東京株式市場では、日経平均株価が5/11(火)に909円安、5/12(水)に461円安と波乱の展開になりました。
理由は以下の、主に3点にまとめられると考えられます。
(1)米国で新型コロナウイルス向けのワクチン接種が進み、景気回復期待から再び米長期金利上昇が懸念され、半導体関連株やグロース株を中心にナスダック銘柄が売られたため。
(2)ハイテク株と連動しやすい台湾加権指数が、台湾での新型コロナウイルス感染拡大懸念から大きく下げたため。
(3)5/12(水)はトヨタ自動車(7203)やソフトバンクグループ(9984)など重要企業の決算発表が控えていたうえ、5/14(金)には1,004社の発表が予定されるなど、決算発表が佳境に入り、買いポジションを取りにくい環境になっているため。
日経平均株価は3/5安値28,308円、3/24安値28,379円、4/21安値28,419円を結ぶ下値抵抗ラインを形成していましたが、5/12(水)の取引でそこを下放れたこともあり、投げ売りが加速しやすかったという面もあったとみられます。
米国のみならず、世界的にもワクチン接種が進捗する中、今後も米長期金利上昇が懸念材料になる可能性はありそうです。ただ、米長期金利は3/31(水)の高水準である1.743%からは低い水準であり、足元の波乱は過剰反応のようにも思えます。
また決算発表動向については、トヨタ自動車(7203)の発表が無難な内容にとどまったことに加え、ソフトバンクグループ(9984)の決算も終わり、大きな関門を通過しつつあると考えられます。これで日経平均予想EPS(1株利益)上昇が確認でき、決算発表も一巡してくれば、ポジションを取りやすくなってくると考えられます。
総合して考えれば、日経平均株価の足元の波乱はやや「行き過ぎ」であり、来週以降は落ち着く可能性が大きいのではないでしょうか。
関連商品
日経平均がどちらに動くかを予想して、利益を狙える!
コード | 銘柄名 | 今すぐチェック | 今すぐ取引 |
---|---|---|---|
1570 | NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 株価 |
|
1357 | NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 株価 |
|
1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 株価 |
|
1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 株価 |
|
1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 株価 |
|
※2021/5/12時点で、当社取扱いの日経平均に関連するETF売買代金上位5銘柄。
相場が大きく動いたら?SBI証券なら多彩な商品群で取引チャンスを逃がしません!
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。