東京株式市場は文字通り乱高下の展開です。日経平均株価は本年高値(取引時間中)の24,115円(1/17)から、本年安値16,358円(3/19)まで32%も下げた後、3/23(月)から3/25(水)にかけては、3,000円弱も値戻しをしました。しかし、3/26(木)は再び大きく売りが先行する展開になっています。
投資家にとって最大の関心事である新型コロナウイルスについては、世界的に流行が加速する展開になっています。世界における累計感染者数について、最初の10万人に達するまでは2ヵ月を要しましたが、足元では10万人増えるのに、3〜4日しか要していないのが現実です。イタリアでは医療崩壊を巻き込みながら、流行拡大が続いているほか、世界最大の経済大国である米国でも感染拡大が深刻化し、経済の中心であるNY州では医療崩壊の危機が迫っています。これらを背景に、世界の主要国はお互いのヒトの往来のみならず、国内の往来も制限しており、生産・サービス活動はマヒ状態になっています。
こうした中、ヘッジファンドなど主要投資家のパフォーマンス悪化も深刻化し、ファンドマネージャーの解雇やポジションの縮小が本格化しています。冒頭で触れた足元の相場の値戻しについては、そうした中で、これまで構築されてきた「ロング&ショート戦略」等の巻き戻しが増え、各国の経済対策表明、東京五輪の延期という当面の悪材料出尽くし等を契機に、一気にそれが加速したことが大きいと思います。
新型コロナウイルス問題の克服が見えない状態で、一時的な巻き戻し等により株価が戻ったに過ぎないと言えるかもしれません。3/25(水)の記者会見で、東京都の小池知事が感染爆発や首都封鎖の可能性を表明したことで、株式市場でも再び緊張感が走り、3/26(木)の売り先行につながったものと考えられます。
当面は乱高下を巻き込みながら、一進一退の展開が続くのではないでしょうか。株式市場は「リーマンショック並みの下落相場」はおおむね織り込みつつあり、さすがに3/23(月)の安値16,480円は「1番底」として機能すると考えられます。しかし、今後経済の悪化を示す驚くような数字を目にすることが増えるにつれて「V字回復」を望むことは難しくなり、世界経済の「L字回復」を織り込むことになるかもしれません。引き続き、キャッシュポジションを高めに維持しながら、相場にのぞむ必要がありそうです。
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