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2024-04-25 01:27:17
金利為替動向(2024年4月12日〜2024年4月19日) 更新 : 2024/4/23 10:00 (更新予定時間:毎週第2営業日10:00頃) 債券をご購入の際に、ご参考として本レポートをご利用ください。現在取り扱っております債券はこちらからご確認いただけます。 概要- 米利下げ後ずれ観測や中東情勢の緊迫化緩和で主要通貨上昇 -主要通貨は対円で上昇した。週初15日は米3月小売売上高が市場予想を上回りドル買い優勢。16日、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が利下げ開始時期の後ずれを示唆し、上昇が続いた。17日、日米韓の財務相会合で日韓の通貨安に対する深刻な懸念を共有した異例の共同声明が発表され、円買いに。18日、日本の通貨当局による為替介入への警戒が一段と強まり円買いが先行するも、同日発表の米4月フィラデルフィア連銀景況指数が市場予想を上回ったほか、米ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁が利上げの可能性に触れ、ドル・円は反発した。週末19日、イスラエルがイランを攻撃と報じられリスク回避の円買いに傾くも、全面戦争は回避との見方から値を戻した。 新興国通貨は対円でまちまち。週初15日は、米長期金利の上昇を受けた対ドルでの円売りが波及し、ほぼ全面高。16日は、FRB高官からタカ派寄りの発言が目立ち、引き続き円が売られたが、円以上に下落する新興国通貨も目立った。17日に日米韓の財務相会合で円安や韓国ウォン安への懸念が表明されると、18日にかけて為替介入への警戒感から円買いが優勢となり、多くの新興国通貨が下落。19日は、中東情勢の緊迫化を受けて安全資産とされる円が買われ、新興国通貨の下げもきつくなったが、一巡後は持ち直すものがみられた。
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為替ランド・円は下落した。前週末にリスク回避目的の円買いが加速した反動もあって、週初はランド買いが先行。ただ、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長をはじめとするFRB高官から利下げを急がない姿勢が相次いで示され、ランド売りが優勢となった。南アの主要産品であるプラチナ価格の急落や、市場予想を下回った南ア3月CPI(消費者物価指数)、中東情勢の緊迫化などもランド・円の重しになった。下げのピッチが速かったこともあり、週末のランド・円は下げ渋ったが、戻りは限られた。 債券長期債利回りは低下した。週前半には20年3月以来の水準まで上昇したが、南ア3月CPIが市場予想を下回ったことからインフレの鎮静化が意識され、債券買いが優勢となった。南アランド建て15年債利回りは前週末の13.00%から12.98%に低下して越週した。 為替見通しランド・円は、上値の重い展開とみる。25日には南ア3月PPI(生産者物価指数)の発表が予定されており、南ア3月CPIに続いてインフレの落ち着きを示すものとなるか注目となる。日本政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まるなか、SARB(南ア準備銀行)による利下げ観測が高まればランド売り・円買いが加速しそうだ。26日の日銀金融政策決定会合や、米3月PCE(個人消費支出)価格指数などにも関心を払っておきたい。
為替ドル・円は上昇した。週初15日は米3月小売売上高が市場予想を上回り買い優勢。16日、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が利下げ開始時期の後ずれを示唆し、上昇が続いた。17日、日米韓の財務相会合で日韓の通貨安に対する深刻な懸念を共有した異例の共同声明が発表され、ドル・円の上値を抑制。18日、日本の通貨当局による為替介入への警戒が一段と強まり円買いが先行するも、同日発表の米4月フィラデルフィア連銀景況指数が市場予想を上回ったほか、米ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁が利上げの可能性に触れ、ドル・円は反発した。週末19日、イスラエルがイランを攻撃と報じられリスク回避の円買いに傾くも、全面戦争は回避との見方からドル・円は値を戻した。 債券短期債利回り、長期債利回り共に上昇した。米国の根強いインフレ観測からFRBの利下げ後ずれ観測や利上げに対する思惑が浮上し、米金利の上昇につながった。ドル建て2年債利回りは前週末の4.90%から4.99%に上昇、ドル建て10年債利回りは前週末の4.52%から4.62%に上昇して越週した。 為替見通しドル・円は、米国の早期利下げ観測が後退する中、足元の米景気やインフレ動向を確認しながらFRBの金融政策動向を探る展開が続く。経済指標では米3月耐久財受注、米1−3月期GDP(国内総生産)速報値、米3月PCE(個人消費支出)デフレーターなどに注目。一方、日本の通貨当局による為替介入が引き続き警戒され、心理的フシ目の1ドル=155円近辺では上値が重くなりそうだ。日銀金融政策決定会合にも警戒が必要。
為替ユーロ・円は大幅に上昇した。週初15日は、中東での地政学リスクが意識される中、有事のドル買いの動きが強まり、ユーロ・円を押し上げた。16日は、米国での利下げ観測の後退を受け、ユーロ・円も上昇した。17日は、米金利の先高観が根強い中、ユーロ・円は堅調に推移した。18日は、ビルロワドガロー・仏中央銀行総裁の発言をきっかけに欧州の利下げ観測が強まり、ユーロ売り・円買いが優勢となった。19日は、独金利が堅調に推移する中、ユーロ・円は上昇した。 債券短期債利回り、長期債利回り共に上昇した。中東情勢の緊迫化によるリスク回避の動きが和らぐ場面があったほか、独4月ZEW景気期待指数が市場予想を上回ったことも利回りを押し上げた。ユーロ建て独2年債利回りは前週末の2.86%から3.00%に上昇、ユーロ建て独10年債利回りは前週末の2.36%から2.50%に上昇して越週した。 為替見通しユーロ・円は、堅調か。米国での利下げ観測の後退に伴いドル高が進行しており、ユーロ・円もこの影響を受けそうだ。ユーロ圏4月製造業・非製造業PMI(購買担当者景気指数)、独4月IFO企業景況感指数などの経済指標のほか、日銀の金融政策決定会合も注目される。
為替豪ドル・円は上昇した。週初15日は、米3月小売売上高が市場予想を上回ったことを受けたドル・円の上昇に伴い、豪ドル・円は上昇。16日はFRB(米連邦準備制度理事会)のジェファーソン副議長、およびパウエル議長のタカ派発言を受けた対ドルでの下落とともに豪ドル・円は反落。17日は、NZの1−3月期CPI(消費者物価指数)でインフレ圧力の継続が示される中、NZドルに連れ高する形で豪ドル・円は上昇。19日は、イラン・イスラエルをめぐる中東情勢の緊迫を背景に、豪ドル・円は一時的に急落する場面があった。 債券短期債利回り、長期債利回り共に低下した。豪債は週央にかけて売られるが、その後、買いに傾く展開。豪ドル建て2年債利回りは前週末の3.90%から3.88%に低下、豪ドル建て10年債利回りは前週末の4.27%から4.26%に低下して越週した。 為替見通し今週は、25−26日の日銀金融政策決定会合への反応や日本の通貨当局による円買い介入の有無を含めたドル・円の動向、米1−3月期GDP(国内総生産)速報値や米3月PCE(個人消費支出)コアデフレーターを受けた対ドルでの反応に注目。
為替NZドル・円は上昇した。週初15日は、米3月小売売上高が市場予想を上回ったことを受けたドル・円の上昇に伴い、NZドル・円は上昇。16日はFRB(米連邦準備制度理事会)のジェファーソン副議長、およびパウエル議長のタカ派発言を受けた対ドルでの下落とともにNZドル・円は反落。17日は、NZの1−3月期CPI(消費者物価指数)でインフレ圧力の継続が示される中、NZドル・円は上昇。19日は、イラン・イスラエルをめぐる中東情勢の緊迫を背景に、NZドル・円は急落する場面があった。 債券長期債利回りは低下した。NZ債は、週央にかけて売られるが、その後、買いに傾く展開。NZドル建て10年債利回りは前週末の4.84%から4.81%に低下して越週した。 為替見通し今週は25−26日の日銀金融政策決定会合への反応や日本の通貨当局による円買い介入の有無を含めたドル・円の動向、米1−3月期GDP(国内総生産)速報値や米3月PCE(個人消費支出)コアデフレーターを受けた対ドルでの反応に注目。
為替レアル・円は下落した。イスラエルとイランの戦火拡大懸念で海外株安となったことを受け、リスク選好投資が避けられ、レアルには売り圧力が強まった。週初15日は、米3月小売売上高が強い結果となり、米早期利下げ観測が後退、ドルが買われる中、レアルは軟化した。16日は、FRB(米連邦準備制度理事会)高官によるタカ派的な発言が相次ぎ、対ドルでレアルは下落し、レアル・円の上値を圧迫した。17日、18日は日本の当局によるドル売り・円買い介入が警戒され上値の重い展開だった。週末19日はイスラエルとイラン情勢をめぐり情報が交錯、日経平均株価が乱高下する中、レアル・円が急落する場面があった。その後は、イスラエルによるイラン領土への報復攻撃は軍事基地に限定されたため、紛争はエスカレートしないとの楽観的な見方が広がり、レアル・円は切り返した。 債券短期債利回りは上昇した。米早期利下げ観測が後退、中東情勢の緊迫化などで投資家のリスク回避姿勢が高まり、ブラジル債券は売り優勢だった。レアル建て2年債利回りは前週末の10.36%から10.66%に上昇して越週した。
為替リラ・円は上昇した。米国の利下げ後ずれ観測からドル買い・円売り基調となり、リラ・円も週半ばまで強含みで推移した。週末19日、イスラエルがイランの軍事拠点を攻撃したと報じられ、中東の地政学リスクが高まりリラ売り・円買いに傾いたが、イランが反撃には抑制的で全面戦争化は回避されるとの見方が広がると、リラ・円は急速に切り返した。期間中の経済指標で、トルコ2月経常収支は赤字額が市場予想ほどは拡大しなかった。 債券長期債利回りは上昇した。米国の利下げ後ずれ観測が一段と強まりトルコからの資金流出が懸念され、トルコ債券は売られた。ドル建てトルコ10年債利回りは前週末の7.42%から7.77%に上昇して越週した。
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