6/5(水)の東京株式市場では、日経平均株価が買い先行の展開になっています。前日の米国株式市場で、NYダウが前日比512ドル高となり、本年2番目の上げ幅を記録したことで買い安心感が強まっています。ソフトバンクグループや東京エレクトロンなど、日経平均株価への寄与度が高い銘柄の上昇が目立っています。
日経平均株価の当面の上値抵抗ラインとしてはどの辺を重視しておけばよいでしょうか。一目均衡表(日足)で転換線が位置している20,800円前後の水準や、4/24→6/4の下げ幅の3分の1戻しに相当する20,980円、心理的節目21,000円、26週移動平均線21,069円等が参考になると考えられます。
さて、日経平均株価は底を打ったとみるべきでしょうか。残念ながらそう考えるのは時期尚早であると考えられます。FRB(米連邦準備制度理事会)が年内に利下げするとの観測について、市場はその確率を98.3%として織り込んでいます。利下げの可能性は市場に相当織り込まれたと考えられます。
強硬な通商政策を進める米トランプ大統領ですが、米国民の支持率は高く、5月の段階で過去最高水準となっています。また、中国に対して強硬姿勢を取るべきとの基本姿勢は共和党・民主党とも一致しています。通商問題は長期化する可能性が大きいと思われます。世界的な景気減速を織り込む場面は今後も出てくると予想されますので、現在のような反発局面はむしろ、現金比率を高めておくチャンスになるとも考えられます。
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