今週の株式見通し(2024/5/20~5/24)
今週(2024/5/20-5/24)の日経平均株価の予想レンジは38,200円-39,200円。東京株式市場は為替や米国株式など外部環境にらみの展開か。米主要3指数の史上最高値更新は日本株には支援材料となるが、ドル円の乱高下への警戒や国内企業の業績見通しの不透明感が重荷となっている。
そういった中、国内は週前半に保険大手の決算を消化することになるが、基本的には材料難の週となる。一方、海外では5/22に米半導体大手エヌビディアが決算を発表予定で大きな注目を集める。米国では先週、複数の注目指標を確認して10年債利回りが低下した。米国の金利上昇に対する警戒が後退する中、エヌビディアの決算反応が良ければ、グローバルでリスクオンの様相が強まる可能性がある。先週、米主要指数の中で高値更新に至らなかったフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の追い上げなどがあれば、日本株には特に追い風となる。
一方、反応が悪かった場合、高値警戒感もある米国株の利益確定売りの材料となり、CTA(商品投資顧問業者)やヘッジファンドによる日経平均先物への売り仕掛けなどが予想される。
日経平均株価(図表1)は伸び悩む展開が続いている。一方、下値は底堅く、5/17は75日移動平均線(38,602円 5/17)上で連続陽線を形成するなど、買い方が優位になってきた様子もうかがえる。
値動きは依然としてもみ合いの範ちゅうである。25日移動平均線(38,370円 同)の下向き推移が続いており、目先の揺り戻し(下押し)程度は想定しておきたい。ただ、5/16に直近高値である5/7高値(38,863円)を超えたことで、4/19安値(36,733円)を起点とした戻り基調は続いている。直近高値を超えたことで強い上昇モメンタムが発生し、25日移動平均線を上向かせることができるかが焦点となる。
上値メドは、心理的節目の39,000円、4/12安値(39,457円)、心理的節目の40,000円、4/1高値(40,697円)などが考えられる。下値メドは、10日移動平均線(38,420円 同)、心理的節目の38,000円、100日移動平均線(37,578円 同)、心理的節目の37,000円、4/19安値(36,733円)などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2023/5/1-2024/5/17)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、3月第3次産業活動指数(5/20)、4月首都圏マンション発売(5/21)、3月機械受注、4月貿易統計、40年国債入札(5/22)、4月消費者物価指数(CPI)(5/24)がある。
企業決算の発表では、東京海上、SOMPOHD、MS&AD(5/20)、タカショー(5/24)が予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、米4月中古住宅販売件数、4/30~5/1開催のFOMC議事要旨、米20年国債入札(5/22)、G7財務大臣・中央銀行総裁会議(~5/25 イタリア・ストレーザ)、米4月新築住宅販売件数(5/23)、米4月耐久財受注(5/24)などがある。
米国の企業決算の発表では、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(5/20)、オートゾーン、ロウズ・カンパニーズ(5/21)、エヌビディア、ターゲット、アナログ・デバイセズ(5/22)、メドトロニック(5/23)などが予定している。
今週の注目銘柄!(5/20~5/24)
| 銘柄 コード |
銘柄名 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント | |||||||||
| 3048 | ビックカメラ | 1,800 | 1,340 | 家電量販店大手。4/12に2024年8月期の上期(9-2月)の決算を発表。着地は会社計画を上振れており、通期の見通しも引き上げられた。増配も発表しており、決算を受けた4/15の株価はマドを開けて1,648円まで大きく上昇した。昨年末あたりから中期の基調が上向きとなっており、今年の1月に1,405円まで上昇。2月に調整を入れたが、26週移動平均線近辺で切り返し、決算を確認する前の時点で1月の1,405円を上回っていた。2020年以降は動きが良くなった際に1,400円どころで上値が重くなることが多かったが、今回の上昇で戻り売りは相当程度こなした公算が大きい。現在は高値からの押しの局面にあるが、上昇再開の雰囲気が出てきたよう。2018年4月高値1,942円に向けて、上昇継続を予想する。ターゲットは1,800円、ロスカットは1,340円 | |||||||||
| 3402 | 東レ | 1,000 | 705 | 炭素繊維複合材の世界大手。5/13の昼休み中に本決算を発表し、前期は減損損失の計上などから大幅な最終減益となった。一方、今2025年3月期の連結純利益予想は810億円(前期比3.7倍)と市場予想を上回る増益を見込む。機能化成品セグメントでのサプライチェーン在庫調整の解消や、炭素繊維複合材料セグメントでの航空用途の拡大、産業用途の回復を取り込む方針。戦略的プライシングの推進、収益改善プロジェクトの効果発現により、全セグメントで増収増益の見通し。年始から株高には乗れず低調だったため、出遅れ銘柄として注目したい。前述の決算発表が好感され、同日は後場から株価が急伸。200日移動平均線を軽々と上方ブレイクし、昨年9月の戻り高値(845.7円)が射程圏に入ってきた。ターゲットは1,000円、ロスカットは705円 | |||||||||
| 5108 | ブリヂストン | 7,600 | 6,500 | タイヤ世界首位級。同社は5/13、2024年12月期1Q(1-3月)の連結営業利益(IFRS)が1,178億円(前年同期比7.6%減)だったと発表した。販売本数減影響による加工費悪化、固定費負担増が響いたという。一方、市場コンセンサスを上回り、株価はポジティブに反応した。決算材料だけではなく、直近で全体株安の影響をほとんど受けなかったことでチャートが全く崩れておらず、今年に入ってからは25日移動平均線や75日移動平均線付近をサポートに押し目買いが優勢の展開が続いている。直近の信用倍率は1.0倍未満と需給も軽い。ターゲットは7,600円、ロスカットは6,500円 | |||||||||
| 7276 | 小糸製作所 | 3,000 | 2,030 | 自動車照明大手。中期経営計画と自己株取得を発表したことが好感されて、3/29に急騰。反動で4月は売りに押され、本決算の発表を受けた4/26も下落した。ただ、この日の下げで当面の売りが出尽くした格好となり、その後は反転基調にある。5/10には10%近い上昇を記録した。直近4/1の高値が2,535円で、4月26日の安値が2,039円。節目の2,000円は割り込むことなく、改めての買いが入った格好。5/7には自己株取得状況を発表しているが、4/1~4/30(約定ベース)では約130万株、30億円の取得を行っていたことが判明した。3/28に設定した取得枠は上限3,500万株・500億円。今後も継続的な自社株買いが期待できる中、ここからの下値は限られ、買いが入りやすくなると予想する。ターゲットは3,000円、ロスカットは2,030円 | |||||||||
| 7701 | 島津製作所 | 5,500 | 4,050 | 5/10に本決算を発表。2025年3月期の増収増益計画や自己株取得の発表が好感され、5/13の株価は大幅高となった。この日に4,612円まで上昇しており、3/21につけた4,496円を上回って年初来高値を更新している。昨年10月に3,493円でボトムを打った後は、着実に下値を切り上げる動きが続いている。4月に軽めの調整が入った際にも、75日移動平均線を割り込んだところでは押し目買いが入った。決算を受けて高値を更新したことは印象が良く、2021年9月につけた5,550円狙いの押し目買いの好機とみられる。ターゲットは5,500円、ロスカットは4,050円 | |||||||||
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
- 注目銘柄採用基準・・・5/17現在、プライム市場に上場、時価総額が1,000億円以上、PBRが3.0倍未満、PERが30.0倍未満、配当利回りが1.3%以上、今期増収・営業増益予想(日経予想)、株価が13週・26週移動平均線を上回っている中から、成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
- 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
- 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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