世界的に株価が落ち着きを取り戻し、底入れの様相を呈しています。4/8(水)のNYダウは前日比779ドル高と反発しましたが、3/23(月)の取引時間中に付けた安値からの上昇率は28%超に達しています。東京市場でも日経平均株価の4/8終値は3/19(木)安値から18%超の反発(ただし4/9は売り先行)になっています。
株価が底入れの様相を強めている背景には、(1)世界的に新型コロナウイルスの新規感染者数が頭打ちになりつつあること、(2)米国で民主党のサンダース氏が米大統領選における民主党の候補者争いから撤退を表明したこと、(3)原油生産について産油国の間で協調減産再開の可能性が出てきたこと等の動きがあると指摘されます。特に4/8に米国株が大幅反発した背景には(2)や(3)も大きく影響していると考えられますが、これらについては機会を改めてご説明したいと思います。
(1)については、4/9(木)朝時点で計150万人に達したと報道される新型コロナウイルスの新規感染者数が4/3(金)の9万人弱で頭打ちになっていた可能性が指摘されます。このデータは毎日のように修正されるため、確定した訳ではありませんが、その後はおおむね日次で7〜8万人の増加数で推移しています。国別でもっとも激しい流行国のひとつとなったイタリアでも、日次の新規感染者数は、3/22(日)の6,557人はピークでその後はおおむね3〜4千人で推移しています。米国も最新データでは4/3(金)が日次の新規感染者数のピークになった模様です。NY州では重症患者の入院数が減り始めており、先行き死者数も減少に転じる可能性が出ています。
新型コロナウイルスの潜伏期間は5日前後との研究がありますが、その影響もあってか、新規感染「率」のピークから1〜2週間後に新規感染「数」がピークになりやすいようです。残念ながら我が国では、3/28(土)以降に新規感染率が10%超に上昇し、4/3(金)に14.9%でピークになり、その後も4/8(水)まで高めの伸び率が続いています。緊急事態宣言の効果を勘案しても、感染数のピークは4月中〜下旬になりそうです。ただ、世界的に新規感染者数がピークアウトしてくれば、世界的に株価が落ち着きやすくなるため、基本的には日本株も底入れ確認の展開にシフトし、物色的には「ポスト・コロナ」が中心になってきそうです。
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