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週刊日本株式アウトルック

日本株は円安の影響を見極める局面か、四半期末で需給動向にも留意が必要

2024/6/24
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2024/6/24~6/28)

 今週(2024/6/24-6/28)の日経平均株価の予想レンジは38,400円-39,200円。東京株式市場は外部環境にらみの展開か。米国株式市場が弱気に傾くことがなければ、プライム市場は出遅れ銘柄や業種への選別物色が予想され、下値も限定的とみられる。6月最終週は比較的勝率が高い(上昇)こともアノマリーとして有名である。円安基調を背景に出遅れ感のある自動車関連株などが買われやすく、米半導体関連株の上昇一服でハイテク株は見送られやすい。


 一方、月末、四半期末を含む週で大口投資家によるポジション調整やリバランスが意識されやすく、需給イベントで注目の週となる。日米ともに経済指標の発表が多く、長期金利や為替の動向に神経質となる場面が増えそうだ。円安は日本株にはプラスの側面が強い反面、当局から行き過ぎた円安へのけん制が入った場合は円高方向への振れ幅が大きくなることも予想され、先物主導による値崩れには警戒が必要だ。


 米国では6/27にバイデン氏とトランプ氏による大統領選候補者のテレビ討論会が予定されているほか、フランスでは下院選挙の第1回投票が6/30に予定されている。翌週の7/4にはイギリスの総選挙が予定されており、海外の政局に気を揉む場面も増えてくると思われる。



 日経平均株価(図表1)は依然としてもみ合い基調が続いている。6/21は5日移動平均線(38,476円 6/21)と25日移動平均線(38,713円 同)に挟まれるような値動きとなり、「十字足」を形成して終えた。


 相場基調に大きな変化はない。4/19安値(36,733円)を起点とした短期波動は上昇継続の判断となる。5日移動平均線が上向きに転じる可能性がある一方、25日移動平均線が再び下向きに変化している。この逆行現象が取引時間中の値幅を制約する要因になるほか、上値を抑える要因になる。


 上値メドは、75日移動平均線(38,946円 同)、6/11高値(39,336円)、5/20高値(39,437円)、心理的節目の40,000円、4/1高値(40,697円)などが考えられる。下値メドは、心理的節目の38,000円、5/30安値(37,617円)、心理的節目の37,000円、4/19安値(36,733円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2023/8/1-2024/6/21)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、日銀金融政策決定会合の主な意見(6/13~14開催分)、5月百貨店売上高(6/24)、5月企業サービス価格指数、20年国債入札(6/25)、配当・優待権利付き最終売買日(6/26)、5月商業動態統計、2年国債入札(6/27)、5月失業率、5月有効求人倍率、6月都区部消費者物価指数(CPI)、5月鉱工業生産(6/28)がある。


 企業決算の発表では、しまむら、壱番屋、あさひ(6/24)、スギHD(6/25)、瑞光(6/26)、イズミ、平和堂、ハローズ、ナガイレーベ、オークワ、銚子丸、FフォースG、YE DIGIT(6/27)、Jフロント、高島屋、DCM、アダストリア、三陽商、マルマエ、ピックルスHD(6/28)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、独6月Ifo景況感指数(6/24)、米4月FHFA住宅価格指数、米4月ケース・シラー米住宅価格指数、米6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米2年国債入札(6/25)、米5月新築住宅販売件数、米5年国債入札(6/26)、米1-3月期GDP確報値、米5月耐久財受注、米5月NAR仮契約住宅販売指数、米7年国債入札(6/27)、米5月個人所得、米5月個人消費支出(6/28)などがある。


 米国の企業決算の発表では、フェデックス(6/25)、マイクロン・テクノロジー、ゼネラル・ミルズ、ペイチェックス(6/26)、ナイキ、マコーミック、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(6/27)などが予定している。

今週の注目銘柄!(6/24~6/28)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
1964 中外炉工業 4,600 3,040 工業炉大手。2023年から堅調な株価推移が続いており、今期は2ケタの増収、営業増益を見込む。PBRは1倍割れ、配当利回り2.8%台であり、好業績の小型バリュー株として注目したい。4月終盤に75日移動平均線を下回ってきたところ、本決算を受けて大きく上昇。5/7に年初来高値(3,545円)をつけて調整に入ったが、直近は再び75日移動平均線あたりで下げ止まり、再動意の展開となっている。6/21には長い上ヒゲ形成ながらも、一時3,710円まで上昇し、年初来高値を更新した。当面は強いモメンタム相場が続く公算が大きい。ターゲットは4,600円、ロスカットは3,040円
4751 サイバーエージェント 1,250 870 ネット広告の大手。株価は2021年後半から低迷しているが、昨年冬ごろからやや持ち直してきている。直近はアナリストの評価も改善してきており、再び上昇トレンドを形成できるかに注目したい。直近では5月後半から下げてきたところ、5/30に924.7円、6/11は924.0円とほぼ同水準かつ200日移動平均線付近で下げ止まり、その後は戻してきている。買い残の多さはネックだが、上値抵抗線となりやすい一目均衡表の抵抗帯(雲)はそこまで厚くない。RSI(14日)が上昇基調であることも踏まえ、買いのタイミングと考える。ターゲットは1,250円、ロスカットは870円
6417 SANKYO 2,000 1,570 パチンコ機製造大手。今期の減益計画が嫌気され、5月は月間で10.8%安と大きく下落した。一方、6月は動きが良くなっており、6/21時点で5月末比11.5%高となっている。2024年3月期の3Q決算を発表した2月に通期見通しを上方修正したものの、株価の反応が案外で2月中旬から5月にかけて調整色を強めた。ただ、6月の急反発を見ると、本決算で悪材料出尽くしとなったことがうかがえる。予想PERは9倍程度と、現状の株価には割安感がある。週足では52週移動平均線近辺で切り返し、先週は26週移動平均線を上回っており、買いに勢いがつく展開を予想する。ターゲットは2,000円、ロスカットは1,570円
6658 シライ電子工業 850 570 プリント配線板の中堅メーカー。今期は小幅な営業増益を見込むが、市況が最悪期を脱したとの見方も強まってきている中では保守的な印象。5月はそれを織り込んで買われているとみられるが、過去に1,000円台があったことを考慮すると上値余地は残る。5月の本決算の発表を受けた急上昇後は、順調に上値を切り上げる展開。6/18は大陽線を形成し年初来高値を更新した。昨年9/6の高値695円より前の高値は同年3/9の888円であり、中期的には次のターゲットを800円台と想定する。ターゲットは850円、ロスカットは570円
6807 日本航空電子工業 3,000 2,390 コネクタや航空関連の電子機器などを手がける。2024年3月期の業績が苦戦したことから、株価は今年の4月までは軟調に推移した。しかし、本決算で2025年3月期の増益計画を提示したことが好感されて4/25に大幅上昇。以降は4/23安値(2,277円)を下回っておらず、底打ちが鮮明となっている。5月は下げ止まった程度にとどまり2,400円~2,500円レベルでの一進一退が続いたが、ここにきて水準を切り上げている。6/21には2,633円まで上昇し、決算で跳ねた4/25高値(2,690円)に接近してきた。25日移動平均線や75日移動平均線なども上回っており、戻り基調を強める展開を予想する。ターゲットは3,000円、ロスカットは2,390円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・6/21現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が100億円以上、PBRが4.0倍未満、PERが70.0倍未満、株価が10日・25日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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