕切り直しのムードに変化していくかが焦点となる。


 一方、5日移動平均線(40,750円 同)や10日移動平均線(41,108円 同)など短期線が下向きに変化しており、自律反発時の上値を抑えるフシとなりやすい。


 上値メドは、7/17安値(41,054円)、7/10高値(41,889円)、7/11安値(42,102円)、心理的節目の42,500円などが考えられる。下値メドは、心理的節目の40,000円、5/20高値(39,437円)~心理的節目の39,500円、心理的節目の39,000円~75日移動平均線(39,108円 同)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2023/5/1-2024/7/19)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、6月首都圏マンション発売(7/22)、40年国債入札(7/24)、6月企業サービス価格指数、6月百貨店売上高(7/25)、7月都区部消費者物価指数(CPI)、2年国債入札(7/26)がある。


 企業決算の発表では、インソース(7/22)、ニデック、三菱自、コメリ、フューチャー(7/23)、オービック、キヤノンMJ、OBC、航空電、ジャフコG、未来工業、キヤノン電、FFE&C(7/24)、中外薬、ルネサス、キヤノン、NRI、日産自、富士電機、野村不HD、新電工、アマノ、日野自、シンプレクスH、信越ポリ、伊勢化、メタウォーター、SBIGアセット(7/25)、キーエンス、信越化、日東電、スクリン、ヒューリック、エムスリー、日立建、ミスミG、芙蓉リース、七十七、椿本チ、第四北越、滋賀銀、トクヤマ、沖縄セルラー、岡三、信金中金PS、マネックスG、SMS、十六FG、東製鉄(7/26)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、米6月中古住宅販売件数、米2年国債入札(7/23)、米7月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米6月新築住宅販売件数、米5年国債入札(7/24)、独7月Ifo企業景況感指数、米4-6月期GDP、米7年国債入札、G20財務大臣・中央銀行総裁会議(~7/26 リオデジャネイロ)(7/25)、パリ・オリンピック(~8/11)、米6月個人所得、米6月個人消費支出(7/26)などがある。


 海外企業の決算発表では、ベライゾン・コミュニケーションズ、トリスト・フィナンシャル、IQVIAホールディングス(7/22)、アルファベット、テキサス・インストゥルメンツ、テスラ、スポティファイ・テクノロジー、ユナイテッド・ハーセル・サービス(UPS)、エーオー・スミス、エイブリー・デニソン、コムキャスト、クエスト・ダイアグノスティクス、ゼネラル・モーターズ(GM)、キンバリー・クラーク、コカ・コーラ、ムーディーズ、フィリップモリスインターナショナル、ペンテア、シャーウィン・ウィリアムズ、ジェニュイン・パーツ、HCAホールディングス、エム・エス・シー・アイ(MSCI)、インベスコ、ロッキード・マーチン、ダナハー(7/23)、フォード・モーター、アイビーエム、サービスナウ、ドイツ銀行、オーティス・ワールドワイド、TEコネクティビティ、サーモフィッシャー、ボストンサイエンティフィック、ローパー・インダストリーズ、AT&T、ゼネラル・ダイナミックス、ネクステラエナジー、インターパブリック、ラム・ウェストン・ホールディングス、CMEグループ、インターナショナル・ペーパー、アンフェノール(7/24)、ハネウェル・インターナショナル、サウスウェスト航空、アメリカン・エアライン・グループ、キャリア・グローバル、CBREグループ、CMSエナジー、ドーバー、ダウ・インク、DTEエナジー、マスコ・コーポレーション、NASDAQOMXグループ、ノースロップ・グラマン、レイセオン・テクノロジーズ、ユニオン・パシフィック、アッヴィ、トラクターサプライ、プール、バレロ・エナジー、LKQ(7/25)、エーオン、チャーター・コミュニケーションズ、3M、Tロウ・プライス・グループ、ブリストルマイヤーズ、コルゲート・パルモリブ、フランクリン・リソーシズ、センティーン(7/26)が予定している。

今週の注目銘柄!(7/22~7/26)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
3038 神戸物産 4,700 3,450 冷凍品など食材販売の「業務スーパー」をFC展開。米6月CPIを確認した後にドル円が鋭角的に円高に振れたことから、円高メリット銘柄として買いを集めた。4/19に3,295円まで下げた後は円安が逆風となる中でもじわじわと水準を切り上げていた。6/13に発表された上期決算では、営業利益が前年同期比25%増の177億円と大幅増益を達成しており、通期計画310億円に対する進ちょく率は50%を超えている。賃上げに関するニュースが多く出てくる中でも消費者の財布の紐は固く、業務スーパーはリーズナブルに食品を購入できるお店として支持を集めている。下値が固まってきたところで円高をきっかけに跳ねてきたことから、追随買いが入りやすい流れが続くと予想する。ターゲットは4,700円、ロスカットは3,450円
3355 クリヤマホールディングス 1,600 1,190 ホースや運動施設用床材などの製造卸を手がける。1Qの営業利益の上期計画に対する進ちょく率は60%と順調。PBR0.6倍台、配当利回り3.3%程度と、スタンダード市場の隠れた好配当バリュー株。8/8に上期決算発表を予定しており、1Qの着地を踏まえると上方修正を出す可能性がある。5/8に年初来高値1,429円をつけたが、5/10に発表した1Q決算に対しては売りの反応。その後は調整に入っており、6月半ばから1,200円台で横ばい推移が続いていた。ただ、7/19に動意付いたことで、もみ合いから上放れて1,300円台を回復。収束していたボリンジャーバンドの急拡大により、横ばいだったトレンドも変化することが考えられる。モメンタムが急上昇していることから、買い優勢の展開が続くと予想する。ターゲットは1,600円、ロスカットは1,190円
6794 フォスター電機 2,200 1,580 音響・車載スピーカーなどを手がける。5月発表の本決算を受けて株価が急上昇し、6/14には1,856円まで買われた。その後はもみ合いを経て7/8に1,648円まで下げた後、急速に買い戻される展開。7/17には一時1,910円まで上昇し、年初来高値を更新している。上昇トレンドを続けており、日足のモメンタムも右肩上がりとなっている。PBRはまだ0.7倍程度。2,600円まで買われてやっと1.0倍程度であり、上値余地は大きいと考える。戻り売りをこなしながら高値を更新したことで、上昇に弾みもつきやすい。急速に市場評価が改善している電子部品株の一角として注目する。ターゲットは2,200円、ロスカットは1,580円
7004 日立造船 1,500 1,010 足元で重厚長大系の銘柄に対する注目度が高まる中、再評価機運が高まっている。直近では子会社において舶用エンジンの陸上運転記録に不適切な書き換えが行われていたことが判明したことを公表して7/8に大きく下落したが、この日も押し目では買いが入って陽線を形成。そこから7/17まで陽線が7本連続で並んでいる。6/18に1,019円まで下げたところで1,000円割れを回避して下げ渋り、7月に入って早々に25日移動平均線を上回った。7/17は大幅高となって75日移動平均線を上回っている。13週・26週移動平均線などの節目も上に抜けており、3/25につけた年初来高値の1,355円に向けて水準を切り上げる展開を予想する。ターゲットは1,500円、ロスカットは1,010円
7606 ユナイテッドアローズ 2,920 1,880
  • アパレル大手。今期も営業増益を見込むが、利益率は低下する見通し。コスト上昇を一部織り込んでいると考えられるが、1Q(4-6月)の既存店売上高は好調に推移。6月の月次発表後は株価も堅調に推移しており、このところは年初来高値の更新が続いている。7月は悪天候が多い一方、異例の猛暑日も続いている。夏服需要を受けて想定よりも売上高が伸びる可能性はあり、8月初頭の月次発表、8/7予定の1Q決算発表に対する注目度が高まりそうだ。オシレーター系指標では過熱感が出始めているものの、足元では急速に円高が進行。同社にとってはプラス材料と考えられ、もう一段の上昇を期待する。ターゲットは2,920円、ロスカットは1880円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・7/19現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が200億円以上、PBRが8.0倍未満、PERが45.0倍未満、今期増収・営業増益予想(日経予想)、株価が25日・75日・200日移動平均線を上回っている中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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