新型コロナウイルスの感染が加速する兆しをみせています。コロナウイルス自体は人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスで、実は珍しいものではなく、多くの人は感染しても風邪の症状で終わるようです。しかし、まれに重い症状を引き起こす場合があり、その代表例が重症急性呼吸器症候群(SARS:致死率10%弱)や中東呼吸器症候群(MERS:同34%)などとなっています。今回はそんなコロナウイルスの新しいタイプの感染症であるとみられます。
今回の新型コロナウイルスは中国中央部のやや内陸に入ったところにある湖北省の首都武漢市(人口約858万人)で発生し、1/22(水)午前に中国が発表したところでは、感染者が440人で、死者は9人まで拡大しているようです。日本でも1人の感染が発表されましたが、米国でも感染が確認されています。中国では1/24(金)から春節の長期休暇に入るため、人の移動が内外で活発化するため、感染の加速が心配されるところです。
こうした中、WHO(世界保健機関)は1/22(水)に緊急会合を開き、感染拡大の防止について協議する予定で、状況次第では緊急事態が宣言されることもありそうです。ただ、現状では致死率が極端に高い訳ではないようなので、過度な懸念は不要かもしれません。対策は風邪やインフルエンザとほぼ同じで、人前ではマスクを装着することや、外から帰ったらうがいや手洗いを十分行うなど、衛生面で十分配慮を払うことが大切になりそうです。
株式市場では、感染の防御に貢献しそうな銘柄が物色され、中には大きく値上がりする銘柄も出ています。基本的には「SARS」の流行時に注目された銘柄やインフルエンザ関連銘柄と同様の銘柄が注目されているようです。以下にご参考までに関連銘柄をご紹介します。コメントは投資のポイントになる参考情報で、その銘柄のすべてを表している訳ではありません。また、銘柄によってはすでに大きく値を上げている銘柄もあり、取り扱いにはご注意ください。
・高砂熱学工業(1969)〜医療用簡易隔離フード
・明治ホールディングス(2269)〜うがい薬で有名
・ダイワボウホールディングス(3107)〜感染を防ぐマスク
・アゼアス(3161)〜防護服。感染症防護対策キット
・帝国繊維(3302)〜新型感染症対策製品
・大木ヘルスケアホールディングス(3417)〜ウイルス除去製品
・川本産業(3604)〜医療・衛生材料
・マナック(4364)〜抗菌化スプレー
・日油(4403)〜「万能ワクチン」の開発
・ニイタカ(4465)〜消毒用アルコール。業務用ハンドソープ
・栄研化学(4549)〜「SARS」で検出試薬
・大幸薬品(4574)〜幅広い菌から守る薬品
・ミズホメディー(4595)〜感染症迅速診断システム
・小林製薬(4967)〜殺菌・除菌剤。のどぬ〜るスプレー
・日本アビオニクス(6946)〜体表温で計る発熱者スクリーニング
・興研(7963)〜感染対策のマスク
・重松製作所(7980)〜SARS、MERSなどの対策指定商品
・ユニ・チャーム(8113)〜家庭用マスクでトップシェア
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